○ツルネン
マルテイ君 民主党のツルネン
マルテイです。この
農林水産委員会で私も初めて
質問させていただきます。当選してから最初の二年半は
環境委員会に入っていましたから、そっちの方で頑張りました。しかし、今年の夏からは、自分からの
希望でこの
委員会に入らせていただきました。なぜならば、私にとっては、国政で一番取り組みたいテーマは
環境と
農林水産です。さっきの話にもありましたように、これも本当に関係の深い、互いに互いを必要とする分野でもありますから、これからはこの
委員会で頑張りたいと思っています。
今日は、私は
有機農業について
質問させていただきます。
私は何回かこの
委員会に参加していますけれ
ども、まだだれもこの
有機農業について
質問をしていないと思うんです。もちろん、今は
台風の
被害とか
地震の
被害の
対策とか
BSE対策とかは非常に重要なものですから、そういう
意味でも
有機農業まで余裕がなかったかもしれません。しかし、後でも分かるように、私
たちにとってもこの
有機農業も極めて重要な課題の
一つでありますから、あえてそれを今回の
質問でさせていただきます。
私は
農業の分野では決してプロではありません。素人です。しかし、母国フィンランドでは、私は酪農
農家で生まれ育ちました。これは五十年前の話ですから、そのころは
日本と同じようにフィンランドでも農薬とか化学肥料は頻繁に使われました。これはないと絶対できないという時代でした。
しかし、今は、湯河原には家がありますけれ
ども、もう既に十二年間、湯河原で、自分の家のそばには四十坪くらいの家庭菜園が、土地があります。そこでもう十二年間、全く化学肥料と農薬を使わないで、いわゆる有用微生物で、うちから出る生ごみとかほかのものを醗酵させて、それで
農産物を、野菜を育てています。その野菜を今も、この宿舎でも、麹町の宿舎でも食べています。宅急便で、あるいは家内が取りに行って、そこから取って、そしてそれを、それが足らなかったら店からも有機野菜を買って、それで宿舎でも妻が料理をして、私は昼食の弁当までも家内が作ってくれて、それを自分の事務所で食べていますから、こういうのは愛妻弁当とよく言いますけれ
ども、私はまさしくそのとおりだと思っています。そして、ちなみに、私は米、白米はなるべく食べないことにしています。これも有機
農家で育てられた一〇〇%の玄米を私
たちは料理にしています。こういう
意味では、私には
農業にも、特にこの
有機農業には縁があると言えるんじゃないかなと思います。
では、そこから私は
質問の方に入らせていただきます。
二〇〇三年度の
農林水産省調査によると、国民の八割が農畜水産物の生産過程での安全性が不安であるとしています。あるいは、生産者に望むことの五割が安全、安心で、続いて二割が有機
栽培、無農薬あるいは減農薬となっています。
私は、今日は、さっきも言いましたように、三十分しか時間がありませんから、この純粋な
有機農業に絞って
質問させていただきます。つまり、化学肥料と農薬を一切使わないで
農産物を育てるということですね。
御存じのように、いわゆる慣行
栽培と有機
栽培の間にもいろんな方法が最近あります。例えば、エコファーマーと呼ばれるところとか、農薬と化学肥料の使用を減らした特別
栽培とかもあります。
環境保全型
農業とも言われています。もちろんこういうのも、その農薬と化学肥料の使用は世界一である
日本の
状況を
考えると、こういうのももちろんある
意味では評価できます。問題もたくさんありますけれ
ども、評価できます。
しかし、私は、今日は
日本で最も後れているこの
有機農業の
実態とその展望について
質問させていただきます。
御存じのように、二〇〇一年JAS法には有機
農産物等の検査・認証
制度が導入されました。これも一歩前進と言えます。これにも問題がたくさんありますが、ある
意味ではある程度は評価できます。しかし、
有機農業をめぐる
現状は厳しく、依然として取組が進展していないことは事実です。二〇〇二年度における有機
農産物の生産は国内生産量の一%に満たない水準にあります。一%にも満たない。あるいは、二〇〇三年におけるJAS有機認証
農家の販売
農家に占める割合は
日本では〇・二%にすぎないところです。
そこから最初の
質問をさせていただきます。
有機
農産物の自給率、つまり、
日本で作られる有機
農産物の自給率も非常に低いということは私も知っています。というと、私
たちは海外からもたくさん有機
農産物を輸入しています。簡単で、簡単でもいいですから、国内と海外からのその有機
農産物のパーセンテージだけでも結構ですから、
中川局長の方からそういうデータを、最近のデータを
是非お願いします。