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武正委員 そうであれば、きのうもテレビで発言されているように、都道府県
教育委員会に対して指示、これは速やかに行っていただきたいというふうにお願いをしておきます。
さて、ちょっとこのいじめ問題で時間を費やしてしまいましたが、お手元の方に資料を御用意しております。三ページ目、ごらんをいただきたいと
思います。
先ほど触れたように、
民主党案は職業
教育ということをしっかりと項目で打ち立てております。
民主党案は、十四条、職業
教育、「
何人も、
学校教育と
社会教育を通じて、勤労の尊さを学び、職業に対する素養と能力を修得するための職業
教育を受ける
権利を有する。国及び
地方公共団体は、職業
教育の振興に努めなければならない。」。
一方、
政府案は、第二条一項二号で、「個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。」ということで、この間、当
委員会では、この職業
教育について尋ねると、政府から、職場体験をキャリア・スタート・ウイークとして実施とか、スーパー専門高校、専門高校などにおける
日本版デュアルシステム推進事業の施策を実施などが
答弁で出てくるばかりでございますが、私は、先ほど冒頭触れたように、安倍内閣が、再チャレンジ、しかもニート、フリーター対策を掲げるのであれば、この
教育基本法改正で、それこそ職業
教育を条文にまでやはり打ち立てるべきではなかったのかなというふうに思うわけでございます。
そこで、まず、
学校におけるスクールカウンセラーについて、その実態について伺わせていただきます。
スクールカウンセラーが、全国の一万校の中
学校に配置をということで、今四千百四十人、スクールカウンセラーに準ずる者が千百八十一人、平成十七年度五千三百二十一人配置をされております。スクールカウンセラー四千百四十人のうち、臨床心理士の資格を持つ者が三千七百四十五人、九六%ということでございますが、ただ、この臨床心理士のスクールカウンセラーについて、やはり現場の教師からすると、満足度という点ではまだまだという点も
指摘をされているわけでございます。
スクールカウンセラー養成プロジェクト代表、都留文科大学心理臨床教室河村研究室の協力での平成十四年十月から四十七都道府県、一万四千人の調査によりますと、ニーズと満足感の乖離ということで、一番乖離が大きいのは、
学校組織へのコンサルテーション、
学校組織に対する助言ですね。二番目、暴力などの反社会的行動をする
子供の問題。三番、外部の専門機関と連携するための窓口としての機能。四番、
児童生徒及び
保護者に対する講話、話をすること。五番目が、良好な
人間関係のある学級集団の育成の仕方、あるいはLD、ADHDの
子供の問題ということで、やはり
現行のスクールカウンセラー、まだまだ現場の教師からすると満足感が満たないところがあるよ、こういった調査でございます。
まず、
文科大臣にこのスクールカウンセラーについてお話を聞きたかったんですが、ちょっといじめで時間を要しておりますので、この点は、
文科大臣へのやりとりはまた後にさせていただきまして、財務省、副
大臣でございますか、お見えいただいておりますので、お手元のこの資料、三ページでございますね、これは財務省がつくられた資料というふうに聞いております。財務省が平成十六年六月公表された予算執行調査、スクールカウンセラーについての調査を財務省がされております。これをお手元に資料としてお配りしておりますので、ごらんをいただきたいんですが、三ページ目でございます。
ちょうど2の真ん中をごらんいただきますと、平成十三年度と十四年度の一校当たりの問題行動件数の減少率についての比較というのが、まず一番上に表がございます。この表を比べますと、スクールカウンセラーのみを配置する自治体は、配置校、未配置校、その減少率は余り変化がないのに対しまして、準ずる者を全体の三割以上配置する自治体は、配置校は三割減、未配置校は一七%減ということで、差が出ております。あるいはまた、その次は、それぞれのその配置率と減少率との相関関係。それで、一番下の表が、調査研究内容をどの程度活用しているか。都道府県内の他校との
情報提供割合は一割にとどまっている。
こういった
指摘を財務省がしまして、右側に提言として、例外的位置づけとされているスクールカウンセラーに準ずる者、すなわち臨床心理士以外、もっと拡大すべきではないのか、あるいはまた、配置先でとどまっている
情報をもっと活用すべきではないのか、こういったことを挙げているわけでございますが、これについて、財務副
大臣、この点、間違いないのかどうか、そしてまた、こうした
指摘を行って、その後どのようなやりとりを
文科省とされているのかを伺いたいと
思います。