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政府参考人(
原田正司君)
沖縄公庫につきましては、これまでの
融資実績が
昭和四十七年度以降五兆円に上っております。その内訳につきましては、主として住宅関連が第一位でございまして、住宅
関係が約三八%、そして中小企業
関係が約三〇%、そのほか大企業も含めまして産業開発資金として二五・五%ということでございます。
この公庫の果たしてきた役割につきましては、まず、
沖縄県域におきまして民間資金だけでは
沖縄県域における様々な資金需要に
対応し難いこと、そして民間の実勢金利が本土と比べまして
沖縄の方は高いということで、やはり公的な資金を用意し、かつ
沖縄の特利を用意する必要があるということでございます。
それと、
沖縄で展開してきております様々な政策課題の実施につきまして、財政資金とともに金融面での資金供給が必要である。さらには、
沖縄の
特別な事情かと
思いますが、台風災害に遭いやすい、あるいは観光が非常に重要な産業でありますけれども、観光への影響ということが時として深刻なケースが生じ得ると。さらには、
沖縄の離島をどう活性化していくか、あるいは環境問題につきましても、赤土対策を防ぐ工事につきましてどう金融面から支援していくかというようなことも含めまして、様々な
沖縄の特殊事情を勘案した支援制度を展開しているところでございます。