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山田委員 当然に、県としては改善勧告を、本当は、私は五、六回そこまで行ったんですが、もう昨年のうちにやらなきゃいけないと私は思っていましたが、なかなかやってくれない。
環境省の担当者も呼んで何度も話をして、
環境省からも県の方に言ってもらったけれども、ようやくことしの七月ですか、そういうことができたわけです。
それまで水質についても、いわゆる業者に水質の検査をさせておった。本来なら
環境省が、例えば国立公園とかいろいろなところでは木を一本切っちゃいけないとか、
環境省の出先にもあるわけですから、そうであれば、こういう
産業廃棄物、人の命とか健康にかかわるような場合には、当然、
環境省としても絶えずそういったものを監視、監視といったものに対して配慮しなければおかしいのじゃないか。水も、県も市も国も業者に水質検査させるというのはおかしいのじゃないか。
環境基準からしますと、ああいう
環境値ですから、
CODの量、規制が四十ミリグラムとなっています。本当は、すぐ横に小さなきれいな川があったんですが、そこのBOD、普通だったら、一リットル当たり有機物の量が五ミリグラム、そうなるはずですけれども。それが、ことしの七月、五百十ミリグラムもあった。しかも、悪臭については、ようやくとめた後、八月の終わりになって、三点比較式臭袋法というんですか、これをやってみて、本来ならば、住居地域だったら、指数が一三でなきゃいけないのに一八もある。
いまだにあの中のもの、汚泥というのは続いているんじゃないか。理学博士で弁護士の梶山弁護士に来てもらったら、
山田さん、これから五十年、百年続きますよと。私の
資料の中に写真が載っておりますが、黒い水が泡を吹いて流れてきて、石が白く変色してしまっている、いろいろな化学物質が入っているかもしれない、こういった
状況がこれから続くというわけですから、私は、本当にこれからが大変じゃないか。
きょうは二十五分しか時間がなくて、実は随分いろいろ
資料を持ってきたんですが、このほかに、実は、すぐ近くに、大村の西部というところでやはり汚泥その他の処理場が、堺市で全く同じようなシステムが、十八年の三月、ことしの三月に営業を開始して、そして八月には停止
処分になったんですが、その三倍もの
規模のものがこの十二月の三日に許可がおり、さらに、すぐそばに今富町というのがあるんですが、そこで、いわゆる許可の十倍を超える二千百トンの古いタイヤを集められたものが、
会社が逃げていって、そのまま放置されてしまっている。
さらに、長崎県に壱岐という小さな島があります。そこで安定五品目型の最終
処分場を今申請しようとしておりますが、何とそこにおいては、株式
会社地球というところが申請しておりますけれども、壱岐日々新聞というのを私は持ってきておりますが、それの報道によりますと、住民だけで三万ちょっとぐらいのところに、二万三千人の反対署名が集まっているわけですね。水道水源保護条例までつくって一生懸命反対しているんですが、それでもなお、どんどんどんどんこういう
産業廃棄物というものをまだ申請しようとしているわけです。
ここで
大臣に、私、ぜひお伺いしたいんですけれども、いわゆる一般
廃棄物というのは国の責任、
自治体の責任でやっている。
産業廃棄物は
事業者の責任でしている。ところが、この
産業廃棄物の不法廃棄こそ、まさに大変大事なことであって、これを全く国とか
自治体じゃなく業者に任せているからこんなことになってしまう。
例えば、滋賀県とか京都とか福井県とか、いろいろなところからどんどん長崎県の大村まで二十トントラックで運んでくる。聞くところによると、一台三十万とか云々とかというんですから、一日六十台だと、それだけで千八百万円、素掘りしたところに入れるだけで業者は金をもらうわけです。ところが、住民はたまったものじゃない。
そういったものに対して、私の方で調べてみましたら、国の
予算はわずかに三十億しかことしもついていない。こういったものこそ国が、
自治体が、責任を持って
産業廃棄物はやらなきゃいけない。私の持ち時間は、本当に時間がないので、もうしゃべれるだけしゃべらせてもらいますが、
企業のいわゆる減価償却の減税だけで一兆円とか七千億とか、
企業減税だけで大変なことをやりながら、
企業にだけ、この
産業廃棄物を負わせるんだといいながら、そういう実態が行われておるわけで、そこにこそ、それこそ一般
廃棄物並みに四百三十億ぐらいの
予算を
産業廃棄物にも国が持って、いわゆる最終
処分場の施設、管理、これは当然国がやるべきじゃないか。
大臣、私の時間も来ましたので、この点について明確にお答えいただきたい。