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国務大臣(
石破茂君) 倫理観を高めろといっても、これはなかなか、人間ですから、いろんな人がいるんだろうと思います。今回の
守屋前次官のことも正直言って私が任命したのでございます。それが見抜けなかった不明を恥じろと言われれば、それは私として不明を恥じなければいけないと思っています。
ただ、私は、
モラルを高めろというときに、それを口だけで言うのでは駄目で、やはり今
委員御
指摘のように、本当にそれが守られていますかという体制をきちんとやらなければ駄目なのだと思っています。
九月一日に
監察本部ができました。これは、施設庁
事案を受けてどうするんだという
議論を
委員にも参加していただいて
自民党でいたしましたね。
監察本部というのをつくろう、そして
監察監、トップには外部から来ていただこうということで、検事の高い地位まで行かれた方をお迎えをいたしました。
そこで、私が
委員とともに
議論しましたのは、
監察というのは抜き打ちでやらなきゃ駄目だと。そして、次官だろうが
統幕長だろうが、だれのところにでも行かなきゃ駄目だと。そして、
監察監はある
意味で嫌われ者に徹しなければ駄目だと。できれば穏やかな
監察をして、変な言葉ですけれ
ども目こぼしをして、あの人はいい
監察監だねと言われるのでは駄目で、本当に嫌われて嫌われて、ここまでやるかという
監察制度を確立しなければ駄目だということで、今特別
監察を
実施をしておるところでございます。
理事会のお許しを得まして、コンプライアンス・ガイダンス、横文字で申し訳ありません、法令遵守ガイドと言ってもよろしいのですが、これを作りました。
是非委員の方々には、これ一回だけでも結構です、お目通しをいただきたいと思います。あるいはホームページに載せておりますので、
是非テレビのごらんの皆様で、どんなことが書いてあるのかなという方がおありになれば、
是非防衛省のホームページにアクセスしていただきたいと思います。
私、一番心を打たれたのは、この何ページ目かにありますが、コンプライアンス・テストとありますね。あなたが今やっていることは
家族に胸を張って話せることですか、見付からなければ大丈夫だと思っていませんか、そして第三者としてニュースで見たらどう思いますか、この三つを自分の中で反すうしてみたときに、私はこういうカードも作らせました。これ何が利害
関係者ですか、何をしちゃいけませんか、そのことを書いたカードです。持っているだけじゃ駄目で、ちゃんと
理解できているかどうかもこれからちゃんと
チェックします。
そしてもう一つは、
委員よく御案内の服務の宣誓です。事に臨んでは危険を顧みず、これもコンプライアンス・ガイドの一番最後のページに載せさせていただいている。だけれ
ども、一番問題なのはこの三つ、コンプライアンス・テスト。見付からなければ大丈夫だと思っていませんか、そういうのがあるんじゃないだろうか。そして、ここの、私は本当にこのコンプライアンス・ガイドというのはよくできているなと思っているのですが、これを本当に部隊の第一線の隊員に至るまで
理解させる、それが一番大事なことだと思っています。
特別
監察、今やっています。報告がやがて出ると思います。ですけれ
ども、それと同時に一般の
監察もやります。そして、
監察本部に命じているのは、あるいは担当当局に命じているのは、これが本当に二十七万
自衛隊員の一人一人に徹底できるまでやってくれ、そこからだと。
防衛省の
モラルの
改革あるいは機構の再生、いろんなこともやります。ですけれ
ども、これが本当に徹底できるかどうか。私はまず全力を尽くしてこれをやりたいと、このように思っております。
と同時に、長くなってごめんなさい、本当によくやった部隊、これはきちんとそれなりの栄誉を与えるべきだと思います。同時に、これが徹底されていない部隊、ああ、こんなの来たけれ
ども、まあいいや、そんな部隊、私はないものと信じますが、そんなものがあったとしたら、それは厳に、懲戒とは言いませんけれ
ども、そういう何というんでしょうかペナルティーの対象になる。私はそこまでやらなければ駄目だというふうに思っております。