○
高橋千秋君 確かに、技術的に回線をふだんから余分に持っておくというのは難しいことで、今の伝言サービス等についても存じ上げておりますし、メールでのやり取りというのは
効果が確かにあると思います。ただ、大臣言われたように、やはり一般の方がなかなかそれを知らないというか、特に最近はもうほとんどの高齢者の方も、特に田舎ほど携帯電話を持っていますので、皆さんやっぱり携帯電話に頼るという、ここを技術的な革新があればまた次のステップに行けるのかも分かりませんが、そういうメール、それから伝言サービス等については十分な告知
活動もやっておられると思うんですが、まだまだやはりほとんどの方は知りませんので、是非そのことも更に充実をさせていただきたいなと要望をさせていただきたいと思います。
今回の
地震で、この後法案の話にも入りたいと思いますが、やはり目に見えない
被害、それから目に見えない動きというのが私
現場にいて非常に感じました。直接は関係ありませんが、ちょうどお昼どき、零時十九分だったものですから、みんなやっぱり食事どきだったんですね。幸いにして火事が一件も出なかったということもあったんですが、皆さん火を使うのはやはり不安だということで、
地域のレストランがどこも超満員になりまして、私が食事にあり付けたのが三時ぐらいまで掛かったという、ラーメン屋も大行列というような
状況があって、自分の家で火を使うのはやっぱり怖いということが出てきたんだろうと思うんです。
それから、今水道のバルブが
震度五になると自動的に閉まるということで、閉まるのはいいんですが、それを開けていかなきゃいけないものですから、開けていくと今度は濁りが
発生して、一晩じゅう、これは鈴鹿で起きた問題なんですけれ
ども、夜遅くまで水が濁って、それの告知をまたしなきゃいけないと。
そういう問題が起きたりとか、工場なんかは、大
企業とかは余り表に出してないんですけれ
ども、あの
程度の
地震で
被害があったりというのは格好悪いと思われるのかも分かりませんが、実は報道にはされていない工場のラインが止まったとか、特に精密機械の工場なんかは数ミリずれても使えないということもあって、ラインが一日、二日止まったとかですね。
高速道路がやっぱり点検をしていただくのに半日近く止まって大渋滞になるとかいろんな、幸いにしてけが人が十二人ぐらいということで、死者もなくて、最低限のところでとどまったものですから、これ自体は良かった、幸いだったなというふうに思うんですが。
やはり目に見えない、報道もされていないような
部分、そういう
部分の
被害というのがかなりありますし、やはり
考えていかなきゃいけない
対応策というのがやっぱり
消防庁としても
考えていただきたいこと、それから
内閣府の方としてももう少し調べていただきたいところがかなりありますので、もう少しきめ細やかな調査も是非していただきたいなというふうに思います。それは要望として出しておきたいと思います。
本題に入りたいと思いますので、
内閣府の方、退席していただいて結構でございます。
それで、今回のこの法案は、
地震のときにそういう
防災計画を作るとか自衛
組織をつくるとか、そういうことなんですけれ
ども、実はこの法案を私が
質問をするということになりまして、
三重県の
消防職員協議会という
消防の
職員の方々の集まりがございまして、四日市
消防の
本部に四十人ほど集まっていただいて、
三重県下の方々、私はずっと
消防のこの関連の法案の
質問を毎回やらせていただいているものですから、
地元の
消防の
職員の方々に集まっていただいて、二時間半ほどこの法案の中身について、それからほかのことも含めて論議をさせていただきました。この法案の中身についてもいろいろな意見も出ましたし、これ以外の
消防行政についての御意見もたくさん、いわゆる
現場で働いておられる
消防署の
職員の方ですので、そういう方々から意見をいただいた上での
質問とさせていただきたいと思うんですけれ
ども。
まず、今回のこの法案全体を見ると、確かに
一定の前進なんですけれ
ども、どうも
現場から見ると、だれかを罰するためになりはしないかと、それだけで何か上屋を重ねるような法案、
改正になってはいないかという御
指摘というか懸念があるということをいただきました。
消防法令を根拠とした人的
対応だけで
国民の安全が本当に
確保できるんだろうかと。
何か今回資格という
部分が幾つか出てくるんですけれ
ども、全体を通して、今この法令を
改正する
意味がどこにあるのかというのがいま一歩分からないという、そういう声が
現場の方からあったんですけれ
ども、まず全体としてその
意味について御見解を
伺いたいんですが。