○広田一君 民主党・新緑風会・日本の広田一でございます。
私は、
国土交通委員会では初めての
質問でございますので、どうかよろしくまたお願いを申し上げたいと思います。
ちなみに出身は、愛媛県選出
山本順三政
務官のお隣の高知県でございまして、土佐清水出身で
高速道路の空白地帯でございます。今後とも
高速道路が来る予定は、私が総理
大臣にでもならない限り通る予定はございません。そういったところに住んでおります。
ただ、私たちが
道路整備というふうな
お話をする場合に、ただ単に不便だというだけではございません。お手元に資料をお配りさせてもらっておりますけれども、そこに二枚の写真が載っております。これは高知県東部の風景でございまして、台風常襲県でございます。
上の写真が越波のときの写真でございますけれども、越波といいますと、普通の人がイメージするのは波しぶきが
道路に掛かってそれによって通行ができない、危険だから通行ができないというふうなイメージでございます。確かに、一方ではそれは真実ではございますけれども、それ以上に問題なのが下の写真にあります。ちなみにこの上下の写真は同じ場所ではないので御
理解いただきたいんですけれども、下の場所にありますように、実はこの波と一緒にごらんのとおりの何百キロもあるような岩石が
道路に飛び込んでくる、文字どおりこれが大変危険なわけでございまして、このことによって私たちの
生活は大変厳しいものになっております。
ですから、その
意味でも私たちは不便だから
道路整備を何とかしてほしい、これももちろんありますけれども、そのこと以上に、本当に一本でもいいから
安心、安全な命の道を通してほしいと、こういうのが
地方の私たちの思いでございます。
それを踏まえて
議論を進めさせてもらいたいんですけれども、ただ、こういったような私たちの思いが都市の住民の
皆様方にはなかなか
理解されていないんじゃないか、
地方の
道路整備というものはもうこれ以上進める必要がないんじゃないかというふうな御
意見があるのも承知をいたしております。こういった声にも真摯に耳を傾けて対応しなければなりません。
そういうことで、これまたお手元に資料をお配りさせていただいておりますけれども、実は先般、スーパーよさこいという原宿でよさこい踊りを企画を催しました。そのときに、都市住民の皆さんに
地方の
道路整備についてどういった御
意見がお持ちなのかというふうなアンケート
調査をさせていただいたところでございます。
二枚目の問二に、遅れている
道路整備は必要かというふうなアンケートにつきましては、これは逆に、予想に反しまして七七%の方が賛成である、こういうふうなお答えをいただきました。つまり、これからも、今
国土交通省さんの方が見積もっておられます真に必要な
道路整備につきましては、都市住民の皆さんも御支持をいただいているんじゃないか、御
理解をいただいているんじゃないか、こういうふうに思うわけでございます。
と同時に、一枚戻っていただきまして、さはさりながら無駄が多いんじゃないかというふうな
質問に対しましては、四一%の方がそう思うというふうに答えております。そして、その中身をどうかというふうに聞きますと、やっぱり利用者が少ないんじゃないかというふうなこととか、建設業者のために
道路工事をしているからじゃないかというふうな御
指摘がございます。一連の、後を絶たない談合であるとか官製談合であるとか、そういったところについてはやはり厳しい目が向けられているんじゃないかなというふうに思います。
以上のようなことを踏まえまして、以下、
道路特定財源についてまず御
質問をさせていただきたいと思いますけれども、私の場合は、これまたお手元に配らさせていただいております、
池口また川上両
委員の方から御
指摘がございました
閣議決定、これに基づいて御
質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
その前に、これまた両
委員から数々の
質問があって、私の場合はもう
質問することがなくなったぐらいでございますけれども、改めて問いたいのが
中期計画についてでございます。
素案の公表時期とか
事業規模については何度聞いても出てきませんので、私の方からあえてこの御
質問はいたしませんけれども、ただ
一つ答えていただきたいのが、この
中期計画に
財源的な裏付けがあるのかどうかということでございます。具体的に言えば、これから十年間の税収の見込みについてきちっとした算出をされているのかどうか、この件についての根拠をお
示しを願いたいと思います。その額は示せるはずでございますので、併せて税収の見込額についてもお聞きをいたします。