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2005-02-16 第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
十七年一月二十一日)(金曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
鴨下
一郎
君
理事
大村
秀章
君
理事
北川
知克
君
理事
長勢
甚遠君
理事
宮澤
洋一
君
理事
五島
正規
君
理事
三井
辨雄君
理事
山井
和則
君
理事
福島
豊君
青山
丘君
井上
信治
君
石崎
岳君
上川
陽子
君
木村
義雄
君
小西
理君
河野
太郎
君
菅原
一秀
君 中西 一善君
中山
泰秀
君
原田
令嗣
君
福井
照君 三
ッ林隆志
君
御法川信英
君
宮腰
光寛
君
森岡
正宏君
吉野
正芳
君
渡辺
具能
君
石毛えい子
君 泉
健太
君
内山
晃君
大島
敦君
小林千代美
君
小宮山泰子
君
城島
正光君
園田
康博
君
中根
康浩
君
橋本
清仁
君
藤田
一枝
君
水島
広子
君
横路
孝弘
君 米澤 隆君
古屋
範子
君 桝屋
敬悟
君
山口
富男
君
阿部
知子
君
平成
十七年二月十六日(水曜日) 正午
開議
出席委員
委員長
鴨下
一郎
君
理事
大村
秀章
君
理事
北川
知克
君
理事
長勢
甚遠君
理事
宮澤
洋一
君
理事
五島
正規
君
理事
三井
辨雄君
理事
山井
和則
君
理事
福島
豊君
青山
丘君
井上
信治
君
石崎
岳君
木村
義雄
君
小西
理君
河野
太郎
君
柴山
昌彦
君
菅原
一秀
君
中山
泰秀
君
原田
令嗣
君
福井
照君 三
ッ林隆志
君
御法川信英
君
宮腰
光寛
君
森岡
正宏君
吉野
正芳
君
渡辺
具能
君
石毛えい子
君 泉
健太
君 泉
房穂
君
内山
晃君
大島
敦君
小林千代美
君
城島
正光君
園田
康博
君
中根
康浩
君
橋本
清仁
君
藤田
一枝
君
水島
広子
君
横路
孝弘
君
古屋
範子
君
高橋千鶴子
君
阿部
知子
君 …………………………………
厚生労働大臣
尾辻
秀久君
厚生労働
副
大臣
衛藤
晟一君
厚生労働
副
大臣
西 博義君
厚生労働大臣政務官
森岡
正宏君
厚生労働大臣政務官
藤井
基之君
厚生労働委員会専門員
榊原
志俊
君
—————————————
委員
の異動 一月二十四日
辞任
補欠選任
小宮山泰子
君 泉
房穂
君 二月十六日
辞任
補欠選任
上川
陽子
君
柴山
昌彦
君
山口
富男
君
高橋千鶴子
君 同日
辞任
補欠選任
柴山
昌彦
君
上川
陽子
君
高橋千鶴子
君
山口
富男
君
—————————————
一月二十一日
臨床検査技師
、
衛生検査技師等
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
(
熊代昭彦
君外一名
提出
、第百五十九回
国会衆法
第一六号)
労働者
の募集及び採用における年齢に係る均等な
機会
の
確保
に関する
法律案
(
加藤公一
君外二名
提出
、第百五十九回
国会衆法
第二八号)
国民年金法
の一部を
改正
する
法律案
(
長勢甚遠君外
三名
提出
、第百五十九回
国会衆法
第五〇号) 短時間
労働者
の
雇用管理
の
改善等
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
(
水島広子
君外五名
提出
、第百五十九回
国会衆法
第五九号)
高齢期等
において
国民
が
安心
して暮らすことのできる
社会
を
実現
するための
公的年金制度
の
抜本的改革
を
推進
する
法律案
(
仙谷由人
君外七名
提出
、第百六十一回
国会衆法
第一二号) 二月十日
年金法
の
実施中止
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第四号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第五号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第六号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第七号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第八号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第九号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一〇号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第一一号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一二号)
利用者負担
の
大幅増
など
介護保険
の
改悪反対
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第一三号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第一四号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一五号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第一六号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一七号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第一八号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一九号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第二〇号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第二一号)
カネミ油症被害者
の抜本的な
恒久救済対策
の
完全実施
に関する
請願
(
泉房穂
君
紹介
)(第四七号)
HAM
及び
HTLV—
1
ウイルス感染症
の
対策強化
に関する
請願
(
江田康幸
君
紹介
)(第四八号) 同(
阿部知子
君
紹介
)(第六五号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第六六号) 同(
荒井聰
君
紹介
)(第六七号) 同(
大村秀章
君
紹介
)(第六八号) 同(
小西理
君
紹介
)(第六九号) 同(
園田康博
君
紹介
)(第七〇号) 同(
高木義明
君
紹介
)(第七一号) 同(
長勢甚遠君紹介
)(第七二号) 同(
楢崎欣弥
君
紹介
)(第七三号) 同(
松木謙公
君
紹介
)(第七四号) 同(
松野信夫
君
紹介
)(第七五号) 同(
松本龍
君
紹介
)(第七六号) 同(
山井和則
君
紹介
)(第七七号) 同(
吉野正芳
君
紹介
)(第七八号) 同(
石毛えい子
君
紹介
)(第九三号) 同(
泉健太
君
紹介
)(第九四号) 同(
川内博史
君
紹介
)(第九五号) 同(
木村義雄
君
紹介
)(第九六号) 同(
近藤基彦君紹介
)(第九七号) 同(
城島正光
君
紹介
)(第九八号) 同(
田中慶秋
君
紹介
)(第九九号) 同(
武正公一
君
紹介
)(第一〇〇号) 同(
照屋寛徳
君
紹介
)(第一〇一号) 同(
東門美津子
君
紹介
)(第一〇二号) 同(
鉢呂吉雄
君
紹介
)(第一〇三号) 同(
藤田一枝
君
紹介
)(第一〇四号) 同(
松野頼久
君
紹介
)(第一〇五号) 同(三
ッ林隆志
君
紹介
)(第一〇六号) 同(
保岡興治
君
紹介
)(第一〇七号) 同(
小林千代美
君
紹介
)(第一一四号) 同(
小宮山泰子
君
紹介
)(第一一五号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第一一六号) 同(
中山泰秀
君
紹介
)(第一一七号) 同(
宮路和明
君
紹介
)(第一一八号) 同(
泉房穂
君
紹介
)(第一三六号) 同(
河野太郎
君
紹介
)(第一三七号) 同(
佐々木秀典
君
紹介
)(第一三八号) 同(
白保台
一君
紹介
)(第一三九号) 同(
原田令嗣
君
紹介
)(第一四〇号) 同(
東順治
君
紹介
)(第一四一号) 同(
横路孝弘
君
紹介
)(第一四二号)
保育
・
学童保育
・
子育て支援施策
の
拡充等
に関する
請願
(
小林千代美
君
紹介
)(第四九号) 同(
古賀一成
君
紹介
)(第五〇号) 同(
土井たか子
君
紹介
)(第五一号) 同(
阿部知子
君
紹介
)(第七九号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第八〇号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第八一号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第八二号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第八三号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第八四号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第八五号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第八六号) 同(
武山百合子
君
紹介
)(第八七号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第八八号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第八九号) 同(
川内博史
君
紹介
)(第一〇八号) 同(
田嶋要
君
紹介
)(第一〇九号) 同(
東門美津子
君
紹介
)(第一一〇号) 同(
長島昭久
君
紹介
)(第一一九号)
ホームレス対策予算確保
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第五六号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第五七号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第五八号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第五九号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第六〇号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第六一号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第六二号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第六三号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第六四号) 同(
石毛えい子
君
紹介
)(第一二〇号) 同(
泉健太
君
紹介
)(第一二一号) 同(
小林千代美
君
紹介
)(第一二二号) 同(
小宮山泰子
君
紹介
)(第一二三号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第一二四号) 同(
中川治
君
紹介
)(第一二五号) 同(
藤村修
君
紹介
)(第一二六号) 同(
松野信夫
君
紹介
)(第一二七号) 同(
山井和則
君
紹介
)(第一二八号) 同(
阿久津幸彦
君
紹介
)(第一四三号) 同(
稲見哲男
君
紹介
)(第一四四号) 同(
佐藤謙一郎
君
紹介
)(第一四五号) 同(
津川祥吾
君
紹介
)(第一四六号) 同(
中村哲治
君
紹介
)(第一四七号) 同(
三日月大造
君
紹介
)(第一四八号)
医療費負担
の
軽減
、
介護保険
の
改善
に関する
請願
(
近藤昭一
君
紹介
)(第一三二号)
医療費窓口負担
の
軽減
、
介護保険
の
改善
に関する
請願
(
藤村修
君
紹介
)(第一三三号) 同(
細川律夫
君
紹介
)(第一三四号) 同(
松崎哲久
君
紹介
)(第一三五号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
国政調査承認要求
に関する件
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
鴨下一郎
1
○
鴨下委員長
これより
会議
を開きます。
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
厚生労働関係
の
基本施策
に関する
事項
社会保障制度
、
医療
、
公衆衛生
、
社会福祉
及び人口問題に関する
事項
労使関係
、
労働基準
及び
雇用
・
失業対策
に関する
事項
以上の各
事項
について、その実情を
調査
し、
対策
を樹立するため、小
委員会
の設置、
関係
各方面からの
説明聴取
及び
資料
の
要求等
の
方法
により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
鴨下一郎
2
○
鴨下委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
鴨下一郎
3
○
鴨下委員長
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
厚生労働大臣
から
所信
を聴取いたします。
尾辻厚生労働大臣
。
尾辻秀久
4
○
尾辻国務大臣
厚生労働委員会
の御審議に先立ち、
厚生労働行政
についての
所信
を申し述べ、
委員各位
を初め、
国民
の
皆様
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。
厚生労働行政
の使命は、
国民
の抱く不安を払拭し、
国民生活
に
安心
と活力をもたらす礎を築いていくことにあります。急速な
少子高齢化
の進行や厳しい
財政状況
の中で、持続可能で安定的な
社会保障制度
を
構築
するために不断の
改革
を実施するとともに、
少子化
の
流れ
を変えるための
各般
の
対策
に取り組んでいく必要があります。あわせて、
国民
の
雇用
や健康の問題などにも取り組んでいく必要があります。我が国の未来に明るい希望が持てる
社会
の
実現
のため、
全力
を尽くしてまいる決意であります。 また、昨年来、
厚生労働省
及び
社会保険庁
におきましてたび重なる不祥事が発生しましたことにつきまして、この場をおかりして、改めて
国民
の
皆様
におわび申し上げます。
国民生活
に密着した
厚生労働行政
に携わる職員は、特に一人一人が自覚を持って身を律しなければなりません。今後も、私自身が
陣頭指揮
をとり、真に
国民
の
信頼
を回復できるよう努めてまいります。
社会保障制度
につきましては、
内閣官房長官
のもとに設置された
社会保障
の在り方に関する
懇談会
において、
公的年金制度
の
一元化
を含め、一体的な
見直し
の御論議をいただいているところでありますが、今後は、さらに、与野党間においても立場を超えて
議論
を進めていただければと考えております。私としては、それらの
議論
の結果を踏まえつつ
検討
を進め、
自立支援
と
予防
をキーワードに、引き続き、
国民
が
安心
して暮らすことができる
社会保障制度
の
構築
に向けて
全力
を挙げて取り組んでまいります。
介護保険制度
につきましては、
高齢化
が急速に進む中で、将来にわたって
国民生活
の
安心
を支える
制度
であり続けるよう、
制度
の
持続可能性
の維持、明るく活力ある超
高齢社会
の
構築
、
社会保障
の
総合化
を
基本的視点
として、
予防重視型システム
への転換、
施設給付
の
見直し
、新たな
サービス体系
の確立、
サービス
の質の
確保
・向上、
負担
の
あり方
、
制度運営
の
見直し等
を
内容
とする
介護保険法等
の一部を
改正
する
法律案
を
提出
したところです。
医療保険制度
につきましては、将来にわたり
国民
皆
保険
を守っていくため、
国民健康保険制度
の
医療費適正化
と
保険運営
の
広域化
を進め、その
安定化
を図るため
都道府県負担
の
導入
を図ることとしています。今回の
国民健康保険制度
の基盤、体力の
強化
を第一歩として、一昨年策定した
改革
の
基本方針
に基づき、
改革
の具体的な
内容
を
検討
してまいります。
医療提供体制
につきましては、良質で効率的な
医療サービス
の
提供
の
実現
に向け、引き続き
改革
の
議論
を行ってまいります。また、総合的な
医療安全対策
の
推進
、小児を含めた
救急医療体制
の
整備等
に取り組んでまいります。
年金制度
につきましては、昨年の
改正
により、
制度自体
は経済と調和のとれた持続可能なものに見直すことができたと考えております。今後は、
医療
、
介護
などを含めた
社会保障制度
全体について、税や
保険料等
の
負担
と
給付
の
あり方
を含め
一体的見直し
を図っていく中で、
年金制度
についてもこれとの
整合性
を図りつつ、
年金一元化
を含めた
見直し
について
議論
を進めてまいります。 なお、
年金保険料等
の二重
負担
の
防止
などを目的とする
日仏
、
日ベルギー社会保障協定
を実施するため、
厚生年金保険法等
の
特例等
を定める
法案
を今
国会
に
提出
いたします。
社会保障政策
は、
国民
の
安心
と
生活
の安定を支えるため、
地方
の権限と
責任
を拡大するといういわゆる
三位一体
の
改革
を踏まえつつ、国と
地方
が適切に役割分担しながら円滑に実施することが重要であります。また、
税制改革
に伴い、
基礎年金
の
国庫負担割合
の三分の一から二分の一への
引き上げ
に向けて、
所要
の
措置
を講じる必要があります。このため、
国民健康保険
における
都道府県負担
の
導入等
による
国庫負担
の
見直し
、
国庫補助負担金
の
廃止
及び
交付金
の
創設
、
平成
十七年度における
基礎年金国庫負担
の
引き上げ等
を行うための
法案
を
提出
したところです。
生活保護
につきましては、今後とも最後の
セーフティーネット
としての機能を果たすことが重要であり、単なる経済的な
給付
に加え、効果的な
自立
・
就労支援
を実施する
制度
に転換し、
自立支援プログラム
を
導入
する等、本年四月から順次
見直し
を実施する
予定
であります。
社会保険庁
につきましては、さまざまな指摘がなされており、
信頼
を回復しなければなりません。このため、
内閣官房長官
のもとに置かれた
有識者会議
の
議論
を踏まえ、
緊急対応プログラム
に基づく
業務改革
を進めているところであり、
組織
の
あり方
についても、あらゆる
議論
を例外としない幅広い
議論
をお願いしているところであります。既に、現行の
社会保険庁
の存続を前提としないことなどを基本的な
視点
として、新しい
組織
の
グランドデザイン
を三月中にまとめるとの
方針
が示されているところであり、その結果を尊重し、五月の最終的な取りまとめの結果を踏まえ、
組織
の抜本的な
改革
を断行してまいります。 また、昨年の
与党合意
を踏まえ、
年金
の
福祉施設等
の整理を行う
独立行政法人
を設置するための
法案
を今
国会
に
提出
し、五年を目途に
廃止
、売却を進めてまいります。
障害者施策
につきましては、
障害者
が
地域
で
自立
しながら
安心
して暮らせるよう、
保健福祉施策
及び
雇用施策
の
改革
に取り組んでまいります。 とりわけ
保健福祉施策
につきましては、
身体障害
、
知的障害
、
精神障害
と
障害
の
種別ごと
に
サービス提供
の
仕組み
が分かれている現状を改め、
市町村
が一元的に
福祉サービス
を
提供
する
仕組み
を
創設
するとともに、
利用者負担
の
見直し
や国の
財政責任
の
明確化
などを通じて
制度
の
安定化
を図るため、
障害者自立支援法案
を
提出
したところです。 同時に、
雇用施策
につきましては、
障害者
が
社会
の
支え手
の一人として誇りを持って
自立
できるような環境を整備するため、
精神障害者
に対する
雇用対策
の
強化
、多様な形態による
就業機会
の
拡大等
を
内容
とする
障害者雇用促進法
の
改正法案
を
提出
したところです。
少子化
の
流れ
を変えるためには、
子供
の育ちや
子育て
を
社会
全体でしっかりと応援していくという考え方が重要です。このため、
少子化社会対策大綱
を踏まえ、昨年末に子ども・
子育て応援プラン
を策定し、従来の
待機児童
ゼロ作戦に加え、
若者
の
自立
や働き方の
見直し
、
児童虐待防止対策
など、幅の広い
分野
で今後五年間に重点的、計画的に講ずる
施策
と
目標
を掲げるとともに、おおむね十年後を展望した目指すべき
社会
の姿を提示し、その
実現
に向けて
各般
にわたる
施策
を着実に実施していくこととしております。新たな
プラン
は、
地方公共団体
の
行動計画
を踏まえた初めての
プラン
であり、企業における
子育て支援
の
取り組み
と力を合わせながら
少子化対策
に取り組んでまいります。 また、
子供
の
虐待死
という大変痛ましい事件が相次ぐ中、このような悲劇が繰り返されることがないよう、昨年成立した
改正児童福祉法
に基づき、本年四月から
児童相談
に関する
体制
の
充実
を図るなど、すべての
子供
が
心身とも
に健全に成長できるよう努めてまいります。 なお、
児童扶養手当等
の額が
特例措置
によりかさ上げされていることについて、その段階的な
解消
を図るため、
平成
十七年度以降の
手当額
の
改定方法
を定めるための
法案
を
提出
したところです。
雇用失業情勢
は、厳しさが残るものの、
完全失業率
が
低下傾向
にあり、
有効求人倍率
が
上昇傾向
にあるなど、
改善
が進んでいるところであります。しかしながら、特に
若年者
を中心に
ミスマッチ
が依然として大きく、また
雇用情勢
には
地域差
が見られるところであります。 このため、
若年者雇用
につきましては、働いておらず教育も訓練も受けていないニートと呼ばれる
若年者
の
増加
に対応するため、新たに、働く
意欲
や能力を高める総合的な
対策
として、
若者
の
人間力
を高めるための
国民運動
の
推進
や
若者自立塾
の
創設
など、
若者人間力強化プロジェクト
を
推進
します。また、引き続き
若者自立
・
挑戦プラン
を着実に
推進
し、働く
意欲
のある
若年者
の
雇用
を
支援
してまいります。
雇用情勢
の
地域差
を
解消
するため、
市町村等
が提案した
雇用対策事業
の中から、
コンテスト方式
により
雇用創造効果
の高いものを選抜し委託する
事業
を行うなど、
地域
に密着した
雇用対策
を
推進
してまいります。
建設労働者対策
につきましては、
建設業
における新たな
労働力需給調整システム
を
創設
すること等を
内容
とする
建設労働者雇用改善法
の
改正案
を
提出
したところです。
重大災害
の頻発、
過労死
の
増加
など、
労働者
の生命や
生活
にかかわる問題が深刻化しております。
事業場
における
安全衛生
の
確保
に向けた
事業者
の自主的な
取り組み
の
促進
、
通勤災害保護制度
の
拡充
、個々の
労働者
の健康や
生活
に配慮した
労働
時間の
設定改善
の
促進
などを行うため、
労働安全衛生法等
の一部を
改正
する
法律案
を今
国会
に
提出
いたします。 このほか、
社会保険労務士
が
個別労働関係紛争
に関する
裁判外紛争解決手続
について当事者の代理を行うことができるようにすること等を
内容
とする
社会保険労務士法改正法案
を今
国会
に
提出
いたします。 本年から重点的に展開する十カ年の
健康フロンティア戦略
に基づき、
国民
の
健康寿命
を二年程度延ばすことを
目標
に、働き盛り、
女性
、
高齢者
の
国民各層
を
対象
に、
重要性
の高い
生活習慣病対策
、
介護予防対策
を進めるとともに、それらを支える
科学技術
の
振興
を図ってまいります。
感染症対策
につきましては、
動物由来感染症
の
対策
に万全を期するとともに、
新型インフルエンザ
への備えやアジアを初めとする
国際協力
につきましても積極的に取り組んでまいります。また、
C型肝炎対策
につきましては、
検査
や
治療体制等
の一層の
充実
を図るため、新たに
専門家等
による
検討
の場を設け、本年夏ごろまでに
検討
結果を取りまとめてまいります。
花粉症対策
につきましては、正しい情報に基づく
予防
や
早期治療
のさらなる徹底を進めてまいります。 今月に入り、国内における最初の
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病
の
発症例
が確定されました。
発症原因
の
調査
を進めるとともに、
国民
に対して正しい知識の普及を行うなど適切に対応してまいります。 食の安全につきましては、
BSE対策
を初め、引き続き
国民
の関心は高いものとなっており、
食品
の
リスク管理
を担う
厚生労働省
としましては、
関係省庁
との連携のもとに、
食品
の
安全性
の
確保
に
全力
を尽くしてまいります。
薬事制度
につきましては、本年四月に施行される
改正薬事法
の着実な施行に努めるとともに、医薬品の
安全対策
、
血液事業
の
推進等
に引き続き取り組んでまいります。
援護行政
につきましては、
戦没者
の
遺骨収集
や
慰霊事業
、
戦傷病者
や
中国残留邦人等
に対する
支援
の
充実
などに努めてまいります。また、
戦没者等
の遺族に対する
特別弔慰金
を来年度以降も継続して支給するための
法案
を
提出
したところです。 昨年は、多くの台風、豪雨や新潟県
中越地震
など、
災害
による
被害
が相次ぎました。引き続き、
復旧復興支援
に
取り組み
、
被災者
が一日も早く
安心
して暮らせるように努めてまいります。 以上、御
説明
申し上げましたが、今
国会
において
厚生労働省
が
提出
した
法案
及び
提出予定法案
につきましては、一日も早い成立をお願いいたします。
厚生労働行政
には、このほかにも多くの
課題
が山積しております。私は、これら諸
課題
の
解決
に向けて
全力
を尽くしてまいりますので、
委員長
を初め、
皆様方
の一層の御
理解
と御
協力
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
鴨下一郎
5
○
鴨下委員長
次に、
平成
十七年度
厚生労働省関係予算
の
概要
について
説明
を聴取いたします。
衛藤厚生労働
副
大臣
。
衛藤晟一
6
○
衛藤
副
大臣
厚生労働
副
大臣
の
衛藤
でございます。西副
大臣
並びに
森岡
、
藤井
両
政務官
とともに
尾辻大臣
を支え、
鴨下委員長
を初め、
委員各位
の御
理解
と御
協力
を得ながら、
厚生労働行政
の
推進
に邁進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 お手元の
資料
に基づきまして、
平成
十七年度
厚生労働省関係予算案
の
概要
について御
説明
申し上げます。 まず、
平成
十七年度
厚生労働省所管一般会計予算
の規模は、総額二十兆八千百七十八億円、対前年度六千二百六十八億円、三・一%の
増加
となっております。 次に、
予算
の
主要施策
について御
説明
申し上げます。
資料
の五枚目からが
予算
のポイントでありますが、
三位一体改革
につきまして、
国民健康保険
の
都道府県負担
の
導入
や
地方向け補助負担金
の移譲、
地方
の
創意工夫
や
裁量性
を高めるための
交付金化等
を行うこととするとともに、
介護保険制度
の
構築
など
所要
の項目を掲げております。 次に、各
分野
の
内容
につきましては、第一は、二十ページから二十三ページにかけての、生涯にわたり元気で活動的に
生活
できる明るく活力ある
社会
の
構築
であります。
国民
の
健康寿命
を延ばすことを
目標
に、働き盛り、
女性
、
高齢者
といった
国民各層
を
対象
に、
生活習慣病対策
と
介護予防
を
推進
するとともに、それらを支える
科学技術
の
振興
を図るため、
健康フロンティア戦略
を
推進
してまいります。 第二は、二十四ページから二十八ページにかけての、
次世代育成支援対策
のさらなる
推進
であります。
少子化
の
流れ
を変えるための
次世代育成支援対策
を強力に
推進
してまいります。このため、
地域
における
子育て支援対策
や
児童虐待防止対策
の
充実
、
待機児童
の
解消
に向けた
取り組み
を引き続き
推進
するとともに、
子育て生活
に配慮した働き方の
改革
を
推進
してまいります。 第三は、二十九ページから三十二ページにかけての、
若年者
を中心とした
人間力
強化
の
推進
であります。働く
意欲
が不十分な
若年者
、無業者の
増加
など新たな
課題
に対応するための
若年者
の
雇用対策
として、
若者人間力強化プロジェクト
等を
推進
するとともに、再就職を
促進
するために企業ニーズ等に対応した職業能力開発等を
推進
してまいります。 第四は、三十三ページから三十五ページにかけての、
雇用
の
ミスマッチ
の縮小のための
雇用対策
の
推進
であります。
雇用
の
ミスマッチ
や
地域差
の見られる
雇用失業情勢
等に対応するため、
地域
の
雇用
創造に向けた
取り組み
に対する
支援
、官民が連携した効果的な職業
紹介
の
推進
などの
雇用対策
を進めてまいります。 第五は、三十六ページから四十ページにかけての、
高齢者
が生きがいを持ち
安心
して暮らせる
社会
の
実現
であります。持続可能な
介護保険制度
を
構築
するため、
予防重視型システム
への転換、
施設給付
の
見直し
、新たな
サービス体系
の確立など
見直し
を行うとともに、
サービス提供
体制
の整備や質の向上等を図ってまいります。 あわせて、高年齢者等の
雇用
就業
対策
について、六十五歳までの
雇用
機会
の
確保
等を図ってまいります。 また、
年金制度
については、持続可能な
制度
へと
見直し
た昨年の
改正
で定められた
基礎年金国庫負担
割合の二分の一への
引き上げ
に向け、
国庫負担
上乗せの
措置
を講じることとしております。 なお、
年金
事務費については、国の財政が極めて厳しい状況にあることを踏まえ、効率化を図るとともに、
保険
料
負担
の
対象
となる事務費の範囲を明確にした上で、
特例措置
を継続することとしております。 第六は、四十一ページから四十四ページにかけての、
障害者
の
自立支援
の
推進
と
生活保護
制度
の適正な実施であります。
障害者施策
につきましては、
地域
における
自立
生活
の
支援
のための
制度
改革
、
精神障害者
の
保健福祉施策
の
充実
、
障害者
の
雇用
及び職業能力開発の
推進
を図るとともに、
年金
を受給していない
障害者
への特別
給付
金の支給を行うこととしております。 さらに、
生活保護
制度
の適正な実施を図るため、
生活保護
受給者の
自立
・就労を
支援
するための
施策
を
推進
してまいります。 第七は、四十五ページから四十六ページにかけての、
安心
、安全な職場づくりと公正かつ多様な働き方の
実現
であります。重大な
労働
災害
の発生
防止
や賃金不払い残業の
解消
など、だれもが
安心
して安全に働ける環境づくりを
推進
するとともに、公正かつ多様な働き方を
実現
できる環境の整備を図ってまいります。 第八は、四十七ページから五十ページにかけての、
安心
で質の高い
医療
の
確保
等のための
施策
の
推進
であります。
医療安全対策
、救急
医療
の
充実
など、
安心
で質の高い
医療提供体制
の
構築
を図るとともに、感染症及び疾病
対策
を
推進
してまいります。 第九は、五十一ページから五十五ページにかけての、
国民
の安全のための
施策
の
推進
であります。重篤副作用の早期発見等の予測・
予防
型
安全対策
の
推進
、
医療
機器審査の
充実
、血液
対策
の
推進
など、医薬品、
医療
機器の
安全対策
を
推進
するとともに、
食品
添加物の
安全性
確認や残留農薬基準の策定、輸入
食品
、健康
食品
の
安全対策
の
強化
など、
食品
安全対策
を
推進
してまいります。 あわせて、医薬品、
医療
機器産業の国際競争力の
強化
、健康危機管理
体制
の
強化
を図ってまいります。 以上のほか、五十六ページから五十八ページでは、世界保健機関や国際
労働
機関等を通じた国際活動の展開、
戦没者等
の遺族に対する
特別弔慰金
の支給を初めとする
戦傷病者
、
戦没者
遺族や中国残留邦人などの援護
対策
、原爆被爆者
対策
、
生活
衛生
関係
営業の
振興
策、ホームレスの
自立支援
等の諸
施策
を
推進
してまいります。 以上、主な
内容
につきまして御
説明
しましたが、お手元の
資料
のうち、特別会計
予算
案の
概要
につきましては、
説明
を省略させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
鴨下一郎
7
○
鴨下委員長
以上で
大臣
の
所信
表明並びに
平成
十七年度
厚生労働省関係予算
の
概要
についての
説明
は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十三分散会