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国務大臣(
中川昭一君) 今、
段本委員の御
質問をずうっと拝聴さしていただいておりまして、
日本は
試験研究、科学
技術立国としてやっていかなければならないと、そして
試験研究というのは固定的なものであってはならないと、もう常に柔軟に、よく最近言われますプラン・ドゥー・チェック・アクションというものをやって、外部
評価あるいは
自己評価含めてより良い
成果を上げられるような、
成果というのは
成果物と同時に人材の育成も多分入ってくるんだろうと思います。私の
地元も
農業者大学校の卒業生が誇りを持って
農業をやっている人がいるわけでありますけれども、そういった人材も含めてやっていかなければならないわけであります。
日本には、古くからのノウハウもあるわけでありますし、それから、今、
段本委員が御
指摘になったように、私の父親も農学部出身でありますけれども、昔の農学部と違って、今は、これはもう一次産業ではなくて、四次産業、五次産業、社会科学も含めてもう総合科学だと思いますね。
そういう
意味で、常に
試験研究機関、しかも国の
機関でありますから、基礎
研究から、あるいはまた
食品の
加工、流通まで
一つにまとめようということでありますから、それこそどんと、一足す一足す一が三になるんじゃなくて、ひょっとしたら組織は二・五になるかもしれないけれども、果たす役割は五にも十にもなっていくんだということが私は大変この本来の
目的だろうというふうに思っております。
競争だと思っております。
世界に負けるわけにはいかない。
そのために、こういう今回の
統合、
合理化を、
効率化をしてきたわけでございますから、
段本委員がいつも御
指摘になられているような緊張感、あるいはまた柔軟性、あるいはまた人材の育成、そして
成果、コシヒカリあるいはまたふじといったリンゴは、これは国の
機関が作ったんじゃなくて、県やあるいは民間の
農業者が作った、そして
世界に冠たる
農産物になってきたわけでありますから、ある
意味では、国と公立の
機関、大学、あるいは民間の熱心な
農業者がいい
意味で
競争をしながら、そして
成果としては、知的財産権の問題もきちっと確立しながら
成果を共有をしていくという
関係を、この機会を契機としてつくっていくことによって、より力強い
農業、林業、水産業が
世界を視野に入れてやっていくということが極めて大事でございますので、先ほどのように、
数合わせとか、一足す一足す一が一体幾つになったんだとか、こうすべきであるというような
行政の発想だけでこの問題を考えると、また何年かたつと同じような議論になってしまいますんで、常に柔軟に、私は、この問題はまるで組織自体が生きているように私は柔軟にやっていかないと、これはもう本来の
目的、あるいはまた国家的な損失になっていくというふうに思いますので、緊張感を持って、この法律が成立さしていただきましたならば、きちっと今の
段本委員の御
指摘に背かないように我々も緊張感を持って取り組んでいきたいというふうに考えております。