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小坂国務大臣 池坊
委員には、今日までの
議論に対して、これを
機会に国民及び
教育現場の皆さんの理解が促進されればという前向きなお
取り組みで今日まで来ておられることに感謝と敬意を表しながら、また広範にわたる問題点の御
指摘、また御
意見の表明がございましたので、若干お時間をいただきながら答弁をさせていただきたいと思っております。
まずもって、今回の
議論を通じて、
教育現場の皆さんに、
義務教育に携わる
教職員の
給与費というものはどういう構造で支給をされているかという現場の
認識が高まったということは、それは御
指摘のように前向きな評価としてとらえるべきだと思っておりますし、また、その中において、あくまでもこれは
地方と国の
負担において
全額が保障されるということで、削られることがないんだということを現場の皆さんに
認識を持っていただいたことも、これまたよかったことの一つだと思います。
また、犬山市の例を引かれましたけれ
ども、犬山市においていろいろな
創意工夫を盛り込んだ
取り組みが行われているということは、一つの
事例であるのみならず、私
どもが期待しているものも、
地方の
市町村、あるいは
教育、
学校の現場において、
教育への
取り組みの
創意工夫というものが出てくることを期待いたしておりますし、そういう
創意工夫が出るような
枠組みを国として提供したい、こう思って、今回の
改革もそういった一つの方向性を示してきているつもりなんでございます。
また、犬山市において
全国学力
調査に参加をするかどうかというような
お話の御
指摘もございましたが、この点については、今把握をいたしておりますのは、決して決めたということではなくて、様子を見させていただいているという
状況だということのようでございますので、私
どもとしては、
全国学力
調査というものが、私
どもが今回の大きな
教育改革の中で位置づけておりますPDCAサイクル、すなわちプラン・ドゥー・チェックそしてアクション、その中でのプランの
部分はしっかり国が担当いたしますが、ドゥー、実行部隊は現場であられますから、現場の
創意工夫をそこに盛り込んでいただいて、そしてチェックというのは、これはやはり国が、最初のプランが
実施がされているかどうか、これを確認させていただくということ。
その位置づけをしっかり把握して、それがもし最初のプランとずれているようであれば、それを今度は是正するため、あるいはさらに前向きに前進させるためのアクションをとっていくということでございますので、それぞれの
教育現場において、自分たちがどのような位置づけになっているのか、また、自分たちがやってきたことがどのように前進をしているのか、あるいは停滞をしているのか、そういったことについての正しい
認識を持っていただくことが必要でございまして、これは国の立場から行うものではなくて、現場の皆さんに対しても、自分たちが行ったことに対する自己評価といいますか、自分たちでこれを確認していただくための材料を提供するといった
意味での効果は十分にあるものだと思っております。その
意味で、この
全国学力
調査については、結果の公表の仕方というものを私
どもは十分に配慮をしていかなきゃいかぬと思っております。
すなわち、個別の個人あるいは
学校あるいは
市町村の位置づけを公表するのではなくて、まずもって大きなブロック単位でそれぞれの位置づけがどのようになっているのか。また、その中において、それぞれの
市町村は、その県の中で
一体自分はどういう位置づけになっているかということが把握できるように、都
道府県のブロックあるいは
市町村のうちの市の、政令指定都市を含めた、中核市、政令市、そういった大くくりのあり方、町村というくくりのあり方、あるいは過疎の町村というものもまた別につくる必要があるかもしれません。
そういったそれぞれのレベルの段階で比較をして、そして、それぞれの都市部、大都市部ではどうなのか、あるいは
地方都市ではどうなのかというような、大くくりでまず位置づけを見ていただくというようなことができるような配慮もしながら、こういったことを現場で十分御理解いただければ、自分たちの町村に対して直接的な位置づけをして公表されるようなものに参加はしたくないというような間違った理解のないように、十分にその意義とやり方、方法等を周知して取り組んでいきたい、このように
考えているところでございます。
こういったことについての池坊
委員の御理解も賜る中で、また御指導をいただきながら、適切な
実施をし、また、この
教育に対しての
取り組みが各般にわたって前向きに、今後とも、これがまさにスタートラインとおっしゃいました、これから絶え間なく
改革を進める、このサイクルの中にあるということをお互いに
認識して頑張っていきたいと思っております。