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南野知惠子君 ありがとうございます。
働く若い
女性にとりましては、特に
子育てと
両立させようと思っている
女性にとりましては
大変朗報がやってくるのではないかなと思っております。ただ、短時間で
パートで終わってしまえば、その
老後に掛かる
年金、
厚生年金、そういったものも手に入らなくなってしまう。
老後がまた惑う
一つの
原因になってまいりますので、そういう
意味からも今
大臣が
お話しになってくださいましたことがなるべく早くできますことを祈っております。
一応、通告させていただいた
質問はそれで終わるんですが、時間がございますのでちょっとだけ申し上げたいと思っております。
今、
我が国の
少子社会が一・二九でございます。一・二九という文言だけ、数字だけが動いておりますけれども、私はその中で
児童虐待ゼロをどうにか入れないものなのかと考えておりました。一・二九というと、百十一万何がしかの
ベビーが誕生しております。それだけの
ベビーが本当に
虐待なく育っていっているでしょうか。今の
児童虐待、殺人、そういうものが本当に身の回りで起きているようなこの時世をどうにか片付けなければいけない。さらにまた、母親が
児童虐待を行っているというそのことを目の前にしたときに、大変悲しい思いをするわけでございます。そういう
意味では、この前、青少年育成と
少子化担当をさせていただいたときに
内閣府と厚労省の間で
検討会を持っていただき、産褥初期、これは
お産後、分娩後、早期の形での家庭訪問ということをお願いいたしておりました。
そういう中間報告も出されているというふうに思いますけれども、そのポイントは何なのかといいますと、
病院では母乳育児の確立ができにくいまま退院してきます。退院してきますと、そこに父親は、本当に皆様と一緒で超勤、夜勤でなかなか自宅に帰ってくださらない、頼んだ荷物もなかなか手元に届かない、そういうときにストレスになります。マタニティーブルーになります。そして切れてしまいます。そういうことを少しでも防ぐために、訪問することによって育児の価値観、育児の必要性、喜びというものが考えられる母親になっていただきたい。その母親とともにきずなを合わせて生活する夫は、もっともっと家族のきずなということを考えて生きていってくださるでしょう。
ミルクで保育される場合、これはまあいろいろな病気の方がおられるからそこまでは追求しないわけでありますけれども、哺乳瓶で育つ場合には満腹感だけ先に味わってしまいます。母親の母乳を吸てつする、吸うというその労力を赤ちゃんはしないで育ってしまうということは、忍耐ができない子供に育つのではないかなと、私はいつもそこのところが気になっております。そういう
意味で、母と子の
労働というものが新生児期に課せられておりますが、それを喜びに変えるためにどのようなサポートが必要なのかということを考えてみたいと思ったわけでございます。
それに、もう
一つ解剖学的、生物学的な面白さというのは、母乳、Aさんの母乳とAさんの赤ちゃんとは連動して母乳が変化していっているということも、これも
一般の
方々知っておられないので、
専門職者が行ってそのことを届けることによっていい形になっていけば、これが切れない子供をつくる、又は親子のきずな、家族のきずなをつくる
一つの大きな助けになるのではないかな。そういう
意味で、産褥初期の訪問、新生児訪問ということにまで広げて今展開していただいていると思いますが、その
分野を
充実していただきたいというふうに思います。
さらにまた、高齢者の
方々に対して、高齢者
虐待防止と併せて高齢者を養護する
方々の支援というものを含めた法案を出させていただいております。これは昨年の十一月一日に通過させていただきましたが、今年の四月一日から
施行されております。そういう問題についても我々世代間でしっかり守っていかなければならない
課題だというふうにも思っております。
そういうことを申し上げながら、
我が国の母子保健の
在り方を考えてみたいと思っておりましたやさきに、国連人口基金の会長であるオベイドさんがこの前
日本にも来られました。その方は国際的なMCH、マタニティー・ヘルス・ケアを今拡充していこうと思っております。アフリカにある、
女性の
虐待がございます。これは
女性に対するサーカムシジョンなどがそこに入るわけでございますが、そういう中で国連人口基金では、
助産師を増やしていこう、そしていろいろとMCHの
充実を図っていこうというのが今
問題点として拡充していこうとされておりますので、
我が国もそれをしっかりサポートしていかなければならない。これまたODAの関係になってくるのかなと思っております。
これ御通告しておりませんけれども、
谷垣大臣、申し訳ありません、ODAの関連でございますが、国連人口基金が
助産師を
充実させながらMCHの
役割を増やしていこう、幸せな家族、母子をつくっていこうということでございますので、
是非ODAに係る国連基金についてのもう一頑
張りの
予算をお願いしたいと思っております。