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西島英利君 その後期
高齢者の
医療はどのようにというような特別の部会ができておられまして、そこでの
検討なされているのでございますが、やはり
先ほど言いましたように、終末期をどう考えるのかというのが一番のポイントだと申し上げました。となると、死生観の問題ですね。ところが、あのメンバーをちょっと見させていただきますと、その死生観が語れる
方々があの
委員、メンバーにはどうもいらっしゃらないような気がする。ところが、そこに様々会合が行われまして、その中でいろんな人からヒアリングを受けておられますが、要するに、意見を述べられた
方々の中にもその死生観を語れる方というのはいらっしゃらない。いや、終末期に関してはこれは別でやっているんだという話でございますけれども、まさしく
高齢者の終末期というものと、それからがん末期の終末期というものは、これはきちんと区別して考えなきゃいけない話であろうというふうに思っているところでもございます。
ですから、
是非その
辺りをもう一度お考えを直していただいて、さらには、これは二十年四月からのスタートでございますから、やっぱり速やかな御
検討をされていただいて、国民に対しての
情報提供を
是非お願いを申し上げたいというふうに思いまして、実はこの問題を取り上げさせていただきました。
続きまして、
医師確保の問題について、やはりこれもちょっと述べられているところでございますけれども、この中で、
医師確保のことでいろいろと書かれておりますけれども、この「
医療政策の
経緯、
現状及び今後の
課題」の中の七ページに、七ページと私が言ってもしようがないんですが、この中にこういうことが書いてあります。「新たな臨床研修
制度の導入を契機として、従来から弱まっていた大学の医局による
医師の供給調整
機能が低下し、一部地域において
医師の需給のミスマッチが発生している。」と。私はそのとおりだと思うんですね。
本来、
医師をある
意味で地域に供給していた大学の医局というものが、この臨床研修
制度が導入されたことを契機に更にその
機能が低下してしまったということです。そこで、小規模な公立
病院を
中心に
医師の確保が非常に困難なケースがどんどんどんどん生じてきたと。ところが、
医師確保が難しい要因として、若手の
医師は症例数が多い
病院に魅力を感じ、地域の拠点
病院、ここにいわゆるマグネットホスピタルという言葉が使われていますけれども、
医師が多く集まる地域の中核的な
病院というふうに
説明されておりますが、そこに集中する傾向があるということで、研修先として魅力の乏しい
病院には若手
医師が集まらないなどといったことも実は挙げられると。結果的に、これが
医師不足に拍車を掛けているという私は
内容だとここで読んでいるわけでございます。
そうしますと、今まさしく臨床研修
制度の導入で、先日も幾つかの大学の何人かの教授にお会いしましたら、異口同音に言われたのは、この臨床研修
制度を見直してくださいということなんですよ。でないと、もう大学
病院の
機能としてとても成り立たなくなってしまうと。それが更には
医師不足まで実は波及しているということでございまして、これはもう二年たったわけですね。二年たった後の要するに検証は恐らくなされているんだろうというふうに思いますけど、私が申し上げたいのは、やっぱり短期的に
医師不足、これを解消するという短期的な
一つの
考え方としては、やはり早期に臨床研修
制度の見直しを私は図るべきじゃないかなと。
臨床研修
制度が悪いとは言っていないんですよ。だけど、今まで持っていたところの
機能が完全に低下してしまったということは、これはもう間違いのないことでございますから、そういうことも踏まえて、
是非、これは五年後の見直しということが言われておりまして、今
検討中だというお話も聞いているんでございますけれども、しかし、今正に
医師不足という社会的な問題になっているわけでございますから、
是非この
辺りの見直しを早急にやっぱりするべきではないかなというふうに私自身考えているところでもございます。
それからもう
一つ、この
内容を見ますと欠けているところがございます。それは何かといったらば、地方の民間
病院の
医師不足に対してどうすべきかというのが全くこれが書き込まれていないんですね。それは
自分たちだけでやれという話なのか。例えば、臨床研修
制度がスタートしたことによって地方の中小の
病院は
医師が確保できずに大変な
状況に陥っているという実は
現状もあるわけですね。ですから、この
内容、書かれているのはどうも公的な
病院の
内容しか書き込まれていないんじゃないかなというふうに私自身思うんでございますけれども。もうこれは私自身が思うことでございますから、これ意見として述べさせていただきたいというふうに思いますけれども。
そこで、もう
一つの、
先ほど読みましたけど、マグネットホスピタル。これ新しい言葉が出てきているんですが、そもそも前回の
医療法改正のときに地域
医療支援病院という
制度が実は導入されたんですよね。これ、まさしく地域の
医療を
支援するために、病診
連携、病病
連携等々も含めて、ここには指導も含めた
機能までたしか置いているはずでございますね。どうしてこういうせっかくできた地域
医療支援病院というものをきちんと検証し発展させようとせずに、マグネットホスピタルという言葉を使ったこういう
内容をここで出してこられたのか、私ちょっとよく分からないんですが、お教えいただきたいと思います。