○松下新平君 昨日、BSE国内対策の見直しを審議されております食品安全
委員会プリオン専門調査会が開かれました。全頭検査から二十か月齢以下の牛を
対象から外すという緩和策について、BSE感染のリスク変化は非常に低いレベルの
増加にとどまるとの答申案を取りまとめたと報道されております。これは
農林水産省と厚生労働省が諮問したものに対する答申であります。今後は、食品安全
委員会で輸入再開の
条件などについて改めて諮問し、審議されることになります。
先日、OIEがBSEの安全
基準について、特定危険部位を除去した骨なし牛肉などを検査なしの無
条件で輸出入を認める安全品目に加えるとする技術改定案を総会に提出するとの報道がありました。これに対して
島村大臣はよく言っていただきました。なぜここまで踏み込んだ
考え方が出てくるのかいささか首をかしげると記者会見で発言をされていらっしゃいます。
二月の日米の専門家会合で輸入
条件を肉質判別法でもよいとしたのは、米国の強い要求を受けて譲歩したものであると言われております。我が国は、その判別法の精度を検証するためのデータを輸入開始前から輸入再開後まで求めているものに対し、米国は輸入を先行し、精度を
確認しながら本格導入することを
考えていたようであります。これについて、最近の報道では、米国は、輸入再開前だけではなくて、再開後の検証も含めてデータを提供することには応じられないと拒否する方向だと伝えられております。
そこで、このようなOIE
基準の動き、肉質判別法の精度検証に対する米国の非協力的な姿勢など、牛肉の輸入に関する動きが安全性に対して疑念を抱かせる方向に展開しつつあります。そうした
状況を踏まえた上で、
島村大臣は食品安全
委員会に牛肉の輸入
条件に関してどのように諮問をするおつもりなのでしょうか。さらに、当然、特定危険部位の除去が適正にされているのか、肉骨粉などえさによる交差汚染がないのか、肉質判別法の是非まで含めて厳正に審議を求めるという諮問内容であるべきだと
考えますが、こうした内容を今回の諮問に盛り込むことは
考えていらっしゃるのでしょうか、お願いします。