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山田委員 それは私、理論的に異なると思っておりますが、時間がないので。
ただ、
全農にしても全共連にしても、それぞれの債務もそういった出資分も引き継いできたのに、
農林中金だけは、今言ったような理屈を言いながらやっていないということは、私はけしからぬと思っておりますが、それはともあれ、他
部門運用について、
農協系統にしても、ハウスの園芸とか、中国からの野菜等に対してリース
事業とか、畜産もそうですが、今いろいろな
事業をやっているわけです。
その中で、
農協は、ほとんど各支所、いわゆる営農としてやってきた部分の支所は整理して、本店
業務にだんだん統合されてきた。その中で、本店
業務はむしろ
金融事業、
信用事業が中心になってきた。ところが、その本店不動産を
金融用
資産として全く認めないのはけしからぬと思っておりますが、その件については、農水副
大臣、ぜひ検討いただいて、
農協系統がまさしく
農協本来の営農
事業をやれるような配慮、これを副
大臣、少しこの問題を調べていただいて、検討いただければと思います。
私、時間がなくなったので、あと、
全農の問題を少し聞いて終わりにしたいと思っておりますが、きょう
皆さん方に、
全農の問題を聞こうと思って資料をお配りしております。
これを見てもらえばわかるとおりに、
全農は、チキンの問題、黒豚の偽装の問題でもしかり。まさに農業者にとって、
農協にとって、各
地域の農産物についてそれこそ今一生懸命、産地づくり、そして地産地消と取り組んでいるわけですが、
全農そのものは輸入の農産物、これを物すごい勢いで入れてきている、いわゆる競合している。
ところが、実際には、この資料を皆さんによく見ていただければわかるとおり、子会社だけで三百五十三社もあって、
事業収益だけでもかなりの金額、当期剰余金だけで百四十二億一千百万、これだけの
利益を出している
全農。私の方で、輸入食品の一番からずっと、競合している輸入食品の何を
全農がやっているかということをお配りしております。
その中で、配った中の最後を見ていただきたいんですが、農業協同
組合法、この中においては、「
組合は、その行う
事業によつてその
組合員及び会員のために最大の奉仕をすることを目的とし、営利を目的としてその
事業を行つてはならない。」そのために国から二千七百億という補助金が
全農に流れてきている。それがまさに農民の敵であるとしか思えないような輸入食品を大幅に扱って、しかも、黒豚の偽装とか、あるいはタイ産のチキンを国産のチキンに偽装して売ったり、これは絶対に許せないと思うので、もう私の持ち時間はなくなりましたので、それを一言厳しく言って、私の
質問を終わりたいと思います。
参考人の
先生方、どうもありがとうございました。