○山内
徳信君
北方領土の問題に入ります前に、私は、先ほどの民主党の方からも
産業廃棄物の件の
質問がございました。
沖縄の
産業廃棄物だとかアメリカ軍の兵舎を改築をするとか、そういうのが戦後、長期にわたってそういうところに運び込まれた形跡があるわけであります。したがいまして、この問題は、やはり離島県
沖縄にとっては、これからまた基地問題を動かしていく、キャンプ・シュワブを改築をしていくとか、これは新たな問題になりますから、ひとつ十分気を付けておいていただきたいと思います。
私は、十年ほど前になりますか、瀬戸内海の、あれは、島の名前はきちっと覚えていませんが、たしか豊島でしたかね、その島が、島全体が他県から廃棄物、ごみが運び込まれて大きな問題になったことを読んだ記憶があるんですが、そういうふうに
環境汚染につながって
人々の生活を脅かしていきますから、そのことを十分、
内閣府におかれましてもきちっと受け止めておいていただきたいと思います。
私は、今日は
北方領土の問題で最初に
質問したいと思っていましたのは、
北方領土の現状についてお伺いしたいという
ようにして準備していたんですが、これはまたの機会に回したいと思います。今日は、先ほどの多くの
質問を通して、かなり
北方の現状といいますか、あるいは
ロシアとの交流だとか、あるいは島の
人々の暮らしとか高齢者の話もお伺いいたしましたし、
北方四島に行く機会があれば是非お伺いして、島の
人々やあるいは
北海道にいらっしゃる
人々とも意見交換をしてみたいと、こういう
ような気持ちでおります。
私は、その二番目の
質問は、
北方四島の
返還実現に向け、
日本の
政治力の結集、国民力の結集が必要と思います。担当
大臣としてどういう構想をお持ちですかと、これをお伺いしたいわけです。
既に、
大臣は語り部になられて学校訪問をされて、もう文部省がやる
ような仕事を担当
大臣として学校
現場に行かれてなさっております。そういう御努力、その情熱には敬意を表したいと思います。
そして、私はここで、中国との
関係改善のため、あるいは日中平和友好といいますか、あるいは当時のソビエトとの
関係、アメリカとの
関係を解決するために
政治生命を懸けてこられた
大臣や
政治家やあるいは民間人もいらしたわけです。
私は少年、まあ青年に入っていましたか、私は心打たれた新聞記事を読んだことがあるんです。車いすに乗った白いつえを持った
日本の戦後の首相が日ソ問題を解決するために飛行機のタラップに上っていく、その姿を新聞で見たときに、異
民族統治下にあった
沖縄の一人の人間として心打たれました。
そういうふうな、
北方領土は既に六十三年たっておるわけです。したがいまして、そういう命懸けで頑張る
政治家はこの
日本にはもういないのか、あるいはそういう首相はいないのかと。これが戦後六十三年から七十年、八十年になっていけば、先ほど
質問ございました、あの島の周囲が変わっていくと、そういう既成事実ができますよ、できてしまえば、もっと
返還問題は難しくなりませんかという御
指摘の
質問だったと思っておるんです。
そういう
意味で、私はこの場で、
外務大臣にも、やはり
政治生命を懸けて解決する必要のある
北方領土の問題です。是非、御返事は今日はいただきません。私からの問題提起でございます。
私は、
岸田大臣に、
政治力の結集、国民力の結集、既に
大臣は学校
現場には行かれておる。これは国民運動として盛り上げていって、
政治家は
日本国民のこの姿を
ロシアに訴えていく、そういうことが必要だと思いますが、
政治力の結集についての構想、国民力の結集についての
岸田大臣の、今ここにいらっしゃる
大臣の頭に浮かぶそういう結集力を、もしございましたら教えてください。