○
逢坂委員 法制局長官の話は理解はしませんでしたけれども、話としては承りまして、また少し勉強させていただきたいなというふうに思います。
さてそこで、最後でありますけれども、この道州
制特区法案を
議論する上において、地元発だという話があったり、地元の十分な理解というものが大事だということがよく言われております。これまでの
内閣委員会の
議論でも、地元から十分に
推進してくれというような声があるというふうにこの場ではどうも聞こえるのでありますけれども、果たしてそうなのかなというところについて、最後に御見解だけ伺って、きょうの質問を終わりたいと思うんです。
昨年、実は、私ども民主党
北海道で、道内の
市町村長百八十人にアンケートを送付しまして、七七・二%の回答率だったんですが、この道州
制特別区域における
広域行政の
推進に関する
法律について、
市町村や
道民の
意見が反映されていると思いますかと聞いたんですね。反映されていると思った方、どの程度いらっしゃると思いますか。首長さんでございます、一般の
道民ではありません。何と、四名であります。回答したのは百三十九人でありますけれども、そのうち、反映されていると思うと答えた首長は四名なんですよ。これは一般の
道民でないんですよ。四名ということは二・九%であります。
それから、道州
制特別区域における
広域行政の
推進に関する
法律案は
北海道の
自立的発展に向けた道州制の
実現に寄与すると思いますかと聞いたんですね。そうしたら、何と、思うと答えた方は二二・五%しかいないんですね。思わないとどちらとも言えないという方が合わせて七七・五%いるわけですね。これは、
道民じゃなくて首長というのは結構この問題に対して関心のある
方々でありますから、こういう実態があるということを踏まえていただきたいんですね。
実は、私、さまざまな
地域に行って
お話をさせていただく機会があります。今回も、五月から六月、七月にかけて、道内各地で道州制の勉強会に呼ばれて、私、道州制を教えてくれといって、いろいろなところへ行って話をするんですが、ほとんどの方が道州制をやはり理解できない。これは一体何なの、しかも、一体この
北海道をどうするつもりなのというところが、皆さんにとって、もやっとしているわけですね。だから、理解という点では、私は全然
議論が足りないんじゃないか。
それよりも分権と言った方がわかりやすいし、
広域行政と言った方がわかりやすいし、行財政改革と言った方が極めてよくわかるわけですね。あえてそこに本来の目的を、仮に三つあるとすれば、それをわからなくするような冠をかぶせるという理由が私にはやはりよくわからないんですね。
それから、その後、これも五月、七月、八月、十月にかけて、
地域道政懇話会というのを民主党
北海道でやっているんですが、これも道内の相当の
地域を回りました、二十カ所ぐらい回っているんでしょうか。このものにも私はついていったんですが、そこでも首長さんと直接
議論をしています。やはり、そこで出される
意見も、道州制はわからないと。まあ、
逢坂さん、もとのおれたちの仲間だから、よくわかるべ、よくわかっていないことはよくわかるべということなわけですね。だから、そういう実態があるということも御理解をいただきたいと思います。
それから、これも先般、ある種、
地域の声だというふうに皆さんが引用される十月二十日の
北海道における
地方分権推進大会の決議でありますね。これは、私はこの現場に実際いたんですが、これはやはり総意というふうに私には思えないんだな。
といいますのは、分権改革を一層
推進して進めようという項目が大きく
一つありまして、その最後に、また、道州
制特区推進法案の早期
成立を図ることということを、別項目じゃなくて一緒に抱き合わせで入れているわけですね。これはだれも反対なんかできないですよ、こんなもの。しかも、千人も首長や
議長さんたちを集めて、皆さん、これは賛成ですか反対ですか、そんなときに反対なんて言えるはずがないんですよ。しかも、その下には、
地方交付税も守るなんていうことが書いてあって、これはここだけ異論を唱えるなんてわけにはいかないわけですから。こういうものを見て、やはり
地域の総意だというのは、私はおかしいのではないかというふうに思うわけですね。
この大会の後、私、首長さんたちともやはりまた同じように懇談をさせていただきましたが、いや、道州制は、まあ、あそこが入っているからそれは賛成せざるを得ないけれども、やはりわからないぞ、
逢坂さん、もっと
国会でよくわかるように
説明してくれるように言ってくれやというような話もございましたので、きょうの
質疑はこれで終わりたいと思いますけれども、最後に
大臣の方から何かあればお
伺いしたいと思います。