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朝日俊弘君 バランスをさせましょうということで、それはそうしか言いようがないのかなと思いますけれ
ども、ただ、これはちょっと
意見というか
状況として聞いておいていただきたいんですけれ
ども。
実は、参議院の一票
格差是正問題が議論がされていまして、そのときに一つの議論として、
都道府県の
県境のことを余り意識しないでいいんではないかという議論もあるんです。つまり、その方が一票の
格差是正がしやすいのではないかという議論があるんですね。それ賛否両論あって、すぐにまとまるとは思いませんけれ
ども、一つの議論としてそういう議論もあるので、
選挙区の線引きの話と
行政区画の線引き、特に
市町村だけではなくて
都道府県という線が非常に確固たる境として、境目としてあるのかどうか。必ずしも最高裁の判例を読んでみると
都道府県の境界線という線は絶対的というか確定的なものではなくて、むしろ
憲法に定める一票の
格差を解消するということの方を優先すべしという御
判断もあるんですね。ここはちょっと議論し始めるとかなり生々しい話になりますから今日は避けますけれ
ども、そんな議論も含めてちょっと検討していく必要があるということを申し上げておきたいと思います。
それでは、最後に、国政
選挙の話だけではなくて、実は
市町村合併というのは相当地方
選挙の
選挙区の
在り方にも大きな
影響を及ぼしてくる、むしろそちらの方が
影響が大きいかもしれないと。
公職選挙法には
都道府県の県会議員の
選挙区について
選挙区を郡市の
区域とするということで定めているんですね。確かにそういう定め方が一定の合理性がある時期もあったと思うんですけれ
ども、最近どんどん市が増えてきて、何かほんの少し町として残ったところが郡、郡というふうに名のっているというか、形が残っているというところ結構あるんですよね。そうすると、郡と市という並べ方というかはやや現実には合ってないんではないかと、だんだん合わなくなってきているんじゃないかという気がしてなりません。
そもそも何で
公職選挙法にこの
都道府県の県会議員の
区割りの話がこの中に定められているのかという議論もあるんですけれ
ども、取りあえず今そういう定めになっているということについて、この点については
都道府県の県会議員
選挙への
影響大きいですし、今すぐどうこうしろと言うつもりはありませんが、認識として、
大臣は
現状と合わなくなってきているなという御認識はお持ちでしょうか。