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藤野分科員 ありがとうございます。
それほど進んでいないんじゃないかなという気はしております。と申しますのは、
幾つか
問題点があるのかなということがございまして、
学校でもともと
仕事をしていらっしゃる
栄養士さんが、
栄養教諭になられて、取得をしていかれる場合が今多いかと思います。そうしますと、今言っていらっしゃったように、
兼務をされたりですとかということで、全校に
配置をしていくという
平成二十二年度の
目標に本当に達することができるのかなというところも若干心配の種でございます。
と同時に、とにかく
子供の
教育は、小さいお子さんというとついつい手を抜いてしまいがちなんですけれども、本当は一番大事なところだと思うんですね。ですからこそ、こういったところをきちんと手当てしていかなければ、後々、ニートの問題ですとか引きこもりですとか、結局はそういった大きな問題に発展してしまうと思います。
ですから、そういうことを考えまして、
子供さん
たちにしっかりと
自力で生きていける力をつけるためにも、この
栄養教諭の
制度、きちんと
目標に達するようにしなければいけないと思います。
まだスタートしたばかりでございますので、
栄養教諭の
方たちの中で
幾つか
問題点が起こっております。どんな
制度も初めのうちはいろいろな問題が起きてくることと思いますけれども、その
一つに、今、
栄養士さんと
栄養教諭の二つの資格をお持ちだというところで、採用のときに、雇用の形態でございますが、まずは
栄養士のところで
職員として採用しようというような
学校もあると聞いております。そうしますと、処遇、
待遇に関しましては、まさに
職員の給与、
待遇となります。そんな中で、
仕事に関しましては
栄養教諭というものを要求されていくということになっております。
栄養教諭の
皆様はもともとはしっかりと
食育をやりたい方が多うございますので、それを苦にはしないけれども、やはり国が
栄養教諭というものをきちっと
制度化したのであれば、むしろ
栄養教諭として雇用するのが当然であり、
栄養教諭としての
仕事を確立してもらうということが大切なことではないかと思っております。
その点も考えまして、今後、この
栄養教諭の
方向性というものをきちっと見ていかなければいけないのではないかなと思っております。そのために、従来の
栄養士さんと
栄養教諭との線引きということも大切なことではないかと思います。
今まで
栄養士さんというのは、
給食の
栄養を考えていればよかった、でも、
子供さん
たち一人一人に、体のこと、そしてしゅんのもの、何をどう食べればいいのか、何をどう
自分の力で選別していけばいいのか、そういったことを教えなければいけない、それは大変な時間を費やすことだというお話でございます。そんな中で、本当に、将来的には
栄養士さんが一人きちっと
栄養管理をし、かつ
栄養教諭がその
指導を三百六十五日きっちりと
子供さんにしていくというような仕組みをつくれれば、これは
子供にとってはすばらしいことではないかと思います。
それともう
一つ、今
学校の中で、一年間を通しまして、
栄養教諭が何をどうして
プログラムをつくっていくのか、どの時間、何時間ぐらい
子供の
食育教育をするのかということが全く見えていない、この枠組みをきちっとつくり上げていくことによって
栄養教諭の
仕事が確立するのではないか、そういったお声も
栄養教諭の
方たちから出ているところでございます。これはスタートしたばかりの
制度でございますから、いろいろこれから手直しをしたり考えていったりしなければいけないと思いますが、ぜひともそういった現場の声を聞きながら、いい形に、
子供のために、今後修正をしていかなければいけないと考えております。
次に、
給食のことでございます。
私は
東京生まれの
東京育ちでございます。ですが、なぜか味の
ふるさとは
九州の
長崎平戸島でございます。なぜかといいますと、私の祖母がずっと
一緒に暮らしておりまして、我が家は
東京にあったものの、
料理が全部
九州の
平戸の
料理でございました。そんなこともありまして、大きくなっていろいろなことがあったり海外に行ったときに、やはり
九州の味を食べるとほっとして、また頑張ってあしたも
仕事をしよう、そんな気力がわいてきたものでございます。
そんなことを考えますと、やはり、懐かしい
子供のときの食の記憶というものは、大きくなって、
子供たちに、
自分の
ふるさとを思い起こしたり、そして国を愛する心を呼び起こさせてくれると同時に、生きる力というものもまた与えてくれるというふうに思っております。
そこで、
給食のことでございますけれども、
給食の方でも、
食育基本計画の中の九つの
目標値の中に、
地産地消といいますか、
地元の、
地場のものを使って
給食をなるべくつくっていこう、そういったことも盛り込まれていたと思います。
昨今の食の
安心そして安全の面からも、
お母様たちの声は、やはり
子供たちには、
輸入物に頼らず、できるだけ
我が国の
安心で安全な
食材を使ったものを食べさせたい、そういった声が今上がっているところでございますが、この
給食に関しまして
目標値を立てました。
地場のものを使って
給食をつくっていこう、こういった
目標に関しましての
質問でございますが、
現状はどんなものかということでございます。
それともう
一つですが、二十年度
予算の中に、
学校給食における
地場産物活用方策等に関する
調査研究費が組み込まれております。この
予算額及びその具体的な
内容、これはまさに
流通を変えて、若干
給食費が上がるからそれを手当てしようというものなのか、何らか
調査する
お金なのか。むしろ、実際に
子供たちが食べるものへの
援助というもの、国の
援助も必要じゃないのかなと考えるところでございますが、この辺のところを教えていただきたいと思います。