○山本一太君
高村外務大臣と
石破防衛大臣に御
質問をさせていただく前に、一言だけお話ししたいことがございます。
私もこの
外交防衛委員会かなり長くなりまして、過去は
委員長も務めさせていただきましたし、理事も何度もやらせていただきました。この
外交防衛委員会、かなり様変わりをいたしました。両
大臣御存じのとおり、七月の参議院選挙で参議院の方は
民主党が野党第一党になったということで、(発言する者あり)この野党第一党、ごめんなさい、第一党になったと。失礼いたしました。
ということで、ある意味未体験ゾーンの国会になっているわけなんですが、先ほども
民主党の委員の方からお話ありましたけれども、衆議院と参議院でねじれが生じまして、これはまあ与党にとっては、また
政府にとってもそうですが、かなり厳しい政権運営を強いられるということなんですけれども、私はこれを前向きにとらえていきたいというふうに思っています。
それは、この五、六年ずっと
外交防衛委員会におりまして、質疑をしていく中でも、これは法案
審議についてももちろんそうなんですけれども、与野党という視点よりもどうも政と官の
議論の色彩が強いというような、こういう感じがしておりましたけれども、今国会で衆議院と参議院がねじれたことによって、これは正に物事を決めていく上で与野党
協議でやっていかなければいけないと、こういう
状況がつくられたわけです。
参議院は、ある意味でいうと、新たにこれはもう
議論の府として再スタートをすると、こういう意気込みでやっていきたいと思いますし、
外交防衛委員会は諸
外国に例もない
外交と安全保障を一緒にやっちゃおうという恐るべき
委員会でございまして、ここが参議院の新しい
議論の中心になると思いますので、そういう意味でしっかり
議論をさせていただきたいと思いますので、両
大臣におかれましても、もちろん全身全霊で
大臣を務められておられると思いますが、新たなお気持ちを持って是非質疑に御参加をいただければと思います。
さて、
質問に入りたいと思いますが、現時点での
日本外交、そして安全保障の最も喫緊で重要な問題は、これはもう間違いなく
テロ特措法の問題だというふうに
認識をしております。政治は生き物ですから、国会情勢はどんどんどんどん変わっていくと。しかも、参議院で第一党である
民主党が現時点ではこの法案に反対をしているということで、なかなかこの法案を成立させるということは簡単ではないと思いますが、しかしながら、これはもう両
大臣、
予算委員会等々でも答弁をされているとおり、この法律を通すことは
日本の国益にとって極めて重要であると私も強く考えております。
これはもちろん国会の
状況にもよりますけれども、町村官房長官も先般、政策集団の昼食会で、今国会で成立させるために不退転の思いで臨むというふうにおっしゃいました。是非、両
大臣、もちろん国会の情勢等々ありますけれども、この法案の重要性を踏まえて、今国会で是非この法案を成立させるという御決意を
高村大臣、
石破大臣にそれぞれいただきたいと思います。