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国務大臣(
麻生太郎君) 片仮名英語がはんらんしているのはいかがなものかというのは、私もそう思います。ジェンダーフリーなんて訳の分からぬのは、これは英語かとって、だれも英語と思っている人はいませんから、これ全然通じない英語なんだと思いますので、こういったのが最も造語としてはいかがなものかと思っております。
私
どもも、確かにこういったものをつくるときに、これはまあ、いろいろな単語に分かりやすくつくり直したもの、クリックするなんというのは、これは接続すると何で言わないんだとか、いろんな表現は一杯確かにあると思っておりますので、私
どもも努めてこういったものをつくっていこうと、
日本語でやるべきという感じはいたしますけれ
ども。同時に、こういったものをしつこく
日本語で使っていくと英語になったという例も津波に限らず幾つもあります。津波はついに、あれ英語になりましたけれ
ども、最近、マグロはとろと言うのが普通であって、テュナーと言ってすしを注文するアメリカ人はいません。ウニはウニと言って注文するんであって、飯が硬いのはしゃりがハードと、こういう具合に英語で言うんです。これ、みんなまじめに、今の笑っているけど、すし屋で外国人と飯食ったことがないからみんな笑うんです。すし屋で外国人と飯食ってごらんなさいよ。あいつらの方がよっぽどおはしはきちんと使えるし、私らより、ちょっと恥ずかしくなるぐらいきれいなおはしの使い方で、絵にかいてあるとおりにやるんですよ。これが教養のある人がやるという実態というのは我々は頭に入れておかにゃいかぬといつも思うんです。
そういった
意味で、この
日本語に直すべき、確かに、ニュースペーパーが入ってきたときに、あれは新しく聞くで新聞と言葉をつくり、テレホンを電話と訳した人たちは偉い人だと思いますよ、私らも。そういったのは、残念ながら今、国語
研究所で新しく大量に今そういったものを使う、こういった今の正しい
日本語に直したものの資料というの出まして、私も努めて使うんですけれ
ども、なかなかそれが普及していないということも確かなんだと存じます。
今言われましたように、e―Japanになって、確かに二〇〇五年、今年の四月にもって、間違いなく
日本という国は、行政手続オンライン化法というのが最も
効果の上がるもんだと思いますが、すべての行政手続はオンラインにできますということになる。これ、今世界でできてる国ありませんから。そういった
意味では間違いなく
日本は最先端。
ブロードバンドという高速のいわゆる通信網というものができ上がりましたおかげで、これが世界最速かつ料金は世界最低。で、これを三、四年前にスタートをさせようと思ってやり始めたときには、実は
日本は韓国に後れること三年と言われておりましたけれ
ども、昨年、一昨年、韓国の通信
大臣とジュネーブのWSISという会議で議論をすることになったんですが、韓国は
日本に後れること三年半、四年後れたと言わしめるほど、
日本はぼおんとこの三年間で規制を緩和し、いろんな形で猛烈な勢いで進んだというのは事実だと思っております。
おかげさまで、今
総務省というところで、
海外からの
情報通信大臣というのは、もうどうやってこの行政手続オンライン化法というような法律が通せてできるんだと、おれんとこでもこれやりたくてもとても議会が通らぬという御
意見というのは一杯あります、出てきますんで、これはおたくよりうちの方がはるかに議員の質が高いからに決まってるじゃないかと、そうしか答えようがないからそう答えると、みんながそうかと言って納得するわけです。
見てる目の前でやっぱり、いろんなこういうiモードなんていうおもちゃをこうちゃかちゃかちゃかちゃか使ってみせたりすりゃ、それやっぱり生活の中にいわゆる入ってきておるという感じなんだと思います。
そこで、もう一点御
質問をいただきましたITとICTの違いなんだと思いますが、これはやっぱり第一次産業革命を蒸気機関車でやったイギリスが、内燃機関に第二次産業革命として技術が蒸気機関車が自動車に上がってったときに、イギリスはそれに付いていき切らずにアメリカとドイツに後れを取った。このITの時代というのは、間違いなく
日本は、九〇年代にコンピューターと、いわゆる通信技術においては私
どもは完全に後れを取ったことははっきりしていると思っております。その前の近代工業化社会でアメリカより先に行ってた
日本だったんですが、ITの時代にぼっと後れた。しかし、幸いにして、もう一個時代が転がって、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーという、コミュニケーションというCが入ってきたおかげで、再びブロードバンド、DVD、デジタルハイビジョン等々の、モバイルフォンを含めて、こういったもの全部、今、
日本の方が先に行くことになりまして、明らかにアメリカより
日本の方がそのCの入ったおかげで先に行けるようになるまで進んだ。
私
どもはこれはもう大いに利用しなきゃいかぬとこなんであって、明らかに我々は有利な
立場に立ったんですから、これを更に進めていくというときに、イメージがわいてこないんじゃないかという御
質問というのはもう間違いなく出てくるところなんで、私
ども、後で
山本政務官の方から
説明をさせますけれ
ども、私
どもとしてはu―Japanというのを考えましたのも、これでほぼそこらのところは行きましたんで、この技術をつくって、ふだんの、普通の生活をどうやって良くするのかというときに、私
どもは、障害者、心身障害者であろうと身体障害者であろうと、要介護者が健常者と同じような生活ということをやれる、そういった社会というものをこのコンピューター、ICTの、よってやりたいというのが私
どもの夢でありまして、高齢化することは間違いありませんけれ
ども、
日本という社会が活力ある高齢化社会というものになり得るかなり得ないかと、これはICTのあれに懸かっていると私
どもは思って、それをこう目に見えるようにするためにいわゆるu―Japanというのをつくった。
別にこれは、ユビキタスという言葉なんですけれ
ども、これ今、多分先進国ではほとんどみんなユビキタスという言葉を使うようになった。
日本発の、いわゆるこれはラテン語でありますけれ
ども、
日本人が初めてラテン語を使って世界に広めた言葉だと、多分後世に残るだろうと私
ども自負しているんですけれ
ども。
いずれにいたしましても、どこにでも神は遍在するという
意味で、コンピューターがどこでもあるという
意味で使った言葉でありますんで、こういった形の社会をつくり上げていけばと思っております。