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山井委員 舛添
大臣、申しわけありませんが、そのような
答弁を聞いても、もう
国民はだれも舛添
大臣の言うことなんか信用しませんよ。どうせ、やるやると言ってふろしきだけ広げて、できなかったら、あれは公約じゃない、意気込みだったと。
大臣の発言というのはそんなに軽いんですか。
私、本当に許せないのは、
お金持ちの一部の方はもしかしたら別かもしれませんが、
年金というのは
国民の老後の命綱なんですよ。そのために一生懸命働いて、そのためにこつこつ
保険料を払い続けてきたんじゃないですか。そのことに関してこれだけ無責任な態度、これは私は許すことはできません。ぜひとも今後もこの問題を取り上げたいと思います。
時間があと少ししかありませんので、薬害肝炎の問題に移りたいと思います。
この問題も同じなんです。年内に全面解決をするという勇ましい、ある
意味でありがたい
答弁をいただいております。しかし、まさかこれも、そういう気持ちで言ったんだ、意気込みを語っただけだ、そういうことでは済まないんです、これは。患者の
方々、被害者の
方々の命がかかっております。
お配りした資料の中にグラフがあります。前回の
質問でも申し上げましたので繰り返しは言いませんが、あしたの午後、和解
骨子案が出ますが、今のままでは、東京地裁の、ごく限られた範囲でしか救済がされません。そして、原告の
方々は、それではのめないということを既におっしゃっておられますから、舛添
大臣、このままでは、あしたの午後、原告が和解案をのめなくて、和解が不成立になることはほぼ確実であります。そういう非常に深刻な状況に今陥っております。
そんな中で、きょうお配りをさせていただきましたが、お二方が提訴をされました。
お一人は御遺族の方であります。お母様が、ことし一月に八十四歳でお亡くなりになられました。そして、十二月十日に病院からフィブリノゲンの投与を、四百十八人のリストに入っていたということを知らされたわけです。御
本人は、二十年前に心臓の手術をして、輸血で感染したのかなと思っていた。少し動いたらしゃがみ込み、すぐに疲れられるということで、肝炎発症後、非常に御苦労をされたということであります。
御長男の方からのコメントを読み上げさせていただきます。
裁判をしても、母はもう帰ってきません。しかし、これまで「肝炎は仕方がない」と思っていましたが、母の被害が薬害であることを知りました。肝炎にさえならなければ、母はもう少し楽な老後だったと思います。もう少し楽しい老後を過ごせたのではないかと思います。
母と同じような被害を受けた人が、命を失い、命を失おうとしている人が、投与時期によって救済されたりされなかったりするのは絶対におかしい。
本人が選んだ薬ではない。知って使った薬ではない。
本人には何の責任もないのです。線引きのない救済を望みます。
とおっしゃっています。
そして、もう一方、御
本人の御了承を得て、お写真を出させていただきます。昨日、実名公表をされました七十歳の吉田忠人さんであります。
今、肝臓がんでお苦しみになっておられます。この方は、四十九歳のときに、二十一年前に手術をして、その手術の際にフィブリノゲンを投与されました。そして、その後、血清肝炎で一カ月入院をされましたが、その後、
平成十三年に肝臓がんが発症して治療、そして、十七年には再発して再治療という状況であります。
舛添
大臣、昨日、この方がなぜ実名公表をされたのか。それは、このまま救済されないのは絶対おかしい、命をかけてでもこのことを訴えたいという思いからであります。
この方のコメントも読み上げさせていただきます。
私がフィブリノゲン製剤を投与されたのは、一九八六年十月です。東京地裁判決を基準とすれば、私の被害は救済されます。しかし、私だけが救済されても、他に切り捨てられる被害者がいれば、薬害肝炎の解決にはなりません。今日、私は、残された命を賭けても解決しないといけないと考え、実名を出して闘うため会見に臨みました。
私は、現在、肝がんの
状態です。今年の九月、主治医の先生から、もはや、私の肝がんに対する治療法はないと宣言されました。
いつまで生きていられるのかわかりません。
私は、命を賭けて訴えます。薬害肝炎は、早期解決しなければ、亡くなる人がこれからもどんどん出てきます。薬害肝炎の全面解決の、総理の決断を、切望します。
そして、昨日も、私、この御
本人さんとお話をしましたが、こうもおっしゃっておられます。
今回の訴訟で救済するのは、何年の何月何日から何月何日までというふうな投与に限るのは絶対おかしい。同じ命の重さを持っている人間で、同じ薬害に遭っているなら、線引きをしない、全員救済が政治であり国の責任だと思う。
大臣、総理の政治決断で解決してほしいことを強く望むということをおっしゃっておられました。
簡単にまとめますと、御存じのように、原告の
方々は、
自分たちが
お金が欲しいということでやっておられる裁判じゃないんです。うなずいてくださっていますが、前回も言ったように、だれかが矢面に立って訴訟でもしないと、国会も動かない、三百五十万人に対する
医療費助成も行われないということで、やむにやまれない思いで代表者として原告の
方々は訴訟をやっておられるわけです。
そして、ですからこそ、一人一人の額は小さくていいとおっしゃっているんですよ。下げてもいいと。だから、線引きをせずに、いつが提訴時期なのか、製剤、年代で切らないでほしいとおっしゃっています。ですから、これは、一人一人の額を下げてもいいとおっしゃっているんですから、財源の問題じゃないわけです。
そして二番目。そういう線引きをしたならば、今回、新たに訴訟がふえたように、線引きされた方はどんどん訴訟されますよ。この問題は永遠に続きますよ。全面解決なんかできません。
そして、今問題になっている百数十人の
方々の薬害の全員救済、これからの、未提訴の
方々も含めて、こういう薬害の
方々に対する救済ができなくして、三百五十万人もの、これから予防接種、輸血、もちろんこの予防接種や輸血の
方々は立証が難しいですから、賠償なんということはおっしゃっておられません。そうじゃなくて、
医療費助成をせめてやってほしい。その与野党の協議も始まっています。
でも、こういう一般の、三百五十万人に対する
対策も、やはりこの薬害肝炎の解決なくして進まないんですよ。ある世論
調査では、八八%もの方が、線引きをしない全員救済に賛成ということをおっしゃっておられます。今や原告のみならず、
国民全体の声が、線引きをしない全員救済だと思います。
舛添
大臣にお伺いしたいと思います。
患者の
方々も、命をかけて今この問題に取り組んでおられます。死期が迫った方も、原告として名乗り出て、必死で訴えておられます。舛添
大臣としても、全面解決年内とおっしゃった以上は、政治生命をかけてこの問題に取り組む、そういう御決意を聞かせていただきたいと思います。