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増子輝彦君
大臣、私は、
自分のことについてこの問題を取り上げているんじゃないんです。私は今も自衛隊の応援団と思っているんですよ、これは。あのときも、自衛隊の
イラク派遣は私は反対だと、海外での武力行使を伴う
可能性があると、これは憲法違反の疑いもあると、だからこのことについては反対だと。だけど、政治が決める、政治の責任で決めることについては、自衛隊の諸君はその決定に従わざるを得ないと。だから、自衛隊の諸君が
イラクに派遣されれば、安全で無事に帰ってくることを心から願っていると。私はそこまでずっと実は祝辞の中で約十五分話をしたんですよ。ちょっと長過ぎたんですが、十五分という、私のいわゆる戦争に対する思いとか、その集団的自衛権の問題、その当時の
イラクに対する自衛隊派遣の問題、様々な思いがありましたから、政治家の心情として、やっぱりここで、自衛隊のOBである隊友会の皆さん、現役の皆さんが同席をしている
ところにおいて、やはり政治家としてきっちりと
自分のやっぱり
考えを述べることが政治家の責任だと私は思って実はそういう話をしたんですよ。それが結果的には反自衛隊という活動になったんでしょうけれども、まあそれはいいんですよ、どうでも。
ただ、こういう保全隊というものが、私はその枠を乗り越えて、監視や、あるいは場合によっては今後
防衛省の中でこの軍というものになっていくときに、軍というものが、軍隊というものが将来シビリアンコントロールが利かなくなってしまうという過去の歴史の教訓を
考えたときに、だから冒頭に私は戦争の認識とか
考え方とか太平洋戦争の思いとかをお聞きしたんですよ。そういう教訓や反省というものがないままに、もし万が一、シビリアンコントロールが利かずにそのような
状況に走ってしまうという心配を私はしながら、一般の国民の皆さんにそういう不安や、あるいはある
意味では脅かしというふうにとらえられるようなことが自衛隊がもし行ったということがあるとするならば、せっかく今日まで自衛隊が国民の中から支持をされて、信頼をされ、災害復旧を始め様々な活動の中で理解を得ているのが私は無に帰する
可能性があると、そのことを心配しているんです。
と同時に、国
会議員たる者、
自分の発言を一々一々そういう形の中で取り上げられ、ある
意味では情報収集という名の下で監視をされているということ自体が私はやっぱり問題だと思っているんですよ。そして、これが偽物か本物かということを
大臣は明確にされないけれども、やっぱりこれは本物であり、これが自衛隊の保全隊という
目的の中で作ったことから、私は、残念ながら情報がある
意味では漏えいしてしまったという問題も含めて、様々な問題が今回のこの
文書の中にあるんではないかということを思っているんです。
ですから、ここは最高責任者としてしっかりと私は反省もしながら、やっぱり自衛隊そのものが今後更に国民の中から信頼されて、愛されて、頼りにされていかなければならない。国民を守るのが自衛隊である、国民のこの生命と財産を守るのが政治家である、ここの
ところをやっぱり間違ったら、この国は一体どうなるんですか。そこの
ところを私は大変心配して、あえて今回、実は一年七か月ぶりに国会に戻ってまいりまして、非常にこの間、
日本の進む方向がおかしな方向だなという心配をしながら私も国会に復帰させていただきましたから、あえて今日この質問に立たさせていただいたわけです。そこの
ところはしっかりとしていただかないと、これ、自衛隊にも、
防衛省にも、内閣にも私はそうしていただかないと、これは、この問題はこのままで終わるわけにはいかないんです。
見解をどうぞ。