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前原誠司君 いや、
総理、一国の
総理なんですから、野党第一党の党首に対して揚げ足を取るようなことはやめられた方がいいですよ。
例えば、先ほど私は答えなかったけれども、
ブッシュ大統領が来られるときに合わせてという話は、そうじゃないと、うがった見方をするなと。それは、私も
政府の中にはいろいろ知り合いいますよ。それに合わせて一生懸命仕事をしていると分かった上で言っているんだ。そんなばかげたところで、しっかりとした我々も情報を取って物事を申し上げているのに、そんな希薄というか浅薄なところでノーなんという話をしても、それは全く説得力はありませんよ。
それから、小さな
政府競争についても、今は、この間、予算委員会で私は
総理と
議論をしたときに、特別会計の問題で、大きな
政府なんだと言っている、今は。だって、一般会計と特別会計合わせたら幾らある。四百兆円以上あるじゃないですか。だから大きな
政府で、じゃ小さな
政府の定義は何だと聞いたら答えられなかったじゃないですか、小さな
政府の定義を。
それを私が小さな
政府競争をしないと言ったのは何かというと、無駄なお金は削る競争はやると言っているんですよ。当たり前のことじゃないですか、そんなことは。それを、ただ単に切って切って、しかし教育や
少子化対策や社会保障に対しては冷たいですねと、今の
政府は。我々はもっとそういうところにはお金を回すべきだということを言って、それが小さな
政府競争はしないという意味を申し上げているんです。
で、今私が質問したことは何かというと、消費税を在任中上げないということは、何だかんだそれは時間が掛かるからどうのこうのとおっしゃったけれども、今までの
答弁とはちょっと違うんですよ。
僕は、ちゃんと今までの
答弁を確認をして、議事録を取った上で
総理に質問をしているんです。今まではどういうことをおっしゃっているかというと、これは片山
参議院幹事長に対して
答弁されていることでありますけれども、まず、残された任期に消費税を上げる
環境にないと思っているから言っているわけでありますと。そして、行財政改革、これに懸命に取り組むためにも、まず足らないところを増税を、補うという
観点から、無駄な部分を徹底的に排除していくと。
つまりは、今までの主眼でおっしゃっていたのは、徹底した行財政改革ができないまま消費税を上げるというのはいかぬという主張をされていた。だから、これは非常にいい主張なんです。
だから、先ほどは、何か時間が掛かるからどうのこうのという話ですけれども、今までの
総理の主張は、とにかく徹底した行財政改革を行うことなんだと、そして民間にできることは民間に、地方にできることは地方にということをおっしゃってきたんです。
それで、この行財政改革を、じゃ具体的にどのようにやっていくのかということを私は次に伺いたいと思うんでありますが、消費税ありきではないと、上げる、
自分の任期には上げないということの意味の、その行財政改革について、じゃ具体的にどういったものをこの行財政改革としてメニューに上げて
考えていくのかということを伺いたい。
骨太の方針は来年の六月に出るという話はニュース等で聞きますけれども、それまでには財政構造改革の基本方針と工程表を定めるということが言われておりますが、じゃどういう分野で、
総理が今まで行財政改革とおっしゃっているんであれば、どういう分野で、そして具体的に、そういうものが
前提でなければやっぱり上げる
環境にはないということを自らおっしゃってきたんであれば、どういう分野で、具体的にどれぐらいの規模のそういう行財政改革をやるんですか。
そして、それがやられれば増税の
環境が整ったと。
環境が整わないとおっしゃっているんであれば、どういう
状況になれば
環境が整うんですか。具体的にお答えください。