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篠原委員 学校給食は、今お答えいただきましたように、本当に大事なんですね。優良事例はいっぱいあるんですよ。
学校給食がなぜ大事かというのは、もう
皆さんおわかりだろうと思いますけれども、小さいときに、九つぐらいから十二歳ぐらいまで、小さいときの舌で覚えているというんですね。ですから、そのときに
日本の味を覚えさせなくちゃいけない。だから、世界じゅうが食文化とかを教えようとしているわけです。
簡単な話、ちょっと
考えていただきますと、市町村立小中
学校なんです。ですから、気のきいた市町村長さんがいれば何とかなるんです。
西川さんにと言うのはなぜかというと、御主人の
西川裕さんのしりをひっぱたいたり鼻をつまんでもいいですけれども、優良事例をぜひ見せていただきたいと思います、地元で。
やっているところはいっぱいありまして、島根県の木次町というところがあります。そこは有機
農業を一生懸命やっている佐藤忠吉さんという私の昔からの知り合いの立派な農家の方がおられるんですけれども、この方がわいわい騒ぎまして、地元の
野菜を使え、地元のを使えということで、一九九〇年代に入ってからですが、本格的にやり始めまして、
女性グループができまして、地元の
野菜等を供給するグループができまして、とうとう
自給率が五〇%を超えた、そして農林水産大臣賞と文部科学大臣賞、ダブル受賞をしております。だから、市町村長さんが
一つ。
もう
一つ、いろいろなところにあるんですが、
栄養士、テレビドラマをちょっと思い出していただきたいんです。二〇〇〇年の「私の青空」、北山なずなというのを田畑智子がやりました。それから、そこの中にあき竹城が出てきたのを覚えておられますか。星小百合と、吉永小百合とは似ても似つかないわけですけれども、名前は非常にいい名前です。管理
栄養士で出てきました。そして、主人公のなずなが
栄養士の試験に挑戦するという場面がありました。あき竹城は非常に威張っていました。あれは事実なんです。
日本人は従順ですから、
栄養士さんがこういう献立でと言うと、大体そういうふうになるんです。ですから、市町村長さんがこういう方針でいくというのを決め、
栄養士さんが周りのできているものでもって献立を中心にやりましょうと言ったら、相当変わっていくんです。
例えばの例で申し上げますと、優良事例はいっぱい入ってくるわけですけれども、
学校給食を自校方式でやっている、きょうのこの
トマトは四年一組の
西川京子さんのお父さんがつくった
トマトですよと言って放送するわけです。誇りに思います。帰ってお父さんに話をする。お父さんはいかがわしい
トマトをつくれなくなる。それで、
子供たちは、どんなふうにつくっているかと、ちょっと失敬してもらっていこうと思ったら、お父さんがいて、もらって、またファンになるというような交流が生まれるわけですね。やろうと思ったら幾らでもできるんです。ぜひそういうことをしていただきたいと思います。
それから最後に、余りこういうところでこういうのを言いたくないんですが、資料の最後のページを見ていただきたいんです。
食育、大賛成です、必要だと思いますけれども、この
基本法、いろいろ問題あるんですね。
ちょっと見ていただきたいのは、これは文書課とか法制局的になるわけですけれども、どうも見ていまして、これは
議論のとき意見で申し上げたんですけれども、使いなれない言葉がこんなに使われているというのを見ていただきたいんです。
この間、岩國さんが、共生、対流なんて聞いたことない言葉と。これはみんな関係者は御存じですけれども、これは武部農林水産大臣がこういうことを言い出されたので、前文にそれをそのまま使ってあるわけです。
それから、「
食事の提供を行う事業者」、これは外食のことなんですが、ぐだぐだ書いてある。
右側の方に口語的過ぎる表現があるんですが、「あらゆる機会とあらゆる場所」なんというのがある。それから「生涯にわたり」とか、思い入れはわかるんですが、余り法律用語としてふさわしいとは思いません。
それから、服部さんがいろいろ意見を言っておられるのかもしれませんけれども、「親子で参加する
料理教室」という例が突然
基本法に出てくるわけです。
基本法に出るには余りにも超具体的過ぎるんじゃないかという気がします。
それから、ずっとここで
皆さん地産地消という言葉を使っておられる。これはちょっと書いていないんですが、二十三条のところに、手元にある人はちょっと見ていただきたいんですが、「農林水産物の
生産された
地域内の
学校給食等における利用その他のその
地域内における
消費の促進」、これは何のことかというと、
学校給食における
地産地消の促進なんです。こういうふうに書いたらいいんです。
そうやって意見を申し上げたんですが、何か直っていないような気がするんですが、検討され始めてから、原案から少しは直っておるんでしょうか、いないんでしょうか。