○鈴木(宗)
議員 大臣、ということは、これは事実だということですよ。何か問題があれば抗議するわけですから、クレームをつけるわけですから、組織として。西村さんが言ったことは間違いないんです。まあ、それはいいですよ。
同じく、これは「オフレコ!」という雑誌、これは田原総一朗さんが出している本ですよ。ここで、村上正邦さんを調べた検事がこう言っていますよ。
「村上 実際調べられていると、取り調べ検事が森喜朗前
総理に対して——ときの
総理大臣ですよ、「あれはバカだ」」と言ったそうです。(
発言する者あり)この尾形という検事は、あれはばかだと。「行政官が行政官の長に対してバカだとはなにごとだと。」そうしたら、村上さんに、「村上さん、あんたなあ、
参議院なんていうのは県議会からあがってきた連中や、役所ではもう一丁あがりの連中だ。そういう連中をあなたのハッタリと目クソのなに(カネ)を配ってだね、手のひらに乗せて振りまわすくらい簡単なことだね」こう言ったというんですよ。
そして、今度、宮本雅史さんという、これは産経
新聞の今でも現役の記者の書いている「真実無罪」という本がありますよ。この中でも、検事が言ったというんですね。
「お前、殴り倒すぞ。張り倒すぞ。村上正邦、見苦しいぞ、お前を先生と呼ぶ価値はない。おい、村上だ」と、罵声を浴びせかけてきた。」と。「「お前、村上、きさま、チンピラやくざよりまだ悪いな。チンピラやくざよりも劣るよ」「お前は
国会の証人喚問で「腹を切る」と言ったよな。いま、私の目の前で腹を切ってみろ。切れるものなら切ってみろ」と検事が言ったというんですよ。
これも本になっているから、もしうそならば、これは検事の名前もはっきりしているわけですから、ゆゆしいことですよ。しかし、これは、皆さん、実際密室ではこういった取り調べであるということを、
大臣、いいですか、わかってください。村上正邦さんも、そんなに声も小さく気の弱い人じゃないですよ。その人に向かって、特に皆さん、さっき、森喜朗さんをばかだと言ったら、そうだと言った人がいるけれども、それは間違いですよ。少なくとも皆さん方が選んだんですから、これは
衆議院本
会議において。いいですか。一国の
内閣総理大臣を一検事がばかだと言うこの風潮あるいは見解というのは、私は問題だ、こう思っているんです。
大臣、
法務省の人事は全部検事人事ですよ。
法務省だけですよ、国家公務員の上級職で行っても局長にすらなれないのは。全部司法試験に受かった者しかなっていない。私は、人事のツケなんか回ると思っています。私は、このままいったら、国策捜査、気に食わなかったら、ねらった者はやる、それは私を調べた谷川という副部長も言いましたよ。権力を背景にしてやっていますから、国策捜査と言われたらそのとおりですと悠然と言いましたよ。今この男は、東京高検の刑事部長ですよ。私は、恐ろしい認識だなと思いましたよ。何様だという気もしましたね。
どうか
大臣、検察の実態だとか、あるいは
国民の目線から見てどうか、本当に正義という言葉が使われているのかどうか。例えば調活費問題で、判決は調活費があったということを認めていますよ。それで三井環さんは捕まった。これなんかも、では調活費をどう使ったかも明らかになっていない、
国民に。ここなんかは、ぜひとも長勢
大臣にお考えおきをいただきたい。
そして
大臣、私は、この国策捜査で問題にしたいのは、私の秘書に佐藤玲子というのがいました。これは平成十四年の七月二十三日に逮捕されたんですよ。うちの一事務員です。逮捕したって起訴できませんよ、はっきり言って、一事務員ですから。それを、検察に都合のいい調書をつくるために身柄をとるわけですよ。
大臣、普通、逃亡のおそれあり、罪証隠滅のおそれがあるから逮捕じゃないですか。家宅捜索をもう二回もやって、持っていくものは何もないぐらいのことで、隠すものはない。
しかも、この佐藤玲子というのは、かわいそうに、四月、連休前に子宮がんの手術をやった。その七年前には乳がんの大手術をやっている。放射線治療を浴びているときに逮捕していくんですよ。逃げ隠れできない女性ですよ。私は、東京拘置所にいながら、ああ、やはり国家権力はここまでやるかと思って、愕然としましたよ。かわいそうに、その佐藤玲子さんは死んでしまいました、転移で。
私がこの国策捜査や冤罪で言いたいのは、検察の行け行けどんどんのやり方は人の命まで失ってしまうんですよ。このことをよく
与党の先生方も考えてくださいよ。人の命を奪うまでの捜査は必要でないと私は思っていますよ。本当に罪証隠滅や逃亡のおそれがあるならば、身柄をとってもいいですよ。子宮がんで病院に行っている、入院しているときでも事情聴取に行く。さらに、退院しても呼び出して事情聴取する。挙げ句に、
自分たちの気に入らない言い方をすると、身柄をとって調べる。結果は不起訴ですよ。こんなの当たり前ですよ、不起訴は。一事務員ですから、起訴できませんよ、権限がないんですから。
そこまで検察はやるし、国策捜査というのは、
大臣、まずは人ありきでつくられていくということを、これは皆さん、皆さん方だってねらわれたら、あすは我が身ですよ、はっきり言って。これはもう
与党、
野党問わず、ねらわれたらどうにもなりません。
私自身は堂々と信念を持って闘っていきますけれども、私の裁判ではこうして命を落としている者がいるんですよ。あるいはもう一人、真実を言ったら、また検察から話が違うと言われて、締め上げられて、脳梗塞で倒れた人がいますよ。島田さんという人ですよ。かわいそうに。だから、私は、そんなことがあってはいけないし、もっと明朗なやり方をする、それは
可視化しかないということを
大臣に強く言っているんです。
最後に
大臣、検察は、例えば、私を逮捕しました、勾留しました、検察側証人尋問が終わるまで私を保釈しませんでしたよ。四百三十七日です。どう考えても、何で鈴木が四百三十七日、辻元清美さんなんというのは二千五百万円も
国民の税金を詐欺して、ちゃんと二十日で話し合いして出てきていますよ。私は、賄賂をもらっていないから堂々と闘ったんですよ。正直に物を言えば、自分らの言うことを聞かぬといって、否認だといって長期勾留ですよ。家族との接見もだめですよ。それが今の検察の実態であるということも、ぜひとも
大臣、よくわかってください。
自分たちの聴取に合わせたら、はい、保釈します。
自分たちが気に食わなければ、
自分たちの証人尋問が終わるまで引っ張るというやり方。
私は、四百三十七日、堂々と頑張って、正直に。私は、賄賂をもらっておったらバッジも外せば、やめますから。同時に、
大臣、私が逮捕されて二カ月目ですよ、取り調べ検事はこう言いましたよ。バッジを外しなさい、
政治家もやめなさいと言うんですよ。検事にそう言う資格がありますか。あなたの後援者は三分の一しかもう離れていませんだとか、選挙に出ても絶対当選できません、ここまで言ってきますよ、皆さん。そういうことを言わせていいんですか。
もっと、検察の実態、これを
大臣、せっかく私は、長勢
大臣は久々に見るしっかり者の
法務大臣だ、こう思っていますので、
大臣にそういった意味では期待したい。
同時に、
大臣、国策捜査についてのやはりきちっとした
大臣なりの受けとめを私はしてもらいたい。今私がここで言っていることはうそじゃありませんから。私は何も、今裁判をやっているものですから、私がここでうそを言ったら、私自身がリスクを負う話ですから。私は、これは正直に言っておりますので。同時に、私は実名を挙げて言っておりますから。刑事局長は、私を調べた担当者に聞けばいいわけですから、鈴木はこう言っておったけれどもということで。私は、どこででも相対しても構いませんし、また、証言を求められればお話をしますので、ぜひともこれは、真の法治国家として、真の公正公平な日本の
社会をつくるためにも、権力の横暴はいけないし、特に国策捜査はあってはならぬ。
同時に、冤罪はもってのほかだという意味で、
最後に
大臣、やはり
可視化についての取り組みの
大臣の決意を伺いたい、こう思います。