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国務大臣(
北側一雄君) この東武の
踏切事故の件に関しましては、これからその再発防止に向けまして、これは足立区なんですが、区、そして都、更には
交通事業者、そして私どもの間で今後どうしていくのか、しっかり協議をさせていただきたいと思っているんです。
あの現場は、たしかあれ橋があるんですね。歩行者の方は橋を渡って渡れるようなところがすぐ近くにあるんですが、使われないんです。今おっしゃっているとおり、私、こうした事故があってはならないわけでございますし、その安全の確保というのはもう大前提ではございますが、今
委員の御
指摘のあったように、その
踏切、この有人の
踏切のところの、特にこういうボトル
ネックと言われているところの
踏切の上げ下げをされている
方々というのは相当な御苦労があるんだろうというふうにも思います。
先ほど鉄道
局長はマニュアルの話されましたけれども、たしか東武の経営者の
方々が来られたときに申し上げたんですが、マニュアル、それはもちろん大事なんですけれども、そうではなくて、やっぱりその現場は現場の苦労があるわけでございまして、一方でやっぱり経営者の
方々も、単にマニュアルを出せばいいというのではなくて、やはりそういう現場の
状況というのをよく見ていただかないといけないよということはお願いをしているところなんです。
今
お話しのございました、確かに開かずの
踏切というのは全国に五百か所ございます。おっしゃっているとおり、連続立体交差
事業というのは時間も掛かる、
予算も掛かると。一生懸命進めておるんですが、これから三年間で四十か所です、立体化を進めようとしている計画は。したがって、立体化
事業の
推進は
推進でしていきますが、一方で、速効的にできることというのがございます。そういうものについてもしっかり進めていきたいと思って、例えば賢い
踏切といいまして、高度な
踏切遮断機の導入によって遮断時間が短縮するだとか、それから
踏切を拡張することによって
踏切交通の円滑化を図るとか、そうした速効対策の取組も
強化をして、開かずの
踏切対策のスピードアップを努めてまいりたいと思っているところでございます。
ただし、それもこれもすべてこれは安全確保というのがもう大前提の話でございまして、ちょっと余談になるかもしれませんが、JALの一連の事案、そしてこの東武の事故等々、本当にここ近いところ非常にこうした事故が、また事件が相次いでおります。ということで、昨日
国土交通省としては、今私の方で指示をさせていただいたんですが、鉄道
事業者の
方々、それから航空
事業者の
方々、さらには私どもの航空管制を担っている
方々に対しましてしっかり総点検を、安全の総点検をしてもらいたいと、今どういう形でやるか詳細につきましてはそれぞれの部署で今検討しているところでございますが、早急にそうした総点検をお願いをいたしまして、四月中にも各
事業者に、これは事故を起こした、またこうした事案を起こした当該企業だけではなくて、すべての
関係の企業に対してそういう総点検をお願いをしたいというふうに思っているところでございます。