○又市
征治君 分かりました。
昨今、行政指導の乱発だとか政治家による番組への介入が疑われる憂慮すべき事態などがありました。しかし、今
総務大臣御答弁いただきましたように、
放送法第三条の
解釈としては、これは
NHKも民放も含めて、あくまで
放送番組は、何人からも干渉されたり、あるいは規制されることはないと、
編集の自由の大原則が守られ、政府その他の第三者が干渉してはいけないんだと、こういうことだということを重く
確認をして、次に移りたいと思います。
そこで、
NHKの橋本会長にお伺いをいたしますが、前回の
質疑でも私はBPOの問題幾つかしつこくお伺いをしたんですが、
放送界が行政の介入を許さないように確実に現場を啓発する方法をどう
考えていくのかという点をひとつお伺いをしたいと思うんです。
国民の信頼、支持をよりどころにして番組を作り上げていくために
放送界への具体的な提案を一つは申し上げたいと、こうも思います。
それは、この
NHKと民放、全業界の自主的努力として、BPOの
予算を強化をして
放送制作会社全体の認証セミナー
制度をつくってはどうかと、こういうことであります。BPOのような自主団体でガイドラインを作り、下請、孫請な
ども含めて、幹部以下労働者まで
放送人全体を対象に法令遵守、倫理の研修を受けてもらう、こういう
制度はつくってはどうかと、こういうふうにおっしゃっている有識者何人もおいでになるわけですね。課題の例を挙げれば、捏造であるとか、また報道による被害であるとか、容疑者の人権や犯罪被害者への配慮の問題、制作現場の労働環境や法令遵守など多岐にわたる課題があります。
NHKでは、この世田谷の研修所、大変立派なセミナールームがあって、これまでも民放
関係者も対象にしたセミナーが開かれているというふうにお聞きをしているわけですが、
放送業界は三兆円産業と、こういうふうに言われます。例えばその〇・一%拠出をし合っても、トータルとしては三十億円になるわけでありますから、これはやはりBPOへ配分をして、
放送人としての研修も担えるようにしてはどうかというのが提案でございます。
今日は、民放連さん、本当はお呼びしておったんですが、どうしても午後、私の
質問時間にぶつかって都合が悪いということではございましたが、事前にレクをやっておりましたときに、この提案は後日
お答えをさせていただくということで約束をされました。大体申し上げた
趣旨で、その方向で頑張りたいというお話をいただいておりますけれ
ども。
そこで、BPOの半分を
代表されているのは
NHKの橋本会長でございますから、この点について、今やっぱり私は主体的に
考えなければ、先般来いろいろ起こったことなどを含めてみると行政の介入を招くような事態なしとはしないということもありますから、今がそのターニングポイントだということを、私はそう思います。そういう立場を踏まえて、橋本会長の方からのこの提案に対してのお
考えを是非述べていただきたいと思います。