○佐藤道夫君
日本の
国連における役割というのは、改めて言うまでもない、
日本とアメリカ、
国連分担金、半分以上、はるかに負担しているわけでありまして、金を出せば威張れるというわけでもないが、しかしそれも
努力の
一つなんですね。それなりの評価が当然必要だろうと、こう思うんです。
日本とアメリカ、これが一位と二位を占めておるわけですけれども、
中国やロシアはほとんど金を出していないと。金を出さぬから、おまえらつまらぬやつらだというわけでもありませんけれども、やはりそれなりの
努力をして、金銭負担というのが実は大変一番大事な負担だと私思っておるわけですよ。これもやはり
中国あるいはロシア、負担が、もう
中国の負担、ロシアの負担なんというのはゼロに近いぐらいでありますからね。やっぱりあれだけの役割を
国連で果たしているという自負があるとすれば、それ相応の金銭的、経済的な負担をするのは当然だろうと、こう思っておりまして、こういうことも
機会を見て
中国政府、ロシア政府に伝えていただきたいと、こう思います。世界の大国と、こう称しているわけですから、大国は大国らしい負担をすること、当たり前のことだろうと、こう思います。
それから、やっぱり
日本、
外交問題を取り上げますけれども、竹島問題なんですけれども、これ、この前新聞にも出ておりましたけれども、島根県のある町が竹島の日というのをつくった。ところが、それが
韓国のいろんな市
町村の反発を招きまして、それに対するけしからぬという声が沸き起こってきたと。この竹島の問題もずっと前から
議論をしておって、おれが正しい、いやこっちが正しいと、こういうことで、いついつまで、あと何十年
議論をしても結論は出てこない。ですから、かつて、
歴史上はもう領土の争いというのは最後は武力で、流血で、血を流すことで
解決して、勝った方のものにすると、こういうことだったんですけれども、じゃ
戦争でもするかと、そういうばかげたことはもうこの二十一世紀許されるわけはない。
私、
一つ提案したいのは、こういうことで、これはおれの方だと、今そういう
考えのぶつけ合いなんですね。両方とも相手の言い分には全然耳を傾けないと。あれは
日本のものだと、とんでもない、あれは
韓国のものだということで
議論が続いて延々と来ていると。この辺で、血を流して争うほどの領土でもありませんから、ちっぽけな領土ですから、今話合いをしておるかのごとくでありますけれども、どういう効果があるのか分かりませんけれども、私、一度本当にひざを交えて、そうして、これ
法律的に共有と、ともに有するという
言葉、共有という
言葉がありますけれども、
日本と
韓国の共同のものにしようと、そして双方所有者としてそれなりの権限を行使できるというふうな形で
解決をしていくと。
これはおれの領土だから、おまえら入っては駄目だと、そういうことを言い出したらやっぱり最後は流血の惨事、
戦争ということになるわけで、やっぱり
歴史は繰り返すで、ばかげた
戦争が起きてくるということですけれども、二十一世紀、新しい時代、話合いで領土問題を
解決しようと、
歴史に残る
解決にもなるんですけれども、どうなんでしょうか。こういう形でお互いつまらないことを言い合うのはよそうと、そして両国の共有という形で適切に運営していこうということならば、これ
歴史に残るんじゃないかと、二十一世紀の領土問題はなるほどそういう
解決もあったんだなということで後世の人たちに教えてやるという意味もあるんだろうという
感じがします。いかがでしょうか。
なお、これ、
戦争という話が出ましたから、
防衛庁長官にもちょっと感想を承らばと思います。