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小川(淳)
委員 民主党の
小川淳也でございます。
質問の機会をお与えいただきました先輩諸氏に感謝を申し上げたいと思います。
四国比例区から参っております。また、私自身、今回初当選させていただきました新人議員でございまして、その
意味で、ややうぶな
質問もあろうかと思います。ぜひおつき合いをいただきたいと思いますし、また、自治官僚として約九年
余りの務めを果たしてまいりました。そのこととの関連も含め、今回の
組織犯罪処罰法の改正案、特に
共謀罪の
新設についてお尋ねをさせていただきたいと思っております。
もとより、この
委員会には
法律の専門家の方々がたくさんお詰めでございます。そして、その点からの
質疑はたくさんなされたはずでございまして、お聞きをした上でなお納得のいかないところを重ねてお聞きすることに加えて、申し上げましたとおり私自身が自治官僚出身でありまして、なぜここまでこの
法案をめぐって混乱し、審議が滞り、
大臣も大変御苦心を抱えておられることと思いますが、こんな事態に至っているのか、その原点に立ち返り、できれば必要な修正等の機運をおつくりいただきたい、そんな思いで
質問に立たせていただきたいと思っております。
まず、私は今は野党に所属をいたしております。今はです。そして、予算審議あるいは税金の使われ方をめぐって、よく与党さんと対立するわけであります。あるいは経済政策、さまざまな政策について一般的には対峙をして、対立して
議論を闘わせるわけでありますが、時に、外交とか安全保障、これは相手のある話でもありますし、国家統治の基本でもございます。こういったものについては、与野党に
余り差がない方がいいんじゃないかという
議論があることも事実でありまして、私もそう思っています。
しかし、この
犯罪の創設、
共謀罪の創設、
国民の言動、行動、自由の
範囲をどこで画すのかという極めて根本的な
課題について、与野党に対峙して
議論するようなことではなく、むしろ
国会で
政府ときちんと対峙して
議論を進めるべき、私はそう
認識をいたしております。それほど重要で本質的な
議論だと思っております。
その
意味で、この
質疑の準備に当たりまして、前
国会、そして今
国会の、私ども野党の
質疑はもちろんのことでありますが、与党の
質疑の中に、大変敬服に値する
議論が重ねて行われてきておりますこと、特に、前
国会におきます田村
委員、早川
委員、そして公明党の漆原
委員、また今
国会でも、柴山
委員、稲田
委員、そして同じく早川
委員、同じく公明党の漆原
委員。平沢
先生については後ほど申し上げたいことがございます。これら与党の
先生方から大変的確な御
指摘を受けている
大臣初め
法務当局には、まずこの声、
国民の代理人の声として真摯に受けとめていただきたい。そして、私も一人の国
会議員として、与野党に限らず、これらの声を代弁する者として
質疑を行わせていただきたいと思っております。
ただ、これからお尋ね申し上げますが、
大臣、
内閣提出法案がことごとく
国会でスムーズに成立してきた、私はこのことこそがむしろ異常だと思っています。内閣から出てきた
法案を
国会の場で審議をして、修正を加える、あるいは時に廃案になる、これこそむしろ
日本の
国会で当たり前のことにしなければなりません。その
意味で、
大臣を、ある種の責任はもちろん感じていただかなければなりませんが、必要以上に攻撃するつもりは全くございませんので、その前提も置いていただきたいと思います。
それでは、
質疑に入らせていただきますが、まず、総論でございます。
この
法律案、十五年の通常
国会に提出されたとお聞きをしております。その間、一度の修正もなく五度の
国会をやり過ごし、一度廃案になっている、これは間違いないかと思いますが、それが事実として間違いないこと、それから、そのことに対して
大臣はどう感じておられるか、御所感をお聞きしたいと思います。