○又市
征治君 社民党の又市です。
いわゆる何とか還元水に象徴される事務所費の問題、これは国民の政治に対する不信を大きく招いたわけでありまして、これを契機に
政治資金規正法の
改正について六党の
協議が重ねられて成案を得られたことは、そのことについては敬意を表したいし、今日は発議者の
皆さん方の大変な御努力に心から感謝をまた申し上げたいと、こう思います。
今回の
改正案が丸々我が党の
考え方と一致しているかというとそうではない、こういうことがあるわけでありますけれ
ども、しかし、
政治資金の
透明化が一歩前進をすると、とりわけ出の部分が
透明化が一歩前進するという
立場でこれは賛成をしたいと、こう思っております。
そこで、大変発議者の
皆さん方御努力いただきましたけれ
ども、それぞれの党派をしょっているわけですから少しずつ違いがあるという点で、余りそこに今度は突っ込んで話してもまた前の話に進みませんから、今日は私の方は
総務大臣の
見解を伺っていくというところに向けたいと思うんですね。
そこで、今回の
改正はいわゆる
政治資金の出の部分に限定をされておるわけでありますが、しかし、この入りの話、これもまた今後の問題としては大事なことではな
いかと、こう思います。その入りの話で最もホットな例が、先般来この防衛商社の山田洋行のパーティー券の問題があるわけです。いろんな
委員会でこの問題が問題になりまして、額賀財務大臣、つまり当時の防衛庁長官のこの
団体から山田洋行がパーティー券を
公開基準ぎりぎりの一回二十万円ずつ、調べてみますと四年二か月で十三回購入をされていたということを私も額賀さんにお聞きをいたしました。
額賀さんの問題が違法だとか何かということを言っているんじゃなくて、ここはもうぎりぎりのところですから、もちろんのことそれは違法じゃないでしょう、合法でしょう。しかし、問題は、その中で明らかになっていることは、年に四回も朝食会を開かれて、百人前後で一回につき一千八百万円も、一千四百万円もお集めになっている、こういうことは御本人自身が認めておいでになるわけで、そういう格好でいくと、これでは一社が一回二十万円でも実質的にパーティー券の
公開基準を超えていく。これを年に四回八十万円と、こういうことになっていくわけで、
寄附金の方は一年合算で制限しているわけですから、パーティー券だからいいという話にならないんじゃな
いか。一年分合算で二十万円を超えたら
公開をするというのが合理的だ、そういう法の
趣旨ではないのかと、こういうふうに
考えるんですが、この点、大臣の
見解をお伺いしておきたいと思います。