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秋元司君 恐らく私も、実際こういった話が進んでいったことによって、まあ
一つの県だけを置き去りにするということはなかなか考えられませんでしょうし、最終的には、この
推進本部で
議論をする中に、上と下ができちゃったら
真ん中空いちゃうから、どうにか
真ん中も取り込む形でできないかという話が
議論としてなっていくんでしょうから、そこはまあ
推進本部の方でしっかりと
議論をしていただければいい話だと
思いますけれども、ただ、そういった不安は、一抹の不安は残るという声も実は聞こえてきていることもありますから、是非、今後
推進本部の中でしっかりとした
議論をするということをそれぞれの
大臣が見ていただいて、まあ最後は
総理が
判断するんでしょうけれども、そういったことを念頭に入れながら道州制に将来移管するんだという中でしっかり受け止めていただきたいなと
思います。
いずれにしましても、私は、最近は大分変わってきたと思うんですけれども、
日本の
国土全体を見てみて非常につまらないなと思う点が
一つあるんです。JRの駅なんですよね。それぞれ、
地方によっては
特色がある駅もあるんですけれども、しかし
基本的には
北海道から
九州、
沖縄まで、まあ
沖縄は別として
九州までとしますと、大体、
駅一緒なんですよね。だから、どこの駅においても、あっ、ここは何県だ何県だ、
特色のある駅のつくり方というのがなかなかなされてないというのが実態であると
思いまして、むしろこの道州制という話が進んでいくと、ひょっとしたらその県が又はその
広域団体が、
自分たちの
ブロックはこういう形にしていこうということを考え、それらしい
雰囲気づくりというものをつくっていく、それが私は目に見える形での
地方分権の姿じゃないかなと、私はそう思うわけであります。
こういった
法律、道州制というものが今後導入された場合において、やはり目指すところは、それぞれ
地域の
独自性又は特性を生かして、それぞれ
地域が
活性化するということでありますけれども、やっぱり面白い
地方にしていかなくちゃならないんじゃないかなと、そういう
思いがいたしております。
面白い
地方じゃなきゃ、なかなか
文化も育たない。ですからこそ、むしろ、現在は
廃藩置県を行った形で今の
体制があるわけでありますけれども、いわゆる藩に戻すというんですかね、そういう形にして、昔は藩でありましたけれども、昔は藩であって、
藩主がいて、それはいわゆる世襲でありましょうから、だれが
藩主になるかということはもう常に約束されて、なかなか民衆の方から
藩主を倒すということができない
時代だったんでしょうけれども、今現在、
民主主義国家でありますから、うちの
知事が駄目だと思ったら、それぞれ
県民が
判断をして、又は州であれば
州民というんですかね、今度は、
判断して、
知事、
州知事なんかを替えていく、県
知事を替えていくということにつながっていくんでしょうから、そういった面白い、また
未来に向けて情報を発信でき、
自分の
地域のことをしっかり考えることができる、そういった
知事が誕生すれば非常に面白い
地方になっていき、それがひいては
活性化というものに私はつながっていくものじゃないかと
思いますから、つながっていくというふうに私は思っておりますので、一刻も早いこの道州制を取り入れることが
本当の
地域の
活性化と、イコールそれが結果的に
日本国土全体が上がっていくということにつながるんじゃないかと思うわけであります。
三位一体改革でも
議論になりました。実は
三位一体改革というのは、
権限も
財源も
移譲するという切り口で
議論をしたわけでありますけれども、この
三位一体改革の中でいわゆる反対という言い方すると語弊があるかもしれませんが、いささか
慎重論が飛んだ話の中で出た話でありますけれども、今現在は、
政府としてはなるべく
日本全体を
底上げしていこうという話でありますが、実は
三位一体、
地方分権になると、それぞれ
自治体が
競争し合うわけなんで、結果的にこれは
地域間格差が付いていく結果になるんじゃないかと。だから、実はこの
地方分権というのは、そういった
格差の問題をより一層生みやすい形になっていく。
しかし、それを各
県レベルに落としてみますと、そういうリーダーシップのない、もしそれが
格差が開いて、その県がまた道が伸びないとすれば、そういったリーダーを選んだ
県民のせいだということにつながっていくんでしょうけれども、なかなか実際問題として、そういった
選択枠がない中に
選挙というものが行われますから、その
選挙民としては、
本当にこの人が立派なのかどうなのかというのは実は
余り分からないで
投票行為を行っている方がいるというのが現状でありますから、もう少しやっぱり
政府がちゃんとしっかり
管理監督をして、やはりある
意味、
中央集権というのは残した方がいいという声もあったのも事実なんですね。
そういったことから勘案しますと、
政治判断として道州制を持ってきて、そしてそれぞれ各道又は県を競わすことによって全体の
底上げをする、これが最近の考え方である、私はそう
理解しております。これについて私は決して悪いことじゃないと思う一人でありますから、是非そういう
思いの中で私もおりますので、
本当にそれぞれ各県が又は各
地方が競い合いながらお互い高めていく、こういった流れに早くしていかなくちゃいけない、そう思っております。
次に、今回の
法案でありますと、要は、まずは
北海道又は
北海道以外の三県が、そういう自然発生的な、
文化的な、
経済的な
思いで、
三つが協調して
特定広域団体をつくるという中に、今度改めて
広域行政というものを行っていくんでしょうけれども、私の考えるところ、県がそれぞれ話合いをしてこういった
広域行政をやっていくわけでありますから、事務局的にはそれぞれ、何といいますか、各県の
職員又は一部国と相談しながら
広域行政を行っていくということにつながっていくんでしょうけど、この
広域行政を行う中で新たな
行政コストというのは発生するのかしないのか、又はそういったものはどういうふうに、もし発生するということならばどういうふうに対処していこうというつもりなのか、その点をお伺いしたいと
思います。