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山本(明)
委員 おはようございます。自由民主党の
山本明彦です。
きょうは、
官製談合について質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
最近、三点
セットとか四点
セットとかいろいろ言われておるわけでありまして、昨年の末に始まりました
構造計算偽装、そして
ライブドア事件、そして
東横インホテルの問題もありました。ここら辺を見ておりますと何を
感じるかといいますと、やはり、金さえもうければいい、それも、
最初は法に触れなければと言っておりましたけれども、結局はほとんど法に触れてしまったわけであります。そういった
意味では、最近のこの
日本の
自由主義経済の
あり方というのがちょっと問われてきておるのかな、そんな
感じもしております。
そうした中で、ちょっとこれも昨年の暮れの話になりますけれども、東証で誤
発注の問題がありました。六十一万円掛ける一株というのを、反対に一円で六十一万株
発注したわけであります。この誤
発注でありますが、五百億円ぐらい
証券会社が損したわけでありますけれども、これをある
担当者に、
外国でもこうした誤
発注はあるんだろうか、こう聞きました。そうしましたら、やはり
外国でもあります、しかし、ありますが注文はしませんね、そう言っていました。注文しないということは、やはり
倫理観がありますから、相手の間違いに乗じて自分だけもうける、そうしたことは
外国の
証券市場ではほとんどありません、そういう話を聞きまして、私もいささか寂しい
思いがいたしました。
日本というのはもう少し
倫理観のある国だと思っておりましたけれども、
外国にも既にもう負けてしまってきておるのか。今、
教育問題で、
子供に
個性重視が、自分勝手な国になってしまった、
教育も見直しをしなければいけないという話をしておりますけれども、逆に
子供だけではなくて、我々大人の
世界も
経済の
社会も、だんだんと自分勝手な、
倫理観のない
社会になってきたか、そうした
思いが今しております。
何とかこうしたことを打破していかなければいけない、そう思っておるときにこの
官製談合が発生したわけでありまして、やはり、官も民も
倫理観をしっかりとしなければ、特に我々が、
政治家、役所、こうしたところが中心になって
国民の
皆さん方に
信頼の置ける
国づくりをしていかなければならない、そんな
気持ちを今強く持たせていただいておるところであります。
こうした中で
額賀防衛庁長官にお
伺いをしたいというふうに
思います。
額賀長官は、今回、二回目の
防衛庁長官御
就任であります。大変おめでたいことであったわけでありますけれども、
前回の九八年の
調達本部の
電子装備の納入問題の
過剰請求の問題にちょうどあのときもたまたまはまってしまったというんですか、御
就任前の
事件が発覚をしてしまった。また、今回の
官製談合事件もたまたまはまってしまった。そういった
意味では大変お気の毒という
感じがしないわけでもありませんが、やはりこれは、
額賀長官のお力で何とかこの疑惑を早く解明をしていただきたいというふうに
思います。そうしたことで、
長官におかれましては、
ざんきにたえないというよりは、腹立たしい
気持ちも今思ってみえるのではないか、そんな
感じがいたします。
そうしたことで、まず
最初に、
長官の
防衛庁に対する今のお
気持ちをお聞かせいただきたいというふうに
思います。