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田村公平君 何で
予算の額聞いたかといいますと、先ほど
国家公務員上級職あるいは
司法試験並みあるいは
公認会計士並みの難しい
試験を九千人も受からせておいて全然
野放し状態に近いことをやってきた。あるいは、
税制上の
優遇措置がありますけれども、
政府登録旅館になるとこれが、
政府が公認する、
政府というのは当時の
運輸省で
観光部でありますけれども、それ、
政府登録もらう
税制上の
メリットよりも
JTB協定旅館や
旅行会社の
協定旅館になった方が客運んでくれるんですよね。
だから、私は何を言いたいかというと、旧
運輸省、今の
国土交通省含めて、
観光行政はあったかもしれないけれども、
観光政策はなかったんじゃないんですか。もっと言わせてもらうと、金が五十一億円まで増えたから、じゃいろいろやってみようじゃねえかと。今まで、私はこれ嫌なことを言いますけれども、何でも
規制緩和がいいとは思っておりません。例えば、ハイヤー・
タクシー業界が、
タクシー会社の
経営者が車を増車したいと。そうすると、
聴聞会開きますよね。車庫の
写真まで持ってこいと、
運転手は何人雇うんだ、車いつ買うんだ。いや、これから増車してほしいというお願いに行くのに、
設備投資は先にやって、
写真まで添付して、
聴聞会まで開いて、じゃその
タクシー会社がつぶれたときに
運輸省は面倒見るのかって聞いたことありますよ、
秘書時代に。見るはずもない。
そういう
判こ行政。
エンドユーザーのことを
考えていない。
通訳はつくった、勝手にやれやと。
政府登録旅館にした、はい、勝手にやれやと。つまり、例えば同じ役所でも
道路局だったら、
土佐国道工事事務所長は、若い人が、年配の人もいたりしますが、所長になったときに、
用地交渉に行ったら、所長出してこい、ここの
道路が陥没した、所長出てこぬとぶち殺すぞというふうな、
エンドユーザーとの接点があります。
空港を造ったり港を造ったりする。しかし、飛行場を利用するのは
一般国民であり、その
窓口に立つのは
航空会社の職員であります。
管制で
ミスがあった。NECか何かのあのバグの入った、そのまま出して一日ぐらい
管制がダウンして、さんざん文句言われるのは
航空会社の
窓口の人なんですよ。
管制官は大変なんですけれどもね。これは、だけれども、表に出てこない。しかし、
航空局長はどこにいるかといったら本省に座っています。
そういうふうに、私はここまで与党の立場ですから言いたくなかったけれども、何か制度をつくって、また許認可で、またそのための
ガイド養成のためのそういう
外郭団体をつくって、何かそこへまた天下りがあるんじゃないかと余計な勘ぐりしたくなる。例えば、パソコンで車検が取れるなんていったあのシステムを立ち上げるだけで、そんなの車屋に任しておきゃいいのよ、ディーラーさんに。
そういう、何か肥大化して、そこに
国民の税金を投入して、
小泉内閣は小さな
政府と言いながら、郵政のことも誠に摩訶不思議でたまらぬのですが、何かここいら、本当に僕、
観光というのは大事だと思っていますよ。やっぱり知らない国、私は一九六八年に野宿しながら世界一周して、八月十八日に
チェコスロバキアのプラハにいて、
ソ連軍が攻めてきて、私は三派
系全学連の
人間でありましたけれども、あれからすっかり宗旨変えまして、そういう知らない国を見ていくことというのは大変大事なことであり、そのことが地球が狭くなっていく中で、いろんな紛争、
争い事も、やっぱり
国民レベルで知らない国を見るというようなことは大変いいことだと思っております。
しかし、思っておりますけれども、じゃ
東京駅見てくださいよ。私は
成田エクスプレスで
成田から出ますけれども、
うちの選挙区の
後援会の
人間と待ち合わせして、
成田エクスプレスの第何号に乗ると、三つも乗り遅れなんですよ、どうやって下りていいか分からないんですよ、私のように
日本語が読める
人間でも。田舎から来た初めての人は
日本語もしゃべって
日本語が読めるのに、
丸の内側のこっちのエスカレーターをこう下りて地下の四階まで下りぬといかぬよ言うてあっても乗り遅れるんです。これどういうことなんですか。
全部そういう
東京駅を含めてそれは民営化されたかもしれないですけれども、
所管官庁は旧
運輸省ではないですか。何で
トータルで
考えないんですか。一体この五十一億円に
予算が増えたからといって、そういうもっと基礎的な基本的なことを、そういうことをどうしてやっていないんでしょうね。何か、ここまで言いたくないけれども、
トータルで、つまり
観光行政はやってきたかもしれません、
観光政策として息の長いことをどうしてやらないんでしょう。
例えば、
シンガポール政府観光局は
日本にも
観光局を置いて、あるいはSQ、
航空会社も
シンガポールに来てくださいとすごいキャンペーンを張っていますよね。先般、
ベトナムに僕行ってきましたけれども、あの
ベトナムの貧しい国、大変気の毒な話ですよ、月収七千円ぐらいの国でも、DNを使ったりTG使ってオーストラリアやニュージーランドに来ると六百
USドルとか、そういう値段で行けるようにしています。僕らは
HISの
たたきの切符でずっと動いているものですから、何で
日本の、じゃ逆に言うと、
外国人誘致もいいけれども、じゃ
日本人が外へ行くときだってまともにやったらべらぼうになるんです。我々
国会議員が
海外に視察に行くときにファーストで確かに行きますよ。ボーイング747の
国際線仕様に三百五十人乗っていて、だれ一人同じ運賃の人はいないはずですよ。私の弟が
ハリウッドに仕事に行っていて、アメリカに住んでいて、往復するのに、同じANAやJALを使って、
ハリウッドで買うとめちゃめちゃ安いんですよ。じゃマイレージって、私も持っていますよ、囲い込みやる、
繁忙期にはマイレージ使わせないとか、そういうこそくな、一番行きたいときに使わせないとか、一体何を
考えているのよと、もっと
日本国民も大事にしてもらいたいし、
外国から来るお客さんも大事にしてほしいけれども、そういう、
鷲頭さんに恨みがあって言っているわけじゃありませんよ、
トータルで
観光政策として今後どのように、せっかく、五十一億円なんてべらぼうなお金ですよ、これどういうふうにお
考えになっているんですか。
そうじゃないと、こんな紙に書いた
法律で、何か
小泉の名前まで使って、何かちょっとしり馬に乗っておるような
感じがして、それはちょっと、ちょっと
まゆつばの
感じがするんですよね。どういうふうにお
考えでしょうか。