○伴野
委員 民主党の伴野豊でございます。
鴨下
大臣におかれましては、日曜日のG20対話、お疲れさまでございました。
七月に
我が国の北海道洞爺湖で行われますサミット、議長をどなたがやられるかはいろいろ御意見のあるところかもしれませんが、いずれにしましても、
我が国が
環境立国
日本として
我が国の科学
技術を全
世界に知らしめる
意味でも非常に重要な
会議になってまいりますし、その点において、さまざまな
温暖化対策の枠組みを
日本がリーダーシップを発揮してつくっていくことに関しては我が党も異論のないところであると思いますので、その点に関しましてはエールを送らせていただきたい、そんなふうに思っております。
質問の後半でこの点についていろいろお聞かせいただきたいと思いますが、まず一点、残念な案件の方から入らせていただきたいと思います。
大臣の所信の七ページでも述べていらっしゃいますけれども、例の再生紙の問題ですね。
言うまでもなく、昨年の
社会的現象等々、
我が国にとって非常に残念な現象をあらわす漢字一文字が偽装の偽というところで、耐震偽装から始まり、食品のいわゆる賞味期限の話や有効成分の話等々、本当に情けないぐらい、出るわ出るわ、
日本のコンプライアンスというのはどこにあるのかと残念な思いをしたわけでございますが、
環境分野においてこういうようなことはないのであろうと。
もっと言うならば、それなりの人が罪を犯してしまうならともかくも、
環境の分野というのは、やはり非常に高潔であり、かつ、
国民に対して呼びかける、特に子供さんたちなんかは、こういった再生紙、私の
家庭においても、紙をだだくさに使おうものなら娘からしかられるといいますか、お父さん、再生紙を使いなさいとか、あるいはコピーの裏を使いなさいとか、それぐらい、いい
意味でそういう点が普及、指摘されているこのときにおいて、再生紙において偽装が見つかったというのは、単にその点を賠償すればいいというだけではなく、今まで政府、
環境省が推進されてきた
環境政策の根幹を揺るがすぐらい残念な事件であったと私は受けとめるべきだと思いますし、そうでなければなかなか
国民の皆さん方の信頼を回復できない。
特に、頑張ってそういったことに協力されていた方というのは、現場においてはとりわけ純粋な方も多いわけでございまして、一生懸命我々が現場でやってきたのに何だ、あるいはお子さんたちからすれば、学校で教えてもらっていたようなことを実践しようと思って、自分もいろいろ節約し、あるいは紙なんかでも、年賀状を書くときにはできるだけ再生紙がたくさん入っているものをお父さん、お母さんに頼んで買ってもらおうというようなことをやっていたにもかかわらず、何だこれはということだと思いますので、その点、やはり裏切られた方のお気持ちというのは、期待していただけ、逆にそれは倍増しているんじゃないかと私は思います。
そういう点で、きょうは、
質問の前半でこの問題について
質問させていただきたいと思っております。今後の見通し、
計画、それからさまざまな対策等につきましてはぜひ
大臣に
お答えいただきたいと思いますが、事実確認や数字のデータ等々につきましては、
政府参考人の方に
お答えいただければ結構かと思います。
私も、この件について関係部署から御報告いただいた最新のものといいますと三月七日付のものでございまして、言うまでもなく、これは、一月八日のTBSさんのニュース23において年賀はがきの古紙配合率不足に係る報道があって一気にこの話が出てきたわけでございますが、それからずっと、三月七日付での、三月三日に
日本製紙の社長さんが
環境大臣を訪問し謝罪したというところまでの報告書と一連の資料をいただいたわけでございます。
まず、端的に、偽装の実態は現時点でどうであったのか、
お答えいただけますか。