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2006-01-20 第164回国会 参議院 災害対策特別委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十八年一月二十日(金曜日) 午前十時十九分
開会
─────────────
平成
十八年一月二十日議長において本
委員
を左の とおり
指名
した。
岩井
國臣
君
岩永
浩美
君
大仁田
厚君
小池
正勝
君
小泉
昭男
君
田村
公平
君
中川
義雄
君
西島
英利
君
野村
哲郎
君
松村
祥史
君
岩本
司君
大久保
勉君
島田智哉子君
那谷屋正義
君
藤原
正司
君
松下
新平
君
水岡
俊一
君
浜田
昌良
君
山本
香苗
君
仁比
聡平君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山本
香苗
君 理 事
岩井
國臣
君
西島
英利
君
岩本
司君
藤原
正司
君 委 員
岩永
浩美
君
大仁田
厚君
小池
正勝
君
小泉
昭男
君
田村
公平
君
中川
義雄
君
野村
哲郎
君
松村
祥史
君
大久保
勉君
島田智哉子君
那谷屋正義
君
松下
新平
君
水岡
俊一
君
浜田
昌良
君
仁比
聡平君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
沓掛
哲男
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
嘉数
知賢君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
平井たく
や君
事務局側
常任委員会専門
員
伊原江太郎
君
政府参考人
内閣府政策統括
官 榊 正剛君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
特別委員長互選
○
理事選任
の件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) ○
政府参考人
の
出席要求
に関する件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
大雪
による
被害状況
及びその
対応
に関する件 ) ○
委員派遣承認要求
に関する件 ───────────── 〔
岩井國臣
君
委員長席
に着く〕
岩井國臣
1
○
岩井國臣
君 ただいまから
災害対策特別委員会
を
開会
いたします。 本
院規則
第八十条第二項により、年長のゆえをもちまして私が
委員長
の
選任
につきその議事を主宰いたします。 これより
委員長
の
選任
を行います。 つきましては、
選任
の方法はいかがいたしましょうか。
藤原正司
2
○
藤原正司
君
委員長
の
選任
につきましては、
主宰者
の
指名
に一任することの
動議
を提出いたします。
岩井國臣
3
○
岩井國臣
君 ただいまの
藤原
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
岩井國臣
4
○
岩井國臣
君 御
異議
ないと認めます。 それでは、
委員長
に
山本香苗
君を
指名
いたします。 ───────────── 〔
山本香苗
君
委員長席
に着く〕
山本香苗
5
○
委員長
(
山本香苗
君) 一言ごあいさつ申し上げます。 ただいま
委員各位
の御推挙によりまして当
委員会
の
委員長
に
選任
されました
山本香苗
でございます。
委員会
の
運営
に当たりましては、公正かつ円滑な
運営
に努めてまいりたいと存じますので、
委員各位
の御
支援
と御
協力
のほどをよろしくお願い申し上げます。 ─────────────
山本香苗
6
○
委員長
(
山本香苗
君) ただいまから
理事
の
選任
を行います。 本
委員会
の
理事
の数は四名でございます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の
指名
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本香苗
7
○
委員長
(
山本香苗
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
岩井國臣
君、
西島英利
君、
岩本司
君及び
藤原正司
君を
指名
いたします。 暫時休憩いたします。 午前十時二十一分休憩 ─────・───── 午前十時二十五分
開会
山本香苗
8
○
委員長
(
山本香苗
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を再開いたします。
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 去る
平成
十七年十一月七日に行いました
平成
十七年
台風
第十四号の
被害状況
及び
復旧状況等
の
実情調査
のための
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。 第一班
宮崎班
につきましては、便宜上私の方から御
報告
を申し上げさせていただきたいと思います。
派遣報告
を申し上げます。 昨年十一月七日、
宮崎
県におきまして、
平成
十七年
台風
第十四号による
被害状況
及び
復旧状況等
の
実情
を
調査
してまいりました。
参加者
は、
西島議員
、
松下委員
、
仁比委員
、そして私、
委員長
の
山本
の四名でございます。
現地調査
の
概要
を御
報告
いたします。 まず、
椎葉
村において、
宮崎
県及び
椎葉
村から、
被害
の
概況
及び
要望
を伺うとともに、
椎葉
村の
椎葉助役
に対しお
見舞金
を手交いたしました。
台風
十四号は、大型で非常に強い勢力を維持したまま
九州南部
に接近し、
宮崎
県においては、九月四日から六日にかけて、総
雨量
が一千ミリメートルを超える
記録
的な
雨量
となり、浸水や
がけ崩れ等
の
災害
が多発いたしました。 これにより、
死者
十三名、
負傷者
二十六名の
人的被害
、
損壊
四千七百棟等の
住家被害
が
発生
し、
道路
・
鉄道等
の
ライフライン関係被害
のほか、
河川
、
砂防
・
治山等
の
土木関係被害
は甚大なものとなりました。特に、
県内河川
において
堤防決壊等
により土石流や裏山の
崩壊等
の
土砂災害
が
発生
し、十一名の方がお亡くなりになられております。
県内
の
被害額
は一千三百三億円に上り、
平成
五年の四百五十一億円、九年の四百四十三億円、十六年の四百十六億円に比べ、その大きさが際立っております。 同県からは、今回の
災害復旧
のためには多大な経費と労力を要することから、
激甚災害
の
早期指定
、
災害復旧事業
の
早期採択
と円滑な
推進
、
防災対策
の
推進
、
災害
に係る
特別交付税
や
災害復旧事業債
の
重点配分等
の
財政措置
、
被災者生活再建支援法
の
適用拡大等
について特段の
配慮
がなされるようにとの御
要望
がなされました。 このうち、
激甚災害
については、十月二十五日に
指定
され、
被災者生活再建支援法
の
適用拡大
につきましては、当初の十三
市町
から
県内全域
に
拡大
されております。
椎葉
村からは、七つの
ダム
における
堆積土砂
の除去、
風倒木
の処理、
学校施設等
の
被災
後の
再建
について国による
早期
の
支援
が必要であるとの
要望
がなされました。なお、
被災
した
教員住宅
については、現
時点
で二戸の建設が計画されているとのことでございました。
概況説明
の後、
上椎葉地区
の
避難所
になっている
高齢者共同生活支援施設
を訪問し、四
世帯
十名の
被災者
を激励いたしました。 その後、
土砂災害
の
現場
を
視察
いたしました。同地においては、地盤が悪く、急斜面のため土砂崩れが
発生
いたしました。
がけ地
の台地に立つ
資料館
が一定の
砂防
の
役割
を果たしましたが、下手の
住家
において残念ながら三名の
人命
が失われ、かつ、
資料館
は解体せざるを得ない
状況
となっております。 次に、夜
狩内地区
において、
林道施設
の
災害現場
を
視察
いたしました。 村には、
林道
が網の目のように張り巡らされ、
生活道
として重要な
役割
を担っております。
間柏原
・
中山線
の一部を
視察
いたしましたが、
路線延長
二十七キロメートルに及ぶ同
路線
の
災害復旧額
は四千九百万円に上るとのことでした。 以上が
調査
の
概要
でございます。
平成
十七年
台風
十四号では
土砂災害
が多発いたしました。その
特徴
として、
砂防施設
の不足、
被災者
の約七割が六十五歳以上の
高齢者
であったこと、
避難勧告
の遅れ、中
山間地
における
集落
の
孤立化等
を挙げることができます。 特に、
宮崎県内
では四か所で大
規模崩壊
が
発生
し、
天然ダム
の形成・
決壊跡
も確認されております。 このような
土砂災害対策
のためには、
避難地
・
避難路等
を保全・創出する
砂防事業
の
重点実施
、
砂防指定地
・
土砂災害警戒区域等
の
指定
の促進、
避難勧告等
の発出の
迅速化
、大
規模天然ダム対応策等
の施策が肝要であることを痛感した次第であります。
最後
に、
復旧作業等
でお忙しい中
調査
に御
協力
いただきました
方々
に厚く御礼を申し上げますとともに、
被災地
の一日も早い
復興
を心からお祈り申し上げまして、
派遣報告
を終わります。 次に、第二班
熊本班
の
報告
を聴取いたします。
藤原正司
君。
藤原正司
9
○
藤原正司
君
派遣報告
を申し上げます。 昨年十一月七日、
熊本
県において、
平成
十七年
台風
十四号による
被害
及び
復旧状況等
の
実情
を
調査
してまいりました。
参加者
は、
三浦理事
、
風間委員
、
松村委員
、そして私、
理事
の
藤原
の四名であります。
現地調査
の
概要
を
報告
いたします。 まず、
熊本
県及び
八代
市の
関係者
から聴取した
被害
の
概況
であります。 昨年九月六日、
九州地方
を通過した
台風
十四号により、
熊本
県においても降り始めからの
雨量
が八百ミリを超える
記録
的な大雨を
記録
しました。
熊本県内
では幸いなことに
死者
・
行方不明者
の
発生
はなかったものの、
重軽傷者
七名のほか、
住家被害
百八十三棟、
道路不通
七十八か所等の
被害
が
発生
し、
施設等
の
被害総額
は、
道路
・
河川等
の
公共土木関係
六十五億円、
山地崩壊
・
林道施設等
の
林業関係
四十五億円、
農業関係
二十五億円を始めとして計百三十八億円に達したとのことでありました。 また、
八代
市
泉支所管内
では、
道路崩壊
や
通信途絶
により五
地区
、三十六
世帯
、百三人が
孤立状態
に陥り、
自衛隊
による
救援物資
の
搬送等
が行われましたが、
現地調査
を行った
時点
でも、なお一
地区
において依然として
車両
の
通行
が不能であるとのことでありました。
現地
では、
八代
市
泉支所
において、
八代市長
にお
見舞金
を手交するとともに、
八代市長
及び
熊本
県
出納長
から
災害復旧関係予算
の
確保
及び
早期採択
、
災害
時における
通信手段
の
確保等
についての
要望
をお受けいたしました。 次いで、
八代
市の
樅木地区
において、
被害
及び
復旧状況
の
現地視察
を行いました。 同
地区
では過去の
災害
で
発生
していた
山腹崩壊
が更に
拡大
するとともに、最長百四十メートルにわたるものを含め数か所で
道路
の
路肩決壊等
が
発生
し、
現地調査時点
においてもなお、
栗野地区
へは
車両
の
通行
が不能となっており、七
世帯
、二十人への
住民
の
生活物資
の
輸送等
に支障が生じているとのことでありました。 同
地区
の
周辺
では、このほかにも各所で
道路
の
損壊
やヤマメの
養殖施設
の
被害等
が
発生
しており、五家荘として知られた観光への
影響
も懸念されるとのことでありました。 なお、その後、
栗野地区
への
道路
の
不通箇所
については、
被災箇所
の
応急修復
や
工事用
に設けた
道路
の利用により、十一月九日には仮
復旧
し、
車両
の
通行
が可能となったとの
報告
を
熊本
県から受けています。 以上が
調査
の
概要
であります。
平成
十七年
台風
十四号では、場所によっては総
雨量
が千ミリメートルを超える異常とも言える降雨に見舞われ、
土砂災害
が多発しましたが、そこで明らかとなった
課題
として、
死者
・
行方不明者
の約七割が
高齢者等
の要
援護者
であったこと、
道路
の寸断により
集落
の
孤立化
が多発したこと、そして大
規模斜面崩壊
が多発したことが指摘されています。 これらの
課題
に対しては、
災害発生
の
危険性
の高い
箇所
における
砂防関係施設
の
重点的整備
に加えて、迅速かつ的確な
避難勧告
の発令のための
体制整備
、
災害発生
時における
通信手段等
の
ライフライン
の
確保
、
災害
の
救援
や
復旧
に欠かせない
道路
の
確保等
の
対策
を早急に
実施
すべきであると痛感した次第であります。
最後
に、今回の
調査
に当たり、
復旧作業等
で御多忙な中を各方面にわたり御
配慮
、御尽力いただいた
関係各位
に厚く御礼申し上げますとともに、
被災地
の一刻も早い
復旧
・
復興
をお祈り申し上げまして、
派遣報告
を終わります。
山本香苗
10
○
委員長
(
山本香苗
君) 以上をもちまして
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 ─────────────
山本香苗
11
○
委員長
(
山本香苗
君) この際、一言申し上げます。 一連の
大雪
の
被害
によりお亡くなりになられました
方々
に対して、御
冥福
をお祈りし、謹んで
黙祷
をささげたいと存じます。 どうぞ御
起立
をお願いいたします。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
山本香苗
12
○
委員長
(
山本香苗
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
山本香苗
13
○
委員長
(
山本香苗
君)
政府参考人
の
出席要求
に関する件についてお諮りいたします。
災害対策樹立
に関する
調査
のため、本日の
委員会
に
内閣府政策統括官榊正剛
君を
政府参考人
として
出席
を求め、その
説明
を聴取することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本香苗
14
○
委員長
(
山本香苗
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
山本香苗
15
○
委員長
(
山本香苗
君)
大雪
による
被害状況
及びその
対応
に関する件について、
政府
から
報告
を聴取いたします。
沓掛防災担当大臣
。
沓掛哲男
16
○
国務大臣
(
沓掛哲男
君) 今般、
防災担当大臣
を拝命いたしました
沓掛
です。どうぞよろしくお願いいたします。今後とも
災害対策
に全力を尽くしてまいりますので、
嘉数
副
大臣
、
平井政務官
共々、
山本委員長
を始め
理事
、
委員各位
の格別の御指導を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、この冬の
大雪
による
被害状況
につきまして御
報告
いたします。 まず、今回の
大雪
により不幸にして亡くなられました
方々
の御
冥福
をお祈り申し上げるとともに、
被災者
の
方々
に心よりお見舞い申し上げる次第であります。 この冬は、十二月上旬以降、北極からの寒気が数回にわたって南下したため
日本各地
で
低温
となり、
日本海側
の地域は
暴風
を伴った
大雪
に見舞われ、
記録
的な
積雪
となりました。
秋田
県、
新潟
県、
福井
県を始め
全国
の十六
地点
で
年間
の
最深積雪
の
記録
を更新しております。 これらの
大雪
によって、
雪下ろし
中の転落や
屋根
からの
落雪
などで、
全国
で百三名の
死者
が
発生
しており、
負傷者
は千四百三十名、
全壊家屋
十棟となっております。一方、
雪崩
につきましては、五十三件
発生
しており、そのうち十七件が
住家周辺
で
発生
した
集落雪崩
です。また、
道路
に関しては、
国道
四百五号線の一部区間で
全面通行止め
になったため、一時、
新潟
県
津南
町、
長野
県栄村の一部
集落
が
孤立
しましたが、現在、
住民
の
通行
は、時間を限ってではありますが可能になり、
孤立
は解消いたしております。
政府
におきましては、
総理
の
指示
の下、昨年十二月二十八日には
寒波
・
雪害対策
を取りまとめ、鋭意
対策
に取り組んできているところであります。また、一月七日には、私自身が
新潟
県の
津南
町、
十日町
市、
長岡
市の
大雪
による
被災状況等
の
視察
に行き、同月十日、十八日には
大雪
に関する
災害対策関係省庁連絡会議
を開催し、
被害状況
や各
省庁
の
対応状況
について
情報共有
を図るとともに、各
省庁
連携して
警戒
に当たっております。 今回の
大雪
では、
記録
的な
積雪
により
除雪等
が間に合わず、
住宅
の倒壊のおそれが高まっているため、
住宅
の
除雪等
に対する
支援
ができるよう、
災害救助法
の活用について
都道府県
に周知を図り、
新潟
県、
長野
県が
災害救助法
を
適用
しております。今後とも、
災害救助法
による
救助
の
実施
が適切かつ円滑に行われるよう、
被害
を受けている
都道府県
からの相談に応じ万全を期してまいります。 また、
長野
県、
新潟
県、
秋田
県、
北海道
、
群馬
県の知事からの
要請
に基づき、
自衛隊
が
高齢者世帯
、
孤立予想世帯
、
公共施設等
の
除排雪
、
緊急車両
の
通行確保
のための
除排雪
などを
実施
しております。
自衛隊
においては、
災害派遣要請
に備えて
地方公共団体
との
連絡
を密にするなどし、即応できる
体制
を整えております。 さらに、
高齢者等
の
災害
時要
援護者宅
の
状況
を
消防機関
と
福祉関係機関
との連携による
巡回等
により把握し、必要に応じ
消防団
、
自主防災組織等
が
協力
し、
除雪作業
を行うことなどについて、
地方公共団体
に徹底をしております。 また、
道路
の
除排雪
につきましても、
道府県管理道路
の
除雪費
の
執行状況等
を踏まえ、一月十三日に、二十六
道府県
・政令市を対象に
事業費
約百六十九億円を緊急配分することといたしました。さらに、臨時特例的に
市町村道
の
除雪費
を
支援
するため、
除雪費等
の実態を把握するための
調査
も
実施
しております。 一方、先週十三日には、
気温上昇
に伴い
雪崩
、
落雪
等による
被害
が懸念されたため、
国民
の皆様に対し、
被害
の
拡大
を防ぐため、最新の
気象情報
の十分なチェック、危険な
箇所
には近づかないこと等の
協力
をお願いしたところでもあります。 昨日開催されました閣議後の
閣僚懇談会
におきまして、私を始め
関係大臣
から
対応状況
を
報告
し、
総理
から、
人命
の
被害
は何としても防ぎたい、また、
国民生活
の安全と産業の円滑な活動のため、
情報収集
と事態への対処に遺漏なきを期してもらいたいとの
指示
がありましたので、今後とも
関係省庁
と連携しつつ、
政府一丸
となって
対応
してまいる所存でございます。 以上、
報告
させていただきます。ありがとうございました。
山本香苗
17
○
委員長
(
山本香苗
君)
榊内閣府政策統括官
。
榊正剛
18
○
政府参考人
(
榊正剛
君)
大雪
による
被害等
につきまして御
報告
を申し上げます。 まず、
気象状況
でございますが、この十二月上旬から一月上旬にかけまして、
日本各地
で
低温
となり、
日本海側
の
各地
は
暴風
を伴った
大雪
に見舞われ、
記録
的な
積雪
となっております。
年間
の
最深積雪
の
記録
を更新した
地点
は
全国
十六
地点
でございまして、
秋田
県、岩手県等々でございます。 今後の
見通し
でございますが、昨日の夜七時現在で、一週間先までの
見通し
でございますが、今日、明日にかけまして、北日本では風雪が強く、本州の南を通る低
気圧
や前線の
影響
で西日本、東日本の広い範囲で雨や雪が降る
見込み
でございます。二十二日から二十四日にかけましては、
冬型
の
気圧配置
が強まりまして、
日本海側
を中心に
大雪
となるおそれがあると、新たに積もる雪による
雪崩
に
注意
が必要ということになっております。二十五から二十六日にかけましては、
冬型
の
気圧配置
は次第に緩む
見込み
ということがこの一週間の
予想
でございます。 今後一か月の
見通し
でございますけれども、
気温
、
降雪量
ともに平年並みと見込まれますが、雪の多い時期なので引き続き
雪崩
や
落雪
に
注意
が必要というふうになってございます。
被害
の
状況
でございますけれども、昨日のこれも七時現在でございますが、百三名でございまして、二けたを超えますのは、
秋田
県十六名、
新潟
県十六名、
福井
県十四名となってございます。
雪崩
による
死者
はまだございませんけれども、
屋根
の
雪下ろし
、
除雪作業
中の
死者
が七十三名という形で、七割を超える形になってございます。そのうち六十五歳以上の方が四十八名ということですので、三分の二の方が六十五歳以上というのが
特徴
になっております。それから、
落雪
による
死者
も十五名に上っておるところでございます。 それから、
雪崩
・
土砂災害
でございますけれども、
雪崩
五十三件、
うち集落雪崩
十七件でございますが、
雪崩
による
死者
は今のところ出ておりません。
土砂災害
は十二件というふうな形になっております。
道路
の
状況
でございますけれども、
国道
四〇五号につきまして、一月八日以降、
雪崩発生
のため
通行止め
をいたしておりましたが、そのため一部
集落
が
孤立
をいたしておりましたが、現在は七時—九時、十五時—十七時ということで、午前、午後に分けまして
集落関係者
に
限り通行許可
をいたしておりまして、
孤立状況
は取りあえず解消いたしております。 次に、
政府
の主な
対応
でございますけれども、十二月二十八日には
政府
・
与党会合
を開催いたしまして、
寒波
、
雪害
について
対策
をきちっとやっていこうという
意見交換
を
実施
しまして、その結果を受けまして
寒波
・
雪害対策
に関する
関係省庁連絡会議
を開催し、当面の
対策
につきまして
寒波
・
雪害対策
を取りまとめたところでございます。で、この
フォローアップ
をするために、一月六日、一月十三日ということで、その
寒波
・
雪害対策
についての
フォローアップ
をいたしております。 それから、
大雪
に関する
災害対策関係省庁連絡会議
でございますが、まず一月十日には、私どもの
沓掛防災担当大臣
も
出席
いただきまして、
局長クラス
で
大雪
に関する
災害対策関係省庁連絡会議
を開きまして、
被害状況
、各
省庁
の
対応状況
につきまして
情報
を共有するとともに、
秋田
、
新潟
、
長野
といったところにつきまして
雪害関係省庁合同現地調査
を
実施
することを決定いたしました。一月十八日も同様に
災害対策関係省庁連絡会議
を開催いたしまして、
秋田
、
長野
、
新潟
におきます
関係省庁
の
合同調査
結果、
被害状況
、
関係
各
省庁
の
対応状況
についての
情報
を共有し、今後の
対応
を確認いたしたところでございます。 さらに、一月十三日には、
雪崩
のおそれが非常に強まったということで、
雪害関係緊急参集チーム
の
会合
をいたしまして、今後の
政府
としての
対応
を確認をいたしたところでございます。 さらに、
現地調査関係
では、一月七日に
沓掛防災担当大臣
が
新潟
県の
津南
町、
十日町
市、
長岡
市につきまして
大雪
による
被災状況
を
視察
をいたしました。翌一月八日には
北側国土交通大臣
が
福井
県の
雪害状況
を
視察
をいたしております。
政府
といたしましては、
関係省庁連絡会議
の方で決めました一月十三日の
秋田
市、
長野
県の
飯山
、栄村、
新潟
県
津南
町を一月十六日におきまして
現地調査
を
実施
したところでございます。 次に、
自衛隊
の
派遣
でございますけれども、一月六日以降、
長野
県から
派遣要請
がございまして、
実施
をいたしまして、十三日に
撤収
をいたしております。
派遣
しましたところは、
飯山
、栄村というところでございます。
新潟
県につきましても、一月七日から
災害派遣要請
が出まして、一月八日から
派遣
をいたしておりまして、十六日に
撤収
をいたしております。行き先は、
津南
町、
十日町
市、妙高市、上越市、湯沢町、魚沼市でございます。それから、
秋田
県でございますけれども、
秋田
市には、一月八日に
要請
がございまして、九日に
派遣
をいたしまして、十一日に
撤収
をいたしております。
北海道
につきましては、一月十三日に
要請
がございまして、十四日から出ておりまして、今現在も
作業
中でございます。
群馬
県につきましては、同じく十三日に
要請
がございまして、十四日からみなかみ町の方へ参りまして、十五日に
撤収
をいたしております。
災害救助法
の
適用
でございますけれども、二県十九
市町
ということで、
新潟
県で十一
市町
、
長野
県で八
市町
という形でございまして、
住宅
の
除雪
、
雪下ろし等
を
実施
いたしております。 以上が
政府
の主な
対応
でございます。 以上、
報告
を終わります。
山本香苗
19
○
委員長
(
山本香苗
君) 以上で
政府
からの
報告聴取
は終わりました。 ─────────────
山本香苗
20
○
委員長
(
山本香苗
君)
委員派遣承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
大雪
による
被害状況等
の
実情調査
のため、
委員派遣
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本香苗
21
○
委員長
(
山本香苗
君) 御
異議
ないと認めます。 つきましては、
派遣委員
、
派遣
地、
派遣
期間等の決定は、これを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本香苗
22
○
委員長
(
山本香苗
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時四十九分散会