○木俣佳丈君 大変丁寧な御答弁ありがとうございます。
今お話がありましたように、総合的に
大臣の下で、これは一義的には
厚生労働省の所管の事案でございますけれども、統括的に是非
少子化大臣として頑張っていただきたいなというふうに思っております。
医師のところに先ほども
峰崎委員の方からありましたように焦点を当てさせていただきますと、産科医においては、二十四時間体制で宿直も月に三、四回。特に、宿直をしても、実働したところは時給は付くけれども、それ以外は付かないというような中で、例えばもう一回豊橋市に戻りますと、数年後には、現在十六名の
医師がいらっしゃるらしいんですが、この方々が
高齢化して、つまりは、今お話がありましたように、若年の
医師の方が残念ながら産科医になりたがらないというようなこともあって、数年後には六十代に入って非常にこの厳しさが増すということを是非また御認識をいただきたいということを思っております。
小手先の
議論かもしれませんが、ひとつ提案並びにいろいろ御
質問をさせていただきたいと思いますけれども、先ほどからありますような
医師数の偏在というような問題、毎年実は七千五百名の
医師がこの
日本では誕生しているという中で、開業に回ってなかなか
勤務医にならないというようなこと、さらにはその
勤務医の中でも科がかなり偏在があるというようなこと、さらにはその
地域の偏在があるというようなことで、非常に産科医の方にはなかなか行かないというようなこと。さらには、大学
病院の医局制がかなり変更されて、医局の言うことを、まあ言うことを聞かないという言い方がいいのか悪いのか分かりませんが、医局の指示のように、研修でここの
病院に行ってくださいよというような
医師がかなり減っているというようなこと。さらには、
平成十六年から始まった新臨床研修制度というんですか、こういう新しい研修制度が始まって、基本的にはフルラインナップの研修をしなさいよと、つまりはいろんなところをマルチに研修して立派な
医者になりなさいという、どうも発祥は、我が名古屋大学の医学部から発祥になった制度らしいんですけれども、その改良版が
平成十六年から施行される中で、実は緊急外来とか、それからまた研修医の偏在がより進んでしまったというのが、どうも私も勉強させていただきましたら
現状のようでございます。
さらに、この研修制度が始まって二年がたつわけでございますけれども、初期研修から後期研修ということで、ほとんどの
病院がもう三年この研修医を抱えるというような事態と言っていいと思いますが、なってしまっていると。さらには、二年研修しても正規の
医者としてその
病院で雇われるかどうかも定かではない。こういうようないろんな中で、現在、特に夜間の救急の外来、さらには産科医不足、こういったものが非常に問題になっているということらしいんです。
つまりは、一点突破というようなことでいうと、この研修医の制度というもの、又は
地域で、今私も考えようと思っておりますが、実は豊橋の市民
病院にはたくさんの研修医が来ている。そして、隣の豊川市の市民
病院にもたくさんの研修医が来ている。しかしながら、新城のすぐ隣でございますが、この中核
病院にはほとんど来ていない。で、夜間の外来ももうなくなってしまう。そして、渥美半島というのがございますが、この渥美の
病院にも、渥美
病院にも研修医がほとんど来ない。蒲郡にも来ない。つまりは、その偏在してしまっているのをこの
地域間で若干その配分をし直すという言い方でいいのかちょっと分かりませんが、
地域で考えると相当に直るんではないかというのが私の帰結でございまして、何とかそういう方向で考えることはできないだろうかというふうに思っておりますが、通告は
厚生労働省になっているかもしれませんが、
大臣からちょっと御意見伺いながら、サポート的にちょっと厚生省からいただければ。