○高木(美)
委員 公明党の
高木美智代でございます。
一年ぶりに
環境委員会に戻ってまいりました。かつては、
環境と経済は両立するのかとか論議もございましたけれ
ども、今地球
環境問題、
国民の大きな意識の高まりにもなっております。国際的なイニシアチブを目指す当
委員会の
委員の一員といたしまして、責任ある働きをしっかりとさせていただきたいと思っております。
本日は、
温泉法の一部を
改正する
法律案ということで、これはいつも最後の
質問者の宿命的なものでございますが、ほとんど、細かいことも含めまして
質問は終わっているようでございますので、私は、我が党におきましても、この
法改正、後押ししながら、またあるときはリードさせていただきながら、大変スピード感のある対応をさせていただいたつもりでございます。これをまた御紹介申し上げながら、何点か
質問をさせていただければと思っております。
御存じのとおり、六月十九日、私も東京の議員でございますので、
渋谷区の
温泉施設シエスパにおきまして、
温泉施設に隣接する、別棟の従業員更衣室、地上一階、地下一階におきまして
爆発事故が
発生をしたことは大変残念に思っております。三人の方が亡くなられ、八人の方が負傷されるという
事故でございました。
生命の安全、安心を守るという、これこそ政治家である私
どもの第一義の課題であると思っております。
この日、地元の
渋谷区議、私
どもの地元の議員でございますが、もう全員、現場に駆けつけまして、救援活動に遅くまで当たったと聞いております。
そして翌々日、二十一日、すぐに公明党の太田代表、また山口那津男参議院議員、東京都本部代表でございます、現場を訪れまして、犠牲者の冥福を祈り、献花するとともに、現地を視察、調査いたしました。その足で、直後、総理に要請をいたしまして、再発防止策を
検討することで
意見の一致を見たわけでございます。
さらに翌日、正式に申し入れを総理に対して行わせていただきました。
一つは、都市型
温泉の開発や
利用に関する緊急
安全対策の早期策定と全国への周知、また
二つ目に、同種の
温泉施設の実態調査、総点検の実施、また三点目に、
天然ガス対策として、新規立法を含め関連法
制度の整備、
検討の着手など申し入れたわけでございます。
特に、関連法
制度の整備に関しましては、
先ほど来、各省庁にまたがるという
お話もございましたとおり、
消防法、鉱業法、
温泉法など、また国土交通の所管も含めまして、省庁横断的な対応を要請いたしました。総理からは、
法改正を含めて
政府として
取り組みたいとの御意向を伺ったわけでございます。
私も、海外出張で不在でございましたので、翌二十三日、献花、また視察をさせていただきました。
早速、一週間後の二十九日、党といたしまして、都市型
温泉施設の
安全対策プロジェクトチームを
設置いたしまして、第一回の会合を持ったわけでございます。何よりも、
施設の
利用者、
事業者、また従業員、近隣住民に配慮した
安全対策につきまして、協議することを申し合わせたわけでございます。
以来、随時、
環境省を初め各省から御報告を受けながら、また、要請そしてまた協議を重ねながら、この
法改正に至ったわけでございます。
今、
温泉ブームを背景に、都内ではこうした
温泉施設が毎年十カ所近く新設をされております。若い女性も多く
利用しております。
しかしながら、東京、千葉など南関東一帯の地下千メートルから二千メートルには、
南関東ガス田が広がっております。近年、
掘削技術の進歩によりまして、大体千メーターから千五百メートルぐらいまで
掘削するようになりました。そのために、
温泉水と一緒にくみ上げられる
ガスの
危険性はどの
施設も抱える問題だと言えます。
しかしながら、
渋谷の
温泉施設におきましては、近隣住民に対して十分な
説明もないまま繁華街に建設されたこの
施設は、狭い土地のために、
温泉くみ上げ
設備も密閉されたつくりになっておりまして、かねてより、
事故を懸念する声が
周辺住民から上がっていたと
伺います。
そこで、
大臣にお
伺いいたしますが、今回の
法改正によりまして、
施設の
利用者、また従業員、近隣住民の
安全対策に対しまして万全を期すという当初の
目的が達成されているのかどうか、その御不安を払拭できる
内容となっているのかどうか、
大臣の御所感を
伺いたいと思います。