○辻泰弘君 そんな細かいことまで分かっている人だったらもっと本質的なことが説明できるはずですよ、そんなのは。そんなのは詭弁ですよ。ごまかしですよ。そういうのは本当に腹立たしい話ですね。事の本質を、私はあのときにも言っていたけれ
ども、国民
生活に、二〇二三年度まで年金の実質額を下げていくわけで、それを求めている最高責任者なんですから、そのことの実態というものをやっぱりちゃんと把握してもらわなきゃ困るわけですよ。実は分かっていないんだと思いますよ。私はだからそこの部分を言っているんですよ。
だから本当に、難しいことじゃないですよ、正にマクロ経済だけれ
ども、経済学者じゃなきゃ分からないというんじゃないんですから。単に被保険者数が減っていくということと、平均余命が延びるという、少子高齢化だけ分かっていればいいわけなんですから。そのことが分かっていなくて、マクロ経済スライドというものがどういうものかというものを言葉で出せないという、そのことが私は問題だと思うし、本質的には総理の問題ではあるけれ
ども、しかし客観的な事実として、それはやっぱり責任ある立場の人たちが、
厚生労働省の人たちがそのことについてやっぱりコメントをするというのは、普通にコメントするというのは私は責任だと思いますよ。
その点については、私は、本当はこれ以上、もっと時間掛けて詰めたいと思いますけれ
ども、
尾辻大臣も頑張っておられるんでしょうからこの辺でちょっと終わっておきますけれ
ども、しかし、やっぱり私はこの点については非常に問題だと思うし、今後ともやっぱり注視していきたい。事の本質は、要は本当に
生活とか国民の将来とか暮らしとかを見詰めているかどうかということなんですよ。本気でそれに、思いで、自分が責任者、最高責任者で年金法案、重要法案でそれを求めると、私らの立場は違うにしてもですよ。それであれば、本気で取り組んで、聞けばいい、聞いて自分の言葉で表現できるはずなんですよ。それだけのことなんですよ。それができていない、しかも全く逆のことを言っているという、これは私は本当に情けないことだと指摘しておかなきゃならないと思っています。
それで、時間もあれですから、ポイントとして通告もしていることですので、
医療のことで幾つか聞いておきたいと思います。
まず、難病のことなんです。これは、この間もお話ございましたように、
尾辻大臣も一月の記者会見で幾つか、二つ例示をされて、谷間ということでおっしゃって、それは温かいお気持ちが出ていたと思っていますけれ
ども、難病患者の皆さんに対する
対応、これも谷間になっているんじゃないかと、こういうような御指摘がございました。それで、それに関連してですけれ
ども、もとより私
どもに来ているものだけじゃないわけですから、それはそこだけというわけじゃないんですけれ
ども、やっぱり一つの問題点としてお聞きしておきたいんですけれ
ども。
進行性化骨筋炎というのが言われておりまして、いわゆる四要件を満たしているというふうに私
ども思っているんですけれ
ども、まだこれが、特定疾患の
対策懇談会ですか、そこの
審査の対象にもなっていないやにも聞いているんですけれ
ども、これを何ゆえ今の特定疾患に
対応されないのかということをちょっとお聞きしておきたいと思います。