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古賀(一)
委員 これは今後、私は非常に重要なデータになってくると思うんです。ぜひ御検討をいただきたい。これは必ず今後の
都市計画、
都市再生等々にとって欠かせない重要データになってくることは間違いないと思いますので、きょうは
指摘だけにしておきます。
それで最後に、もう時間がなくなってまいりましたけれども、ぜひ今回、この
都市再生で言いたかったのは、商業とか業務の大
規模な
拠点をつくるだけが
都市再生ではないんだ、
国民が求めているのはそういうところだけではないんだ、私は痛切にそう思っている。
先ほどの
空き家の話、
高齢者の話をしたのもそういうことなんです。
私が前から思っているのは、こういう
都心に
空き地ができてきた、それから私の地元でもあるんですけれども、
区画整理事業、再
開発事業が進んでいる、進もうとしているけれども、全然進まない。そのときに問題になるのは、うちの息子は
東京に行っておる、もう戻ってこぬ、私も年は八十何歳になった、家は古いけれども、ここで一々、立ち退けと、減歩を二割ぐらいされるのは構わぬけれども、家を建てるとか引っ越すのは困る、このままでいいという、それで
区画整理が進まないんですよ。そういうのがたくさんあるんです。
私も中に入ってえらく苦労したことがありまして、それでいろいろ考えたときに、こういうおじいちゃん、おばあちゃんはどういうインセンティブをきかせれば
区画整理とか
まちづくりに協力するんだろうと思ったときに、私は、これから高規格、これは何度も実はこの
委員会で言ったんですが、非常にグレードの高い介護型の、福祉型のいわゆる居住空間を替え地として、代替地として提供することだ、私はそう思うんです。
先祖からもろうて、この
土地はぼろだけれども今さら家は建てたくない、
区画整理に応じないという人も、おばあちゃん、後の十年、二十年後、ではどうなるのと。その家は使い物にならぬですよ、もう息子たちは
東京に行っているわけですから。あなたは今度、隣に二十階建ての建物ができて、そこに入れる。普通の
マンションだったら魅力はない。しかし、これは、モニターテレビもちゃんとあって、携帯電話であなたたちのお孫さんとか子供もちゃんと昼に見られる。ああ、安心だね。トイレもふろも、要介護の軽い程度であれば自分でも用を足せるというような
一つの
仕組みを
ビルトインしたトイレ、ふろ。そういう福祉型の、共助、介護型の
住宅空間というものをその代替地の
マンションとして提供するなら、私はみんな協力すると思う。
そんな、自分が亡くなった後も息子たちも帰ってこない、処理に困るような古い家を残すよりも、そういうものをつくって交換すれば、息子たちも
東京にいても家賃が十万から七万入るかもしれぬという、資産になるんですね。
そういうことを考えたときに、私はぜひ、
都市再生をやっていくときに、当然、
密集市街をクリアランスして高度利用というものを持ってこなきゃならぬ。単に高い
マンションというだけじゃ協力しない。そこにやはり新しい、
高齢化社会で我々
国民が一番心配しているのは、自分が老後のときにどうなるんだろう、自分一人でもやっていける、これなら孫たちも子供たちも一緒に住む、そういう
マンションなら物すごい
ニーズはありますよ。
そういう魅力ある、
国民の
ニーズに合った
住宅供給というものを、それはURがするのか、民間ディベロッパーでもいいんですよ、少なくとも
政策として、
国土交通省住宅政策として打ち出すべきときだと私は思うんですよ。そうすると、そういう魅力的な空間であるならば、今後、いいよ、用地買収に協力するよ、
区画整理に協力するよということで、新たな
都市再生の基礎条件ができると私は思うんですよ。
これからの
住宅の
あり方として、あるいは
土地行政というか、
都市行政もそうですね、関係する重要な提案として、この高規格介護高層
住宅というものをぜひ私は提案したい。それがまたできる時期にも来た。そして、これは大変魅力ある国からの
国民への発信であり、
国民もそれを
期待していると信じて疑わないわけであります。
この点について、ひとつ今後検討を約束いただきたいと思うんですが、
大臣、いかがでしょうか。