○馳
委員 なぜ私が具体的なことまで口を挟むのかというのは、反省があるんですよ。JISSの反省があるんです。JISSのセンター長の浅見さん、今笠原さんにかわったのかな。ところが、残念ながら日本
スポーツ振興センターの
理事ではないので、人事、予算について上の雨宮
理事長の方から何か来れば、抵抗できないんですよ。
現場からは、研究員の方々、利用する各競技
団体の選手からは、ああしてほしい、こうしてほしいという
要請、任期制の研究員の方々からこういうふうなことをやりたいという、なかなかそれを実現することができないんです、人事的に。JISSのセンター長はなかなか、やはり親方日本
スポーツ振興センターの枠の中にいて、予算も人事も限られているという現実がございます。同じことを繰り返してはならないというのが、実は私がここまで踏み込む理由なんです。
そしてさらに、そのことはそのこととして御理解ください、その上で、JISSの隣にナショナルトレーニングセンターができるんですよ。では、JISSとナショナルトレーニングセンターの
関係をどうするのかという問題が新たに出てくるんです。
そして、ここで提案ですが、JISSもナショナルトレーニングセンターの一部門として、管理運営について一体的に考えていただきたい。JISSはJISS、ナショナルトレーニングセンターはナショナルトレーニングセンターでやると、また管理運営について二重になったり、JISSが有効にナショナルトレーニングセンターのために活用されなかったりということがあります。この辺の仕切りは、これはやはり塩谷副
大臣の方で考えておいてください。これは私の提案ですから、
答弁は要りません。
もう一つ、ナショナルトレーニングセンターの問題に関して、きょうは各党の
先生方がいらっしゃるのでお願い申し上げておきますが、場所は北区につくるんです。北区の住民の
皆さんとの折り合いが大事なんです。はっきり言えば、北区の区議会とうまく調整が必要なんです。
なぜかといえば、北区という住宅密集地でございますから、なかなか子供たちや一般住民、高齢者が運動する場所がないんですよ。今現在でも、テニスコートなどJISSの関連施設をお使いいただいているんですよ。共存共栄という
考え方です。あんなどでかいものをあれだけつくるわけですから、住民の
皆さんにも御理解いただいてということから使っていただいているんです。
今後ナショナルトレーニングセンターをつくるときに、これは工事期間のこともあるでしょうし、でき上がった後、あんなでかいものを、景観の問題や日照権の問題等、いろいろ文句を言いやすい立場にあるんです、北区の方、区議会は。
そうなったときに、どうぞ各党各会派の
先生方は、ナショナルトレーニングセンターの管理運営がうまくいくように、北区の区議会とも、まさしく意思疎通ですね、お互いに
意見交換をして、問題点があったらすぐ解決できるような、やはりそんな人間
関係も構築しておくことが重要だと
思います。これも
答弁は要りませんが、裏方の
文部科学省の担当官は、北区の区議会と何十回となく何百回となく行き来をして、うまく建設が進みますように、運営していくことができますようにという人知れぬ努力をしておられるんです。そういったことも踏まえて、今後の、でき上がるまで、でき上がった後の管理運営について、各
先生方にも御理解いただきたいということを申し上げておきます。
続きまして、スクールミーティングの話をちょっと。
大臣、これはとてもすばらしいんです。ただし、これは
大臣、副
大臣、政務官、政治家なんですよ。スクールミーティングで
学校現場に行くということは、
教育の中立性ということを考えると、これは
現場の組合とかあるいは
教育基本法に照らして、
大臣、副
大臣、政務官が来るよりも、政治家がやってくるというふうな意識が結構強いんですね。
ですから、スクールミーティングに当たっては、私は二つ注意を促しておきますけれ
ども、やはりどう考えても我々は選挙で選ばれた政治家なわけですから、政治家の側面を持っているということを理解し、
現場に不当な圧迫感を与えないように、これを一つ
指摘しておくことと、もう一つは、スクールミーティングはよいのですが、行くぞ行くぞ行くぞとやると、これは準備してみんな待っているんです。ではなくて、
大臣や副
大臣は顔が売れているからもうしようがないですが、政務官ぐらいだったら別に顔が売れていませんから、時にはさっと行って、どうですか、これもまた
現場の
実態をうかがうにもよいことですから、時には、いきなりさっと行って、
校長や
教職員の方、あるいは保護者の方も最近PTAなんかでよく入っておられますから、どうですかという、やはりこういうふうなリサーチのあり方、
意見聴取の仕方も考えていただきたいと
思います。
では、最後に
学校選択制の話を聞いて終わります。
金沢市は今もめているんですよ。
教育委員会が中
学校の
学校選択制を来年度から進めようとしておりますが、公民館あるいは地域の方々、市議会、もうちょっと時間をかけて議論してから選択制をやった方がいいんじゃないかということでもめているというだけの話なんです。
そこで、問題点を一つ。選択制は私も賛成です。しかし、選ぶ方にしてみれば、どんな
学校なのかな、
教育理念は、これは大体わかり得る話。次に親として知りたいことは教員の情報なんです。住所、氏名、年齢とかそういうのじゃないんです。その教員がどんなプロフィールで、今までどんな研修をし、何年生の担任をしとか、そういった情報を知り得て、ああ、こんな先生にうちの子供を習わせたいな、こんな
校長のもとでこの教員たちが、こういう能力のある教員たちが頑張っているんだな、これも、
学校開放以上に
学校の情報公開として重要なことだと私は思っています。
学校の情報公開は教員の情報公開なくしてあり得ないというのが私の考えです。
ただし、これには必ず日教組の反対がついて回ります。個人情報保護の話とともに、なかなか
自分たちの教授権を表に出したがらないという、これは人間としての、余り私がやっている授業についてああだこうだ言われたくないという本音もあるんです。
学校選択制の前に、
学校の開放のあり方、教員の情報公開のあり方についての見解をお伺いして、私の
質問を終わります。