○池坊
委員 公明党の池坊保子でございます。
平成十一年三月、
青少年特別
委員会が設立されましてから、私は
理事としてこの
委員会に力を注いでまいりました。
平成十二年に、特別
委員会は法律をつくる
委員会ではないと言われておりましたけれども、ここにも何名かがいらっしゃいますけれども、みんなが心を合わせながら次の世代の
子供たちを守らなければいけない、その熱い思いの中で
児童虐待防止法を成立させました。私にとっては、大変に有意義な
委員会、そこに再び戻ってまいりましたことを大変うれしく思っております。
今、
子供たちを取り巻く
環境は決して良好ではございません。核
家族、少子化、
地域社会の連帯の希薄化、ディスプレー症候群、その中にあって、
子供たちにあらゆる手だてをして
環境整備をしていくのは、先を歩む人間の使命と責任ではないかというふうに思っております。
私
たち公明党は、あれをしちゃいけない、これをしちゃいけないというのではなくて、そうやって抑圧したら、なおさら
子供たちはしたくなります。そうではなくて、もっと夢と希望を与える
ようなことをしてまいりましょうということで、子ども読書運動プロジェクトチームを立ち上げました。私は、その座長として、三つのことを提案してまいりました。
一つは、朝の十分間の読書運動です。これは、今、小中高合わせて一万七千校になりました。学級崩壊やいじめがなくなった、静かに授業に移行できる、その
ようないい点がたくさんございます。また、今、七百十六
市町村がやっておりますブックスタートです。これは、お母様方に母子手帳をお渡しするときに、どういう本を読んだらいいか、絵本を差し上げるのです。
子供たちにどんな本を読んでいいかわからないお母様に、絵本の本を読むことのきっかけをつくっております。そしてまた、読み聞かせです。これは、
子供たちだけでなくて、お年寄りにも、生きる希望が
生まれたぞ、大変喜んでいただいております。
それ以外にもさまざまな、
子供たちに手を差し伸べる方法があると私は思います。例えば、声をかけ合う。もしかしたら、だれも認めてくれない、いじめに遭って死にたい、そう思っている
ような
子供でも、行ってらっしゃい、お帰りなさい、元気、そう声をかけてもらえるだけで、いじめを踏みとどまろう、そういう
気持ちになるのではないかと思っております。
私は、この間、「夜回り
先生」という著書で有名な水谷修
先生にお目にかかりました。この
先生は、渋谷とか新宿の夜の町を徘回している
子供たちに声をかけて、おうちに帰りなさい、あるいは麻薬に手を染めた
子供たちに、立ち直らせる、その
ような力を与えていらっしゃいます。今度、「ゴッド・ブレス・ユー「夜回り
先生」〜悲しみのHERO」というミュージカルができます。私もお手伝いしておりますので、
大臣、御一緒に見に参りましょう。
こういう
方々がたくさんいらっしゃれば、七百四十万の中学、高校生の中の不良行為
少年というのが百四十万でございます。この
子供たちは決して
犯罪に手を染めているわけではないのです。ただ、夜の町を徘回したり、喫煙をしたりしている。でも、私は、危ない橋を渡りつつある子ではないかと思います。手を差し伸べ優しく
指導することによって、健全な
大人の
社会に移行していくことができる。ですから、こうやって手を差し伸べる
大人たちがたくさんいなければいけないのだと思います。
夜回り
先生の
ような
先生がたくさんふえたらいいのですが、
先生というのは多忙ですから、ここまでできません。こういうお役をしてくださるのが、私は、警察の五万一千人の
少年補導員、そして
市町村の
少年補導センターで活躍していただいている七万二千人の
少年指導委員、補導
委員、そして
法務省の四万九千人の
保護司の方ではないかと思っております。
こういう
方々がどういう活動をしていただいているのか、そしてどの
ように
政府は
支援をしているのか。限られた時間でございますので、ちょっと簡潔にお知らせいただけたらと思います。——では、
大臣。