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関委員 今の御
説明を伺っておりまして、本当に
危機対応というのが大事であるということと、今回の
制度設計におきましても十二分な
対応がとられておるというところで安心をいたしたところでございます。
本当に、今回の
株式会社日本政策金融公庫、この
制度設計につきましては、
先ほども申し上げましたけれども、効率的な
運営、それと
政策金融としての
役割を十分に担う、的確に
実施をしていくんだという、この相反する、相矛盾するような非常に難しいところを両立させるところ、ぜひともよろしくお願い申し上げたいと思います。
最後でございますけれども、この
日本政策金融公庫の
経営面につきまして、少し
質問をさせていただきたいと思います。
まず、ガバナンスのところでございますけれども、これは
質問ではなくて私の感想だけ申し上げたいと思います。
今回、いろいろ
制度設計をされましたときに、非常に高い理想、志の
もと、いろいろな
項目がこの
日本政策金融公庫の今後
対応していくところにうたわれております。
事業計画の
情報開示や
企業会計原則の導入などをいろいろ今回入れていこう、これは本当に非常に大切なところだと思います。今回の
政策金融のいわゆる
合理化、見直しの
理念に最ものっとったところだと思います。
また、
統合されることによって勘定区分が
一つになってくるところでございますが、そのところにつきましては、
一つ一つの
案件またそれぞれの
項目によって勘定区分を分けてきっちりと管理をしていこう、採算性を見ていこう、このことについても、私としましては、本当に今まではなかったような、非常に細かくきっちりとした
制度設計、
理念を持った
対応を入れられたんだな、非常に感心をしておるところでございます。この点については、ぜひとも、本当に今までなかったような点でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
そして、
最後の
質問になるわけでございますけれども、経営上、収支差補給というのを今後は実際上の原則にはやっていかないんだということがうたわれているところでございます。いわゆる収支に予想外に差が発生してしまって、その点についてはもう補給をしていかないんだよという。これは、実は非常に厳しいことを今回の
制度設計の中に入れられたんだなということを思うところでございます。
いざ、万が一、
実施しないといけないことが発生したときには、経過や実態を透明化してオープンにするんだ、責任を非常に明確化するんだよということをうたわれているところでございますが、例えば
平成十六年とか十七年のそれぞれのこの
統合四
機関の数値を見ておりますと、補給金の収入を入れましても赤字だということが言われておるようなところでございます。非常に経営は、いろいろ救わないといけない
企業を救うがために赤字になりがちだというところがうたわれているところでございますけれども、そのような中においても、経営者の責任は非常に厳しく見ていかないといけない、今後、そこのところをきっちりしていくんだ、責任をきっちりしていくんだというところ、うたわれているところだと思います。
このように、責任を非常に厳しく見ていこうという中で、私が思いますのは、経営責任の明確化が図られます中、初めの計画自身を甘目にしておいて、ただ、赤字が発生しないようにしよう、責任者の方に責任が及ばないようにしようだとかいうことがもしとられたり、また、採算ぎりぎり、これは黒字かな赤字かなというふうな採算ぎりぎりのところの
案件がもし出てきたときには、これは
実施をやめておこう、そうしたら赤字が発生しないだろうとかいうふうな、いわゆる黒字をつくろうというための行動がもしとられたりしますと、せっかくの
政策金融の
役割が十分に担えないところも危惧するようなところでございますので、経営者の責任を非常に明確化すると同時に、もう
一つ、甘目の計画にならないような点をお願いしたいと思うところでございますので、その点につきまして、
渡辺大臣がどのように今後実際面で取り組まれていくのか、その
方針について聞かせていただきたいと思います。