○山井
委員 こういうことは本当に二度とあってはならないと思います。
それでは、
法務大臣、もう結構でございます。ありがとうございます。
次に、
道路特定財源についてのお話に入りたいと思います。
冬柴大臣、先日も長時間質問に答えていただきまして、ありがとうございます。ちょっと整理をさせていただきます。
昨日の「日曜討論」でも、この
道路特定財源の暫定税率の維持が必要な一つの大きな根拠として、千八百の
市町村のうち千七百九十四の首長の方々が賛成の署名をされた、そしてその要望書を持ってこられたということが大きく取り上げられておりまして、
地方自治体が暫定税率維持に賛成しているという根拠となっておりました。
そして、この件や、あるいはきょうの私の資料、ちょっと分厚いですが、その一ページにありますように、一月二十日付の北海道新聞によると、こういう暫定税率維持の、ある民間団体がやる署名に対して、国交省の出先機関である網走開発建設部の職員が、勤務時間中に管内の十八
市町村職員に署名依頼をした、こういう問題がございまして、問題になったわけであります。
言うまでもなく、
国土交通大臣あての暫定税率維持の要望書を、
国土交通大臣の部下の方々がその署名集め、署名依頼を勤務時間中にやっていたら、これは自作自演、やらせになって問題であるのは当然であると思います。
そこで、この間どういう議論があったか振り返りたいと思うんですが、二ページをお願いいたします。私が、網走のケースに関して、二ページ左下ですね、「こういう
事例がほかにないか調査していただけますか。」と質問しましたら、
冬柴大臣は、「調査をします。」と。それで、次のページにございますように、
冬柴大臣は、「しかるべく、誠心誠意やります。」というふうに答弁をしてくださっております。
そして、次の四ページ目を見ていただけますか。それを受けて、先週、二月十三日に私はここで質問をいたしました。それに対して
大臣は、線が引いてあるように答弁をされました。「ほかの職員がそういうことをしているかどうか調査をいたしますということをここで約束させていただきました、」「調査の結果、このような事実は報告はされておりません。」と。この「ほかの職員がそういうこと」というのは、網走のようなことということであります。
それで、その線を引いた少し左下に、ちょっとここは線を引いてありませんが、読み上げますと、「
国土交通大臣あての要望書なわけですから、それは
国土交通省の役人が署名集めをしていてはおかしいというふうに思うわけですが、
冬柴大臣、いかが思われますか。」と質問しましたら、
冬柴大臣も、「それはおかしいと思います。」というふうに答弁をされています。
次の五ページ、お願いをいたします。ここも線を引いておきました。「確認しますが、この調査の中には首長さんへの署名のことも含まれているんですね。」と。それに対して
冬柴大臣は、「私は、そのように全部申し上げたつもりで、だから読み上げたわけでございます。」というふうに肯定をされておられます。
次のページ、お願いいたします。六枚目、上の線が引いてあるところ、左上です。「網走のケースのように、
国土交通省の職員が勤務時間中に
道路特定財源の署名活動を集めたというケースは、
全国でほかにはないという認識ですか、」ということに対しても、「その段階ではないということでございますから、私の認識としてはありません」と明確に
冬柴大臣は否定をされております。
それで、ちょっと本当にくどいようで恐縮なんですが、何度も私は聞きました。左下、「客観的に、事実として、勤務時間中に
国土交通省の職員が署名集めをやった、圧力ではなくですよ、圧力あるなし
関係なく、そのことも今回の調査対象に入っているんですか。」と聞きましたら、
冬柴大臣は、「入っています。」と明確に答えておられます。
それで、次。議事録は最後ですが、八ページ右上。私が、「
大臣の認識では、こういう署名活動を勤務時間中にやれば、やった事実としてそれは圧力になり得る、そういう認識ということでよろしいですか。」。
大臣は、「そのように認識されて結構だと思うし、私もそう思いますよ。」と答弁をしてくださっております。
それで、
大臣からこのとき、たしか、何度言わすんですか、くどいですねというふうに言われたのを覚えているんですが、なぜ私が何度も聞いたかというと、前日に事前のレクで
国土交通省から聞いていた
説明と
大臣の答弁が違ったから、私は驚いて、何度も確認をさせていただいたんです。
どういうことかといいますと、前日の国交省の担当者のレクでは、これは圧力をかけてなかったら一般の署名活動は調査には含まれてない、網走のケースも含まれてないということをおっしゃっていたんです。だから私はそういうつもりで質問をしたら、
大臣が、そうではない、圧力のあるなしにかかわらずすべて含まれている、網走のケースと同様の調査をしたんだということをおっしゃったので、そういう
意味では私は
大臣の答弁を聞いて安心をしたわけです。
私は
大臣の答弁を聞いて、前日のレクのときには網走のケース、つまり、圧力はかけてないと本人が認識していたら問題はないということで、網走のケースは対象には入っていませんというレクを聞きながら、しかし
大臣の答弁によると、網走のケースを調査しているんです、圧力あるなしにかかわらず今回調査したんですよとおっしゃった。
それで、私も、どちらの言っておられることが正しいのかなと思って、再び翌日に、十五日に聞いてみました。そうしたら、また話がひっくり返って、網走のケースは入っておりません、圧力かけていませんからと。そうしたら、
大臣がおっしゃられたことと
国土交通省の担当者が言っていることがまた違うわけなんですね。私は
大臣が答弁されたとおりだというふうに信じておりますが。
それで、次の九ページを見ていただけますか。
これは余り水かけ論になってもなんなので、では
国土交通省に書面で見解を出してくださいと言いましたら、網走が含まれる北海道開発局からはどういう回答がこの調査に対して来ているんですかというと、九ページにありますように「別紙のとおり」。次のページですね。どういうことになるかというと、十ページ、北海道開発局、網走が含まれているところからは、該当する職員ゼロ。つまり、今回の調査には網走のようなケースは含まれていないと。
冬柴大臣が網走のようなケースがほかにないか調査しろと言ったにもかかわらず、その肝心の網走のケースは今回調査の対象になってないということになってしまっているわけです。
なぜそういうことになっているんですかと聞きますと、九ページに戻りますが、今回の調査では、
地方公共団体等の活動に関し、職員であることの立場を利用して、指示、干渉を行うなど、圧力を加えたことがあるかどうかを聞いており、これに該当する行為があれば対象となるが、北海道開発局の職員が行ったファクスでの署名
協力については該当する報告はない、つまり、これは圧力をかけてないからということなんですね。
ですから、これは見てもらったらわかりますが、十ページ、十一ページ、十二ページ、十三ページ、十四ページ、ずっと十八ページまで、
全国九の整備局や出先機関はすべてきれいにゼロとなっているわけですが、それはあくまでも圧力をかけたのがゼロであって、網走のような勤務時間中に署名依頼、署名活動を
地方自治体や職員や首長にしたかという調査はやってないということなんですね。
それで、念のため聞いてみました。十九ページの3ですね。該当する職員ゼロとは、
全国で勤務中に
国土交通省職員が署名活動の依頼をしなかったということか。今回の調査結果から、
国土交通省の職員は、勤務時間中には一切、特定財源
関係の署名依頼を、
地方自治体、首長に行っていないと理解してよいかということを聞くと、読んでもらったらわかりますように、すべてが金太郎あめのように、圧力を加えたかどうかを聞いており、該当する者はないということです。
大臣もこれを読んでいただいたらわかると思うんですが、私が前回指摘したように、これは勤務時間中に署名活動をやったかどうかの調査じゃなくて、話がすりかわって、圧力をかけたかどうかの調査になってしまっているんじゃないですかと私はくどいほど何回も聞きましたが、
大臣からは、いや、これは圧力あるなし
関係なく、「入っています。」という明確な答弁をいただいたわけですね。
そこで私は整理をしてみました。二十四ページです。これ、余り水かけ論になってもだめなので、議事録をもとにきっちり議論した方がいいと思いますので。つまり、どう食い違っているか。
二月十三日の
予算委員会で、北海道の職員の
事例を挙げて、ほかの職員がそういうことをしているかどうか調査いたしますということを約束したというふうに
冬柴大臣は明確に答弁されています。これは議事録のとおりです。
つまり、この矢印で書いたのが私の理解で、他の職員が網走の職員のようなことをしていないか調査すると
予算委員会で約束して、その調査を行われたということですね。
次に、「
冬柴大臣の確認」ということで、私が、網走の実例があったから質問しております、今回の調査対象に入っているんですか、圧力あるなしに
関係なく、今回の調査対象に入っているんですかと聞きますと、「入っています。」と明確におっしゃっている。
つまり、矢印にありますように、圧力あるなし
関係なく、網走開発建設部の場合のような行為も今回の調査対象に入っていると明言をされています、確認ですが。
にもかかわらず、翌々日、国交省に確認しますと、網走の職員が行った行為は、圧力を加えた行為には該当しておらず、今回の調査において報告すべき事項には該当しないと。国交省の回答は違うんですよね。つまり、国交省が行った調査と
冬柴大臣の答弁が明らかに食い違っているわけなんです。
そこで、
冬柴大臣にお伺いしたいんですが、網走のケースは今回の調査の対象に入っているんですか。