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国務大臣(
麻生太郎君) 今、榛葉先生御指摘のありましたとおりにほとんどの、かなりな数の人が入ってきているとはいえ、ほとんどの
ブラジル人が真っ当に働いて、真っ当な利益を得て、真っ当に帰っていっているんだと思っております。その中にあって、一部いなくなってみたり
犯罪を起こしてみたりというのが出てくると。そこのところが出ると、今度はほかのまともにやっている人も色眼鏡で見られる等々は、これは
両方の国益を著しく害するということになり得るというところが一番問題なんだと存じます。
先ほど言われましたアモリンという
外務大臣と過日話をするときにこの問題を指摘して、少なくともおたくでは、
外国で犯した自国の
犯罪というものに関しては引き渡さないというのは憲法で決められているというので、きちんとその後、確たる
証拠で挙がっている問題に関しては処罰しているのかしてないかというのがはっきり分からないような
状況では、これはなかなか今後更なる問題を提起することになりかねぬと、これ以上ということに関しては検討してもらいたいという話をしたら、もうこれは向こうもその内容は十分に理解をしているところなんで、憲法上の問題やら何やらがこっちは知った上で言っているんだから、そこのところだけはきちんと今後検討を
双方でやろうではないかという話は申し込んであります。
申し込んでありますけれ
ども、今言われましたように、いろんな国とやっているとはいえ、現実問題としてなかなかその法律どおりにいかないところがまた難しいんで、
条約が
締結しても全然実態は動いていないというような話では実が上がりませんので、私
どもとしてはその点に関しては、引き続きこの点は、言われている点は、
ブラジルに限らずこれはほかのところでも十分にある話で、引き渡さないというところになっている憲法のあるところが話を込み入らせておるというような感じがいたしますんで、その点につきまして引き続き
交渉を継続いたしたいと思っております。