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菅原委員 自由民主党の
菅原一秀でございます。
連日、長時間にわたります御審議、まことに御苦労さまでございます。
大島委員長のめり張りのきいた采配ぶりに、心からねぎらいの意を表したいと
思います。当然、総理初め
政府の皆様も同様でございます。
まず初めに、党の幹事長室の一員として、ここで申し上げておかなければならないことがございます。それは、去る一月二十九日にNHKで放映されました「日曜討論」における民主党の鳩山幹事長の発言でございます。
ライブドア
問題の話題になった際に、鳩山幹事長は、投資事業組合が影の部分であり、ここを舞台にしていろいろなことが行われているのでは、そして、その中にどうも自民党の議員の影がちらほらしていると発言しております。さらには、見えないところで巨額の富を得て、そうなったらインサイダーの話でもありますと、具体的に不正行為があったかのような、それをまたほのめかすような発言をしております。
私ども自由民主党は、公共放送において、公党の幹事長ともいうべき要職にある方から、世上を騒がしている事件に対して我が党議員の関与疑惑が
指摘されたことを重大に受けとめておりまして、我が党としても、国民に対する公党としての責任を果たすべく、しっかりとした対応を行わなければならないという
認識から、去る二月二日、逢沢一郎幹事長代理名で、民主党の鳩山幹事長に対し、そのNHKの番組における発言について、発言の根拠並びに具体的な
情報について明らかにしていただきたいといった公開質問状を提出したところでございます。
その後、二月三日、そして私どもが再質問状を出し二月七日と、鳩山幹事長からは二度の御回答がございましたが、それによりますと、私の発言は、党に種々の
情報が寄せられており、その中には政治家の関与に関する
情報もあって、党として調査、精査中であるという事実を申し上げたんだという旨の、二回とも全く同じ趣旨の回答でございました。
さらに、週刊新潮の二月九日号に、鳩山幹事長に取材した記者によると、この件で裏はとれていないよと漏らしていたという記事も載っておりまして、もし、うわさのレベルで未
確認の
情報を公共の電波上で口にしたとすれば看過できない大変大きな
問題でありまして、政治的風説の流布と言っても過言ではない、こう思っております。そこで、私どもは、昨日、三回目の公開質問状を鳩山幹事長あてに出したところでございます。
中国の漢書の中で、綸言汗のごとしという言葉がございます。一たび体内から出た汗は二度と人間の体の中に戻らないという言葉でございますが、これは、その昔から、一たび発せられた指導者の言葉というものは非常に重いものがあって、そしてまた責任があるということでございます。この鳩山幹事長発言はまさに我が党の名誉にかかわることであり、一刻も早い、かつ明確な裏づけのある回答を要請していることをお伝え申し上げまして、質問に入りたいと
思います。
きょうは、政治家のコンプライアンスということについて質問をしてまいります。
まず、今回のライブドア事件、これは、私ども国政に携わる者にとって大きく二つのテーマを投げかけたことだと
考えております。
一つには、昨今言われる虚業やITバブルといったものに政治がどう向き合っていくのかということであります。IT企業家や投資、株といったものが
日本経済の新しい活力として台頭してきたことは、今の自由経済の流れや、民間活力に力点を置いてきた、いわば小泉政権の方針からすれば大変喜ばしいことであります。
しかし、
考えてみるに、法律の整備はどうであったのか、霞が関はどうかかわっていくべきか、政治家個人がどうかかわっていくのか、あるいは政策的にどうかかわっていくのか。そこの部分の政治的な研究が、経済や金融のスピードにやや追いついておらなかったというような分析もできると私は思っております。
今回の事件では、徹底した捜査のメスによって
問題点やうみを出し切ってもらって、虚業やITバブルといったものと政治がどう向き合っていくのか、そしてそれを糧として、真の実業とIT産業の基盤の整備を進めていくことが、我々政権与党に課せられた最も大きな責任だというふうに
考えております。
二番目は、民主党が盛んに言っておられる
選挙応援についての自民党への批判のことでありますが、我々は、反省すべきは反省し、戒めながら、また新たなスタートをしてまいりたい、こう
考えております。
しかし、いろいろな分野の人を、政治を志す人
たちに門戸を開くということは極めて大切であり、これからもこのことは進めていかなければならない。あわせて、ただし、実際にこうした候補を選んでいくときに、党自身が、その人の政治信条や理念など、これまで以上に真剣に徹底してあらゆる角度から検証し、かつ、例えばひらめきだとか大胆な発想だとか、こういったことも忘れずに吟味をしていく、こういう選び方が大事なんだな、こんなふうに
考えております。
そして、ここで私はあえて申し上げたいと
思います。このところ盛んに自民党を責める民主党自身はどうなのか。
このパネル、お手元に今から配付をいたします……(発言する者あり)今から質問いたしますので。お手元の
資料、
資料を配ってください。(発言する者あり)