○高橋千秋君 積立式にしても、これは結構高いんです。だから、宣伝していただくのは有り難いんですが、それを払えないというところもやっぱりあるということはやっぱり御認識をいただきたいと思いますし、自助にはやはり限界があります。だからといって、国がそれこそ予想されている何十万軒もの
被害が出たときにどうするんだということがありますから、国や行政だけで
対応できるというものでもないと、これももうよく分かった話です。ですから、一番大事なのはこれは共助だと思うんですね。共助という
部分で今回の
玄界島の
状況を見ると、やっぱりああいう小さい島ですから、非常に共助という
部分ではうまく働いたというふうには聞いております。
もう一方で、共助のもう一つ典型的なものとして
ボランティアのことがあるんですね。私は、今日、
質問時間余りありませんので、
ボランティアのことを
中心に聞かしていただきたいなと思っておりまして、残り、
質問通告たくさんさせていただいておりますけれ
ども、今日は聞けません方がいるかも分かりませんが、四日の日に決算
委員会でもう一度やりますので、是非それまで温めておいていただければと思いますが。
実は、
ボランティアというのは、
大臣もよく御存じのように、最近随分
ボランティアに行っていただける国民が増えてまいりました。これは大変いいことだというふうに思います。
一番最初の
ボランティアというのは、根付いたというのは、
阪神・
淡路大震災で約百五十万人ぐらい延べで行かれたと聞いております。ここにもこの「
ボランティアはいかに
活動したか」という西宮の
ボランティアの方の記録がございます。その後に、九七年にあの福井県の三国でナホトカ号という船が座礁しまして、オイルが漏れて、それの
ボランティアが、これもこういう「重油
災害と
ボランティア」という記録があります。これ両方目を通させていただきますと、それぞれの
ボランティアたくさん出ていただいて、この前の福井での去年のあの大雨のときにも、三重県は民主党の国
会議員の秘書は
全員ボランティアに行けということで肉体労働をさせたんですが、そういう中で、根付いてはきたんですが、いろいろやっぱり問題があるということで、私のところにも日本
災害救援
ボランティアネットワークというNPO団体があるんですが、ここからもいろいろお話を、陳情というかお話を伺いました。
その中で聞いていると、どうも行政となかなかうまくいかない。特に神戸のときは初めてということもあったものですから、その
ボランティアがうまく
活動するのに大体二週間掛かっているんですね、あの震災が起きてから。最近ようやくもうすぐ機能するようになってきているんですが、それでもやっぱりなかなか行政とうまくいかないということなんです。
それで、アメリカなんかですと、
ボランティア機構というのがありまして、そこがFEMA、アメリカのFEMAとうまく
連携を取って
ボランティアをどうやったらこううまく配置できるかとか、そういうことも全部やられているというふうに聞いております。
一方、
大臣も、
災害時に
ボランティア抜きには考えられないという発言も過去されておられます。ですが、
計画書の中に、
地域防災計画の中に
ボランティアを活用するという言葉が入っているんですね。活用するという言葉自体は、私は行政用語としていいのかどうかは分からないんですが、
ボランティア側から見ると、おれたちは何だ、下請かと。実際行くと雑用ばっかりで、肝心なところには全然入らしてもらえなくて
情報ももらえないという、そういう不満が物すごく多いんですね。ここをやっぱりうまくやっていかないと、せっかく根付いてきたこの
ボランティアの文化というのが私は本物になっていかないと思うんです。
その意味で、
災害ボランティアと行政の
関係を是非うまくやれるように指導をしていただきたいと思いますし、それぞれの
市町村、これは総務省になるかも分かりませんが、それぞれの
市町村の中で、
ボランティアが急に来たときにもすぐ機能できるような、やはり担当者を置くなり何らかの
対応をすべきだと思うんですけれ
ども、この
ボランティアのことについて、まず
大臣の方から、どうしていったらいいのか、どうお考えなのか、お聞きをしたいと思います。