○山本孝史君 理解はしません。そういう
方針であることは皆さんがお決めになったことですから、
大臣も先ほどそうではなかったかなというふうなことをおっしゃいましたけれ
ども、私はそこの
考えが違います。
今日、
資料をお配りしました。
社会保険庁の皆さんに御協力いただいて作ったものですので、御披露しておかないと職員の皆さん方の労がねぎらわれないと思いますので。
この表の、大きな表のところを見てください。これは、
委託先
法人別に、
施設類型ごとに、各都道府県単位に
幾つ施設があるかという対象を全部落とし込みをしていただきました。どうも皆さん方、国会の皆さん方の関心が薄いなと思って心配しておりますけれ
ども、どなたの地元にも必ず関係している
施設があります。もちろん、
社会保険病院はあるわけですし、その
施設をどうするかという問題を
考えているわけです。
そのときに、私がこの表を作っていただきながら思いましたのは、
施設類型ごとにこう見てきますと、
厚生年金病院あるいは
厚生年金病院に附属している保養ホーム、それから診療所という
医療関係のものは今回の対象ではなくなる。もちろん、保養ホームはもう処分してしまうという方に入れておられますけれ
ども、後で御
指摘があるかもしれませんが、私はこれは
厚生年金病院に附属したものだと思っていますので、この部分は右に置くというふうに
考えますと、その次に
考えられるのは老人ホーム、それから各都道府県の
国民年金福祉協会が
運営しております健康保養センター、それから社会保険協会が
運営しております保養所・健康増進所、この三つの類型は、実は土地が元々自治体のものであったり、あるいは
施設が非常に古くなっていたりして早々と
廃止あるいは売却対象になっているんです。影で付いている部分はもう
廃止しているところ、老人ホームの秋田と山形ももう
廃止しましたので、ここも実は影が掛かっていなければいけないんですが。黒になっているところは既に売却してしまったところ、丸印で囲んであるところは、これは土地が地元の自治体のものという形になっていますので、申し上げました老人ホームや健康保養センターや、あるいは保養所・健康増進所というところは、能開機構のこれまでの土地が地元のものであったという処分形態等々
考えますと、ここでほとんど
方針はもう決まってくるんです。
廃止して、この部分については売却対象に多分なるんでしょう。
そうしますと、残るのはその宿泊
施設と
健康センターと
国民年金会館、
厚生年金会館というこの三類型なんですよ、残ってくるのは。宿泊
施設は従来からいろいろ
民間とのことが言われているので、今
廃止の
方向にいるんでしょう。だから問題は、やっぱり
健康センターをどうするのかという問題と、それから一番の大きな金目になるのは、結局、
厚生年金会館と
国民年金会館なんですね。その底地なんですね。新宿であれ、大阪であれ、西区であれ、この部分が言わば皆さんが御主張なさっておられる
年金保険料に戻ってくるかどうかという話だと思います。
若干余談になるようですけれ
ども、
厚生年金会館のホールは、確かに古くなってはきましたけれ
ども、ほかの
施設に比べて
施設の使用料が非常に安いので、文化団体にとっては
厚生年金会館のホールは極めて利用価値の高いホールであります。日本の文化、伝統をどうやって維持していこうかというときに、もう一遍
厚生年金の資金で立て直してくれとは言いませんが、しかし、ここはどのように
考えるかということは、
是非公明党の浮島先生等に御
質問していただければいいと思っておりますけれ
ども、私はそんなふうに思っております。
しかしながら、一番大きいお金は、やっぱり新宿の
厚生年金会館、底地幾らで売れるかというような話じゃないですか。そのときに、前のページに戻っていただいて、勤労者
福祉施設の二千七十
施設が一体どうなったのかという話です。地方自治体が底地を持っておりましたので、建物を差し上げるという形にほぼ近くなった。したがって、この部分については、三千七百六十八億円の建設費用が掛かって、
譲渡収入三十二億円、
廃止に掛かった費用が十八億円ですので、三千七百六十八億円の建設費用で、手元に残ったのは十四億円弱ということになります。しかし、この間に利用されてきた価値がある建物が更に自治体で使われているということですから、この
金額が少ないということを皆さんは徹底的に批判されて、それでこたえ切れずに全部売るということになったわけですけれ
ども、私は、これはこんなもんなんだろうと、私、個人的には思っております。
問題は右側ですよね。機構が土地、建物を所有する大型
施設、ハイツの八
施設と中野サンプラザとスパウザ小田原、これが土地も建物もともに機構の所有ですから、今これから皆さんが売り払ってしまおうと思っておられる
施設と同じ類型に入るわけです。六百十億円の建設費用で
譲渡収入九十三億円、おお、結構戻ってきたじゃないかと、こう思われるのかもしれませんが、いつも問題になりましたスパウザ小田原、四百四十億円で八億円しか戻ってこなかったと、こう言われますが、九十三億円の大方どこから来たかというと、中野サンプラザの五十二億円なんですよね。だから、申し上げているように、どうしても
保険料として戻したいとおっしゃっておられる方たちからすれば、
厚生年金会館、
国民年金会館のその土地というものがどうなっていくのかという話に集約されていくんじゃないのかなというふうに思うわけです。
そういう意味で、
施設類型とか
個々の
施設ごとにしっかりと見ていって、この
施設はもうなかなか
老朽化しているのでこのままでは無理だなと思うような
施設、あるいは老人ホームの皆さん方であれば入居期間は三年ですから、それぞれに移っていただいて、その老人ホームについてはこう
考える、あるいは保養所の部分はかねてから言われていたところですから、ここはこういう処分形態にするというふうに
考えてくると、そんなに大騒ぎをしなければいけない話ではないと私などは思うわけです。皆さんと主張が違いますので、私の思いだけ聞いていていただければと思いますが。
こういうふうに今後
施設運営の
方針がどうなるのかよく分からないという中で、
廃止するんだという
方針だけがこう出てきますと、
施設を
運営している側としては極めて不安定な状態に追い込まれる。修繕していいのかどうかが分からない、これから先、先行して宿泊の予約を受け付けていいのかすらも分からない、職員の士気は下がるということですから、私は、この
廃止廃止というふうに打ち出されたということについての与党の罪、あるいは厚生省の罪というのは極めて重たいと思っております。いずれにしても、
整理合理化に関して新しい独行
法人が要るというふうには私にはどう
考えても思えなかったんで、こういう御
指摘を申し上げました。
で、
委託契約が終了するということについて御
説明をいただきたいと思います。
今回のこの
方針によって
社会保険庁と
運営委託先
法人との
運営委託契約は終了すると
考えております。
社会保険庁と
委託先の全国団体との契約書によれば、先ほど御
説明しました
施設類型ごとに特別会計を設けること、利益金がある場合はその半分を積み立てるとともに、欠損金との相殺を行って契約終了時にはその累積利益金は
社会保険庁に引き渡すこととなっております。都道府県の財団との
個々の契約でも、特別会計を清算し、残余財産を
社会保険庁に引き渡すとなっております。この点について、しっかりと履行されると
考えてよろしいのでしょうか。御答弁ください。