○下条
委員 ありがとうございます。五十五名純増、それでいいかどうかだと思うんですね。
私はなぜこの質問をするかというと、いろいろお聞きすると、
税関の方々は、いろいろな試験そして体験を通り越してきて、最終的には、最後は勘であるというところに落ちつくらしいであります。私は
税関で
チェックされる側の口なのでよくわかりません。
チェックする側はそうであると。観察眼の勘が最後になってしまう。そうなると、例えばどうしてもベテランに頼るということになりますし、ベテランも年齢がどんどん上がってくる。
私は、このままで、押収物件が十倍だとか何倍になっている状態の中で、人間だけのスキルアップ、人間だけの勘、人間の方々の神経の消耗、そしてその人たちの汗だけに頼っているだけではちょっと
税関としてどうなのかな、もしくは
政府として、わかっているならもうちょっと何か使えないかなというときに、例えば昨年八月、大阪港で海上
コンテナの製材の中から、覚せい剤が百五十四キロ、大麻が二百八十キロ、MDMAが六十八万八千錠、トータルにして約六百四十一キロという過去最大の摘発をなさった。これに威力を発揮したのが
大型エックス線検査装置というものなんですね。これは
日本全国で十三の港に十六台だけ配備されている。だけであります。
ということは、僕はこれはこれで皆さん努力で積み重ねてきていると思うんでありますが、
税関の目をくぐるのはやはりいろいろな港もあるでしょうし、本当にこの台数だけでいいのかな、ほかに港はたくさんあるんじゃないのというのが私の気持ちであります。
ですから、例えばこの
大型の
エックス線検査装置をもう少しふやすことによって、
税関の日ごろからいろいろなプレッシャーやいろいろな体のを押してやっている方々のいろいろなサポート、サブになるんじゃないかということが
一つあると思うんです。ですから、この台数は何とか、徐々にですけれ
どもふやしていただきたいなと。
それから、先ほ
ども同僚議員からニューヨークの
テロの話が出ましたけれ
ども、一番怖いのは、確かに金属探知機で通過するのはいいんですけれ
ども、もしこれがプラスチックだったらどうするのですか。例えば、
大臣がイギリス・ロンドンに行くときに、同じ
飛行機にプラスチック爆弾をのみ込んだ
テロの人がいた。これは余りいい話じゃないのでさらっと
大臣聞いていただきたいです。余り気分よくないですね、
一緒の
飛行機に
テロが乗るというのは。くぐるのは、金属探知機をくぐりますよね。だけれ
ども、プラスチック爆弾をのみ込んでいますから、こんな小さいやつ、ばあんといけば、腹も割れるけれ
ども、近くのも穴があいて、いきなり
飛行機がひっくり返るというか爆破される可能性がある。
これなんかは、私がお聞きするところによると、
税関の方々が言うのは、大量にたくさんのめば、大麻とかというのは、ちょっと
動き方がおかしいとか目の
動きでわかる。だけれ
ども、自分が死のうと思っている特攻隊の方々にとっては普通であります。ただのみ込むだけ。これは今のシステムでは
チェックできないんであります。つまり、プラスチックですから金属探知機に何にも反応しない。背広を着て普通の格好で通過してしまえば、わからないわけですよ。
私は、前もちょっと話したかもしれませんが、会社にいたときの同僚が
テロでニューヨークで十八人死んでおりますので、非常にこの問題には意識を持っております。相手がアルカイダみたいな、自分は死んでもいいという人であれば、プラスチックをのみ込むことなんて何でもないのであります、このぐらいのものであれば。それは、のみ込んで
飛行機のところに行って
チェックを通過してそのまま乗れば、どかんと来る可能性が大変にある。
ではどうするんだというときに、これは、勘もさることなんですが、やはり先進技術に頼る必要があるんじゃないかというふうに僕は思っています。
例えばこの開発、今はどこまで実を言うと開発されているかわかりませんが、やはり、海外を含めて、
日本政府としてこういう摘発するものに対する開発やその機械の導入、これはいろいろな
部分で後で効いてくると思います。私はきっと効いてくると思います。宣言しておきます。
大臣、例えば医療機器でMRI、これは、通っている患者さんにいろいろな放射線を浴びせなくていいものです。電磁波ですから、磁気ですから、何の健康上も問題がないわけです。例えば妊婦の方も問題ない。ですから、そういうものは確かに高いかもしれない、何億もしますから。そういうのを含めてこの
委員会で
税関の
部分の議事録にしっかり残していただきたいと思いますし、また同時に、この
部分についてかなり早く取りかかるべきじゃないかなと僕は思っています。
というのは、海外で今行われている
テロも、
大臣の方がよく御存じでしょうけれ
ども、大変に手が込んできています。そして、極端な話、いろいろなものをやることによって金属探知機を逃れるものも開発されている。私も耳にしております。と同時に、プラスチックの
部分はMRI等々でしか見られないわけであります。相手の、やはり身ごもった方の女性の問題もあるでしょうし、放射線を浴びさせる個人の権利の問題もある。
この辺をぜひ、今言った
部分を含めて、この定率の関税のものは賛成であります。今後についてぜひ
政府の側から、行
政府の方からこの問題についての検討課題として御意見を聞きたいと思います。いかがでございますか。