○長安
委員 今、新たな
取り組みということで、GMS等で、未来型店舗というんですか、フューチャーストアというようなものの
取り組みもされるということを
お話がございました。
ただ、例えば、レジを通るときに一気に精算ができるとか、カートで商品情報がとれる、これは、個々のことに関して言いますと、今は
技術的には全くと言っていいぐらい問題のないことだと思います。一昨年、私、展示会の方に行きましたけれども、そのときにもう既にそういったことができるというのを私も目の当たりにいたしました。
一方で、今の
お話は、あくまでも
日本の中でどんな実験をしているのか、今後こんな実験をしますという
お話をいただいただけでございます。では、世界でどのような
取り組みが今なされているか。
今、一番進んでいるのはアメリカの国防省と言われております。イラクへの軍事行動の後、多くの物資がアメリカからイラクへ、中東へ輸送されているわけです。このそれぞれの物に関して物の管理をしようということでICタグが現在もう使われて、やっている。
日本は、実験はするんですけれども、なかなか実用化までしてしまうのに時間がかかってしまうというのが玉にきずかなと思っております。
アメリカの国防省の
お話を今しましたけれども、そういった
技術を
日本も取り入れようじゃないかという話も今出ておるぐらいでして、まだまだアメリカに比べると立ちおくれているという気がいたします。これだけ
産業を革命するような
技術であるから、
日本は率先して、アメリカにその
技術を提供できるぐらいになってもいいんじゃないのかなと私は思っておるわけであります。
そういった
意味では、こういったICタグということに関しては、個々の省が取り組むのではなくて、それこそ、先般もございました郵政民営化、あれは
政府内に民営化準備室というのができて、各省庁から人が入って取り組んだわけです。それと同じように、このICタグの普及のために、現在は
連携はしているけれども、各省から二十四時間張りつきで、その室に行って、何とか普及のためにやろうというような
取り組みは見えないわけであります。
実験にも、確かに数億単位というレベルでは予算があてがわれておりますけれども、余りにも小さい額です。私、このICタグの普及の数というのを考えたときに、今後五年ぐらいで、億の単位じゃないと思います。五年後ぐらいには兆の単位で普及すると私は思います、これは
国内だけですけれども。
兆の単位が普及するということを考えれば、例えば、今、響プロジェクトで一個のICタグを五円にするという
お話がございました。では、
一つ一つのタグから五銭でも、これは電波使用料なのか税金なのか、形はわかりません、何かを徴収すると、一兆個普及すれば五百億のお金になるわけです。それを考えれば、今、百億単位で実験、普及に向けてお金をつぎ込む、これが国家としての戦略的な予算配置だと私は思っております。
そういった配置がなされずに数億単位でやっていれば、今のパソコンと同じことになります。要は、気がついたらすべてアメリカ製、
日本のものは何もない。そうなってしまったら、また、IT革命で
日本が味わったつらい思いをICタグにおいても受けなければならないということですから、そこはぜひ各省
連携で、いかにうまくいくのかということを知恵をお絞りいただきたいと思う次第でございます。
次に、この
法律案に戻らせていただきたいと思います。
この
法律案、
物流拠点というのは、高速道路あるいは港湾、また空港、この近傍に立地することを
促進しておるわけであります。
私の地元でございます関西国際空港も、二期工事の進捗により二十四時間稼働の空港となるわけであります。現在、実質的に二十四時間稼働できる空港というのは、
日本には関空しかないわけであります。そういった
意味では、この関空というのは大きな役割を担っていくのかなと思っておるわけでありますけれども、一方で関西国際空港の成り立ちを考えますと、伊丹空港の騒音問題があった。そういう中で、騒音問題のない、また警備上も
効率的にできる海上につくろうということでつくられたわけであります。
海上であるがゆえに、現在は橋を渡って、連絡橋を渡っていかないと空港に行けないというハンディキャップを背負っているわけであります。現在、割引がされておりまして、往復約千五百円。約ではございません、正確に千五百円でございます。当初は千七百三十円でしたかね。先般も
国土交通省から湾岸高速の南線と料金割引をするというような
お話もございましたけれども、こういった今のレベルでは、やはり幾ら
物流拠点を
整備しても、物を運ぶのに
コストがかかってしまう。この連絡橋を渡る
コストというのはばかにならない金額であるわけであります。
そういった
意味で、この関空の連絡橋というのは、私にしましては、二十四時間の空港ですから、人、物、お金がいかに
効率的に流れるかということを考えたときに、無料にすべきじゃないかと思っております。
今、この関西国際空港の連絡橋というのは関西国際空港の持ち物、所有になっておるわけであります。もちろん、負債も一緒についております。先般、
国土交通省の方に確認させていただきまして、関西国際空港の連絡橋の簿価について確認させていただきましたら、十六年度末で八百五十五億円という金額が出てまいりました。一方で、先般、五月の十九日から三日連続で日経新聞に出ました「道路特定財源に余剰金」という問題がございます。
平成十九年度以降、約四千五百億円が余っていく。それを考えたときに、この関空の連絡橋は道路特定財源で国道にしてしまう、そういう方が空港に渡るときには無料で渡れるのではないか。これは関空の連絡橋だけの
お話を今しましたけれども、さらには、全国の高速道路の、また有料道路の無料化ということも視野に入れてこういった道路特定財源を使っていくということが必要かと思いますけれども、その辺、
大臣の御所見をお伺いしたいと思う次第でございます。