○二階
国務大臣 全国に
商店街の登録をしていただいている
方々の
集まりが約一万三千ぐらいおありでありますが、その中でも、
安井議員が
リーダーとして御活躍をいただいております
早稲田商店街は、その
リーダーの中でも最もすぐれた
リーダーの一人であるというふうに我々感じており、敬意を払っておるわけであります。
そのような元気旺盛な
商店街、しかも、ただ鉢巻き締めて元気があるというだけではなくて、私は、
安井会長の
商店街はやはり
知恵があると思います。そして、ひたすら
努力を重ねておる、その結果がやはり
買い物に来られる
お客様たちの心に響くのだろう、そのように思う。だんだんとそうして定着してまいりますと、何となく時間があいたらそこへ
買い物に行く。極端に言えば、要らないものでも買うというぐらいの気持ちにずっとなっていくわけなんですね。ですから、そういう意味では大変すぐれた
商店街だと思っております。でき得れば、
早稲田商店街のような
商店街が、
全国一万三千の
商店街に、あまねくその気風が通ずることを願うものであります。
先ほどまで
中小企業金融公庫の
総裁もおられましたが、そういう
制度金融あるいはまたいろいろな
補助金等を活用していただくことも大事ですが、ただいま
委員からも御
指摘のありましたとおり、そこに定住される
商店の主が集まって、みんなの力を結集してそこに立派な
商店街を築いていく、このことが大変大事であって、私
たちは、
チャレンジ精神の旺盛な
商店主や
商店街の
方々、そのすばらしい特色、意欲ある
商店街そのものをあまねく
全国にアピールしていくということがこのねらいであります。
本当は、百選びたいと思っておりました。しかし、選ぶのには、何でも百そろえるのには、一万三千もあるわけですからそれは問題のないことでありますが、やはり上のレベルでしっかり頑張っておる
人たちとの間に少しごちゃまぜになるところがあるから、七十七ぐらいのところがちょうど区切りがいいということでありましたので、それじゃ七十七でもいいということで、選に漏れた県が
幾つもあります。しかし、それはそれで次にチャレンジしてもらえばいいわけで、これから先は、これでおしまいというわけではなくて、この
冊子を各地に配付した後、私の側から申し上げるのはいかがかと思いますが、非常に評判がよろしいです、率直に言って。
先ほども、
官邸で
総理とAPECの
報告をしておりまして、もろもろの話の中からこの七十七選の話になりました。
総理も大変喜んでおられて、
先ほど総理の側から、改革を続ける五十の市長さん
たちが集まっている何か会があるそうです、その会が昼から行われるので、そのときにぜひ
総理がこれを持っていって
説明したい、何とか五十そろうかということで連絡がありまして、さっき取りそろえて
中小企業庁から
官邸へお届けしたわけであります。
そういうことで、
大変注目をいただいていること、結構でありますから、今度は、この七十七選に選ばれた
皆さんに東京に集まってもらって、そしてみんなで展示して競争する。また、相手のいいところを見習う、そういうことをやってみたい、やっていただきたいと計画をしているところであります。
やはりどこの
地方にも
商店街というのは、
先ほど安井委員が言われたように
日本独特のものであるかもしれませんが、存在するわけですが、そこがやはりみんなで
知恵を出し合って、どうすればこの
商店街が魅力あるものになるか。
そして、やはり、よく昔から、これは
安井議員の方が
専門家でございますが、
スズラン灯をつけたらどうだ、あるいは
カラー舗装にしたらどうだ、それから、屋根にアーケードを張って雨のときにも困らないようにしようというんですが、それも私は
一つの手だと思います、否定はいたしません。しかし、私も多少の経験に基づいて考えれば、ああいうことをやっただけで客は来ないんです。それは、
専門家の
安井さんの前でこんなことを言うのは恐縮ですが、やはり私が見たところでも、路面を
カラーにしたからといって、一回は見に来てくれますが、そんなことだけで客が定着するわけではない。そういうことからいうと、本当にこれは難しい
課題なんです。しかし、挑戦しがいのある
課題なんです。
ですから、
安井議員が今
全国で引っ張りだこで、私の前職の
総務局長の
立場からいうと、
全国区でやっていただいた方がよかったんじゃないかと思うくらい、どこの町へ行っても、
安井さんという今度当選された
早稲田商店街の
会長、一遍私
たちのところへ来てもらうわけにいかぬでしょうかね、こういう声がかかること、私は、
安井さんの身になっても大変なことだと思いますが、うれしく思っております。
どうぞこれからも、私
ども経済産業省、よく
役人言葉で、指導するという
言葉をついうっかり言われる人が多いんですが、私は、指導するなんという
言葉を
役人が使っちゃいけない、どこを指導できるんだ。生まれてこの方、前垂れを当てて、鉢巻き締めて、いらっしゃいと言ってお客に声をかけて、そしておつりを差し上げて、ありがとうございましたとおじぎをする、あのことをみずから体験したことのない者が、営々と
努力をしてやっておられる
商店主をつかまえて指導するという
立場なんかに立てるわけがない。むしろこっちが指導してもらいなさい。
それで、
全国の出先の
経済産業省の局がありますから、私はそういう
人たちに、今度の
法律の制定後、新たな
観点から次のステップを展開していくためには、やはり勉強に行ってもらおう、現地に行ってもらおう、こういうことで、今度の七十七の
皆さんには
はっぴをつくって記念として差し上げたわけでありますが、
経済産業省そのものが
はっぴを着て町に出るぐらいの気概で取り組んでいきたいと思っております。